文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

この終章を読んだだけでも彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである事は一目瞭然だろう。

2017年12月14日 10時17分32秒 | 日記

高山正之が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである事は、私の多数の章を通して、世界中の人が納得しているはずである。

以下は、先日、ご紹介した章の続きである。

彼が月刊誌正論の巻頭に連載しているコラムからであるが、

この終章を読んだだけでも彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである事は一目瞭然だろう。

見出し以外の文中強調は私。

阿片は例えばタリバンが出る   

前のパキスタンでは医薬品として扱われていた。 

頭痛のとき生阿片を少量、耳の裏に摺り込むとホントに嘘みたいに痛みが消えた。 

その薬効に目を付けた独・バイエル社が阿片を精製して鎮咳薬を発売した。

商品名がヘロイン。

やがてそれを別な使い方をする人が増え、ついには国際条約でその製造も販売も禁止された。 

そうなると悪い連中が出てくる。

アフガンからイランにかけての黄金の三日月地帯産の阿片は欧州に流れ、ヘロインに精製された。

やや褐色の製品は産地に因んでペルシヤン・タンと呼ばれた。 

一方、インドシナ半島の奥、黄金の三角地帯産のケシは支那に運ばれてヘロインに精製された。 

支那人は何でも模倣する。

創造力はゼロと言われるが、こと悪事では滅法、頭が働く。 

青幇のボス杜月筮は複雑なヘロイン精製工程を画期的な簡略手順で精製するのに成功した。

世に「No4」と呼ばれた。 

支那人の悪知恵はそこにとどまらなかった。

彼らはヘロインの50倍も強い合成ヘロイン(アセチル・フェンタニル)を創り出した。

ペルシヤン・タンに対してチャイナ・ホワイトと呼ばれ、とくに米国の麻薬市場で販路を拡大していった。 

その「50倍の威力」は凄まじい。

映画「スタンド・バイ・ミー」のリバー・フェニックスがそれで死に、今も支那から航空便で密輸入されるチャイナ・ホワイトによって「年間4万6000人が死んでいる」とニューヨ・クタイムズが伝えた。 

 

ベトナム戦争では5年間で5万人が死んだ。

支那産の合成ヘロインはその5倍の破壊力を持つ。

驚くべき数字だ。 

で、トランプは今回の習近平との会談では北朝鮮問題、為替操作問題などより優先して「チャイナ・ホワイトの米国への輸出禁止を強く要請する」(同)という。 

首脳会談のあとの記者会見では質疑が一切封じられたから、トランプが習近平を麻薬密売屋と非難したかどうかは分かっていない。 

ホワイトハウスもそのやり取りを明かしていないが、ワシントンポストの電子版がトランプは首脳会談の中で万引きして支那官憲に逮捕されたUCLAのバスケットボール選手3人の「迅速な解決を要請し、習近平も公正で迅速な措殼を約束した」と報じた。 

世界が見守った会談のテーマはヤクと万引きの話だったんだ。


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