以下は前章の続きである。
中国共産党政府を潰す戦争
河添
私は組織ウンヌン以前に、巨大資本家が権力であり、その“意思” が政治家をつくったり持ち上げたり、票田につながる組織や団体、メディアを操り、果ては世界世論まで動かし、人々の心を洗脳していくと考えています。
高山さんがおっしゃるCPIでも、コミンテルン残党でもいいんですが、組織力と人材、人員が確保できるのは、まず資本力です。
そもそもなぜ、ナショナリストの政治家、保守活動家が全世界的に弱いかといえば、巨大資本家によるサポートが、ほぼないからでしょう。
アメリカでなぜ、中国共産党の工作が深く広く刺さり込んだかといえば“赤くて不透明な巨大マネー”と人材でアメリカの政官財、アカデミー界を工作してきたからです。
高山
トランプが言うフェイクメディアは、中国に買われたという意味なの?
河添
メディア買収は一つの露骨な方法ですが、広告主の株を大人買いして、共産党員を取締役などで送り込めば間接コントロールが可能です。
ジェノサイドに明け暮れてきた中国の真実が、人道的なフリが上手い世界の大メディアから暴露されなくなった、
その最大の理由はだから、赤く薄汚いマネーの威力です。
それと大メディアは、おしなべてマルキスト仲間だからでしょう。
アメリカの政界は、高山さんが先におっしゃった通り、主従が明確なチャイナゲートを続けてきたつもりだったのでしょう。
ところが、クリントン大統領と江沢民時代より関係深化が加速され、主従が徐々に変わっていったと考えられます。
そもそもアーカンソーの州知事時代から、クリントン夫妻はズブズブのチャイナゲートでした。
習近平の中国は、世界においての宗主国のつもりなのです。
パックス・ブリタニカならぬ、パックス・チャイナ気分です。
高山
これ以上、のさばらせないよう、トランプ政権が立ち上がった。
河添
米中貿易戦争との表現で矮小化されていますが、中国共産党政府を潰すための戦争を始めたと考えられます。
五年、十年続く可能性があるのかなと。
英国も同じです。
2016年5月、エリザベス女王様が園遊会で、前年に訪英した習近平一行を、「ルード(非礼)」とおっしゃいました。
BBCでわざと声を漏らさせたのです。
あ、ゴングが鳴ったなと。
英連邦のオーストラリアは、ターンブル前首相の息子の嫁が、江沢民に近い父親を持つ中国出身者とされ、親中的な発言が目立ちました。
ところが、最近は中国警戒モードに転じています。
高山
中国マネーが今後も『ニューヨーク・タイムズ』などメディアを縛るだけの金を出せるのか、疑問がある。
早めに人民元の暴落が始まって中国マネーが枯渇するんじゃないかと思うけど。
河添
中国共産党の幹部らは、アメリカに逃げ込んだりしているけれど、数十億ドルを偽名口座に隠し持っていたり、愛人名で不動産資産に化けていたり。
突きとめて、大統領令でガンガン凍結できないものかなあ。
この稿続く。
以下は前章の続きである。