以下は前章の続きである。
そしたら追いかけるようにもう一人の嘘つきOBが登場した。
反原発を任じてきた竹内敬二だ。
彼は3・11のあと原子炉のガス放出弁は「日本では炉心溶融が起きないからと取り付けなかった。海外の動きに押されて導入したこの弁が今は命綱になっている」と書いた。
あたかも原子炉は日本製のように書くが、実際は米GE社製。
「放出弁は要らない」はGEの言い分で、日本側があとで取り付けた。
竹内は白人を崇拝し、白人の会社GE社の責任に目をつぶって、東電にすべての責任を押し付けた。
そんな男が今回は日本が貯め込んだプルトニウム(Pu)を取り上げた。
核兵器材料をなぜ47トンも持つのかと詰(なじ)る。
いっそカネを払ってでもどこかに引き取ってもらえと。
日本はエネルギー不足で何度も国難に遭った。
それでPuによる核燃料サイクルを整えエネルギーの安定供給を考えてきた。
朝日はそれが気に食わない。
国民に核アレルギーを植え付け原発すら潰しにかかっている。
まして核兵器材料の大量保有など許せないという主張だが、竹内はここでも嘘を書く。
いま手持ちのPuは軽水炉の使用済み燃料からのもので大半は核分裂しない。
核兵器にはならないのが事実だ。
核兵器にするなら北朝鮮がやっているように軽水炉でなく黒鉛減速型原子炉で燃やさねばならない。
現役のときは嘘を書けが社是だった。
OBになってもその癖が抜けないとしたら何とも哀れではないか。