以下は昨日発売された週刊新潮に掲載された櫻井よしこの連載コラムからの抜粋である。
先般、NHKのwatch9は辻本清美、福島瑞穂、連昉、森裕子などの女性議員を増やしたい魂胆が見え透いていた特集を組んだ。
彼女たちの実態をネット上に匿名で登場している慧眼の士は「売国議員」という見事な労作を出版して明らかにしている。
つまり彼女たちがこれ以上増えたなら日本は潰れるが櫻井よしこさん一人が縦横無尽の活躍をしているだけで日本は潰れる事はないのである。
つまり、高山正之に倣って言えば、GHQ時代の加藤シズエにはじまり、神近市子、土井たか子、etc.や上記の女性議員たちのような醜女は、もう要らない。
櫻井よしこさんのような美しい人が良い、は、至言である。
見出し以外の文中強調は私。
中国の軍事膨張で正念場の日本
前文省略
中国は21世紀最初の20年間を「戦略的好機」の期間ととらえ、世界制覇を実現するために多層的な攻略をしかけているが、その長期戦略から目を逸らすなと警告しているのである。
中国は米国にも世界にも「騙し騙し」の手法でやってくる。
弱小国に圧力をかけるにしても、米国との衝突には至らないようにその直前で攻略を止めて様子を見る。
中国が世界規模で行っていることを見れば侵略や覇権の意図は明らかなのだが、そこを突かれる直前に、「一帯一路」に代表される経済に重点を置いたかのような政策を打ち出すことで、対中警戒心を緩めさせる。
その背後で再び侵略を進める。
中国海兵隊は3万人に拡大
この繰り返しが中国の基本行動型であることを、年次報告書は明記している。
圧力、脅迫、甘言、経済支援の罠などを駆使して自らの望むものを奪うその戦略を、習近平政権は「中国の夢」、「偉大なる中華民族の復興」などという美しい言葉で宣伝してきた。
「ウインウインの関係」「人類運命共同体」などと謳いながら、習氏は中国人民解放軍(PLA)を世界最強の軍隊にするために組織改革を含む中国軍立て直し計画を断行してきた。
中国の軍事ガの驚異的ビルドアップの実態をきっちり押さえたうえで、年次報告書はPLAの侵略的行動について具体的に警告する。
たとえば、上陸作戦を担う中国海軍陸戦隊(海兵隊)は現在2個旅団で約1万人だが、これを2020年までに7個旅団、約3万人以上にまで拡大させるというのだ。
中国陸戦隊は一体どこに上陸しようというのか。
台湾か尖閣か。
彼らは両方とも中国の核心的利益だと表明済みだ。
年次報告書には台湾と尖閣を巡る危機も詳述された。
たとえば尖閣諸島周辺の日本領海に、中国船は4隻が一団となって、平均すると10日にI回の頻度で侵入、などと詳しい。
中国は海からだけでなく空からもやってくる。
中国軍機による接近は急増しており、航空自衛隊の緊急発進も増え続けている。
昨年度の実績で全体の約55%が中国軍機に対するものだ。
PLAの爆撃機はいまや沖縄本島と宮古島の間をわが物顔に往復する。
空白の緊急発進はこれまで2機態勢で行われていたが、現在は4機態勢、まさに尖閣周辺は緊迫の海だ。
そうした中、あとわずか2年、束京五輪までに中国海兵隊は3倍になる。
彼らの狙いが台湾にあるのは確かであろうが、尖閣諸島占拠の優先度も同様に高いと見ておかなければならないだろう。
習氏は国家主席に就任する直前の13年1月に、PLA全軍に「戦争の準備をせよ」と指示を下した。
同年3月にはロシアを、6月には米国を訪れ、尖閣問題について中国の主張を展開し、両国の支持を求めた。
習氏の試みは失敗したが、尖閣奪取の執念はカリフォルニアでのオバマ大統領との首脳会談で浮き彫りにされた。
なんと習氏は1時間半にわたって尖閣問題における中国の立場を説明したのだ(矢板明夫『習近平の悲劇』産経新聞出版)。
ギラギラした目で尖閣も台湾も狙う習政権の戦略に対して日本版海兵隊、水陸機動団は今年3月に2100人態勢で発足したばかりだ。
五輪後の21年頃には3000人に拡充予定だが、中国陸戦隊の3万人には到底見合わないだろう。
この稿続く。