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リチウムイオン電池材料 伊藤忠、米に工場…日経新聞9月28日11面より

2011年09月29日 10時17分53秒 | 日記
生産量、13年世界首位へ

伊藤忠商事は米資源会社と共同で、リチウムイオン電池に必要な炭酸リチウムを高純度に生産する工場を米に建設する。2013年以降年間2000トンを一貫生産する計画で、生産量で世界首位となる見込み。

リチウムイオン電池は電気自動車(EV)向けなどに、需要拡大が見込める。伊藤忠は一貫生産の強みを生かして生産コストを下げる。

伊藤忠商事が約20%出資する米シンボル・マテリアルズ(カリフォルニア州)を通じ、米カリフォルニア州南東部に第1工場を建設した。10月にも量産を始める。初年度の生産能力は年間500トン。

12年末までに第2工場も建設し、13年以降年間2000トンの生産能力を整える。総投資額は十数億円とみられる。量産するのは原料のリチウムから不純物を取り除き、純度を99・99%以上とした「高純度炭酸リチウム」と呼ばれる製品。

リチウムイオン電池の電解液に使われる。すでに資産を買収済みのカナダ・リムテック社の生産技術を活用する。
高純度炭酸リチウムは精製に高度な技術が必要で、現時点で量産しているメーカーは日本化学工業と、中国の開飛(四川省)の2社のみという。

ほかに丸紅も本荘ケミカルと共同で日本に加工工場を建設し、サンプル品の生産を始めている。シンボル社は、高純度炭酸リチウムの原料となるリチウムの工場も併設する。

地熱発電に使う熱水からリチウムを取り出す工場を12年末に稼働する計画。リチウムは主要産地がチリなど南米に偏っている。高純度の炭酸リチウムを生産する競合他社は南米から原料を調達しており、シンボル社は一貫生産によりコストで優位に立てるとみている。

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