アジア金融安定へ指摘
日銀の西村清彦副総裁は8日午前、都内でアジアの金融市場について講演し、円と中国人民元を直接交換できる市場を整備する必要があると指摘した。
日中がアジアの域内貿易に占める重要性を考慮すると「アジア地域全体の金融安定にとっても重要な取り組みだ」と語った。
現在、日中間の企業の貿易決済はドル建てが多い。外国為替市場で円と人民元を取引する場合、一般的にドルにいったん替える必要があり、コストと手間がかかるためだ。
副総裁は、円と人民元を直接交換できる市場を整備する意義を強調。「輸出入業者の為替リスクや取引コストを低減させることは大きな意義がある」と述べた。
副総裁はアジアなど国境を越えた取引で、人民元の利用が拡大しているとも指摘。その理由を中国当局が 「中国企業の貿易決済におけるドルヘの過度な依存と、その保有に伴う為替リスクの軽減を狙っている」と説明した。
ただ「厳しい資本規制の枠組みを大幅に変えない形で、(人民元の)国際化を進めることが可能とは考えにくい」とも語った。
日銀の西村清彦副総裁は8日午前、都内でアジアの金融市場について講演し、円と中国人民元を直接交換できる市場を整備する必要があると指摘した。
日中がアジアの域内貿易に占める重要性を考慮すると「アジア地域全体の金融安定にとっても重要な取り組みだ」と語った。
現在、日中間の企業の貿易決済はドル建てが多い。外国為替市場で円と人民元を取引する場合、一般的にドルにいったん替える必要があり、コストと手間がかかるためだ。
副総裁は、円と人民元を直接交換できる市場を整備する意義を強調。「輸出入業者の為替リスクや取引コストを低減させることは大きな意義がある」と述べた。
副総裁はアジアなど国境を越えた取引で、人民元の利用が拡大しているとも指摘。その理由を中国当局が 「中国企業の貿易決済におけるドルヘの過度な依存と、その保有に伴う為替リスクの軽減を狙っている」と説明した。
ただ「厳しい資本規制の枠組みを大幅に変えない形で、(人民元の)国際化を進めることが可能とは考えにくい」とも語った。