文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

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サンモニが「百パーセント正当化するつもりだ」と真逆の字幕を付けたことがあった。2003年のテロップ捏造事件である

2018年06月05日 09時49分50秒 | 日記

以下は前章の続きである。

TBSの不祥事には触れず 

東京都知事だった石原慎太郎氏が実際は「日韓併合の歴史を百パーセント正当化するつもりはない」と述べていたにもかかわらず、サンモニが「百パーセント正当化するつもりだ」と真逆の字幕を付けたことがあった。

2003年のテロップ捏造事件である。 

番組担当者の計四人が名誉棄損の疑いで書類送検までされたのだが、2006年6月25日の放送で関口氏が発した次の言葉を聞けば、番組側が本当に反省していたのかは疑わしい。 

「(ミスのテロップが)出ちゃうときがありましてね。まあそりゃ都知事には大変申し訳なかったとは思いますが」 

素直に「都知事、申し訳ございませんでした」と謝罪することは、日頃、他人を公共の電波で批判しまくっている彼にとって、よほど困難なことであるらしい。

なぜ左翼は自分に対してはこうまで甘いのだろうか。

人間誰でも間違いはある。ミスに気づいたら、素直に謝罪し、訂正すれば済むことだ。

しかし、サンモニ関係者からは誤りを積極的に改める意欲は感じられず、隠蔽体質が染み付いているように見えてならない。 

そうでないのであれば、2004年3月7日の「風をよむ」のコーナーで、自らの「失敗」を差し置いて、図々しくも「“失敗”から見えるもの…」などという特集は組めなかったはずだ。

この特集がいかに厚顔無恥で、かつ自らの失敗を棚に上げる内容であったかを少し詳しく見ていこう。 

このコーナーでは、雪印集団食中毒事件など当時世間を騒がせていたいくつかの事件が、「隠す…失敗 不適切な対応…」こういうおどろおどろしい字幕とともに紹介された。

鳥インフルエンザの発生を隠蔽し、被害を拡大させた浅田農産もバッシングの対象だった。

ちなみに、浅田農産の経営者夫妻はこの放送の翌日に自殺している。 私が呆れたのは、テロップ捏造事件に関する謝罪が一切ないまま、ただひたすら他者の「失敗」を、それこそ死に追い込まんばかりの勢いであげつらっていたことである。 

大学教授を引っ張り出してきて「想像力の乏しさ、専門知識の不足」などと批判させ、一般市民の「倫理観がおとろえているんじゃないですか?」というコメントを流す。 

関口氏に至っては「失敗は恥じだという感覚も強いでしょ、日本人ってねー」などと、自国民を小馬鹿にする発言をしており、醜悪と言いたくなるような印象を残したままこの特集は終わった。 

この放送より十日ほど前の2月27日には、オウム真理教の麻原彰晃被告に死刑判決が下されていた。

わざわざこの時期に「隠す…失敗 不適切な対応」などと特集を組むのであれば、坂本弁護士一家殺害事件のきっかけとなったTBSビデオ事件に関する「不適切な対応」も取り上げるのが、報道機関としての正常な感覚というものであろう。 

もっとも、失敗を隠したくなるのは人間の性である。

私も「サンモニが自らの不祥事を反省するまで、他人の失敗を批判する資格などない」とまで言うつもりはない。

しかし、当時はTBSの不祥事に関連するニュースが二つも存在していた。

他人の失敗のみをあげつらう特集を組むのはブラックジョークであり、そのような連中に他人を批判する資格は無いはずだ。 

衆議院選挙を控えた昨年10月には、サンモニによる「選挙工作」疑惑が話題になった。 

姜尚中氏が「見所は選挙の中で野党のビッグバンが起きるかどうか。選挙後にどこが主導権を握るのか。投票先を決めてない544%の人は選挙に行かなければいけない」と述べ、産経新聞は「出演者が野党に投票を促すかのような発言があった。番組は放送法4条で『政治的に公平であること』を求められており、あらためて問題視されそうだ」と報じている。

サンモニの体質が30年以上、全く変わっていないことがよくわかる。

この稿続く。


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