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製造業の明日 「カンバン」だけでは勝てず…日経新聞1月17日1面より

2012年01月17日 14時57分32秒 | 日記
経営モデル世界に後れ

文中黒字化は芥川。

「たたきのめすためなら銀行に眠る400億ドルだってつぎ込むさ」

昨秋、出版された故スティーブ・ジョブズの公認伝記、見せ場の一つは後半、アップルの技術を盗んだと憤慨して、ジョブズがグーグルに対し激しい言葉を浴びせる場面だ。

製造前に現金回収

実際には使うことはなかっただろう。だが、驚くのはアップルの現金を生む力だ。同社の手元資金は現在760億ドル。米政府の現金残高とも肩を並べる水準だ。その強さはどこから来るのか。

ヒントは一つの財務指標にある。「キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)」。在庫と売掛金、買掛金を比べ、製品の製造から現金回収にかかる時間を探る指標だ。

2010年度はソニーやパナソニックが約40日だったのに対し、アップルはマイナス20日。「iPhone」や「iPad」は実は、製造する20日前には回収を終えていることになる。

…中略。

現代自はIT駆使

「日本の効率経営手法はコモディティー(日用品)化した」のだ。

韓国の華城市。現代自の主力拠点の一角に、海外の工場内を監視するモニター室がある。ITを駆使し異常が起きると韓国から指示を出し、直していく。工場は一気に大きくつくる。

工程は自動化に徹する。販売を伸ばすためにマーケティングや広報・宣伝部門に資金を惜しまない……。

…中略。

日立製作所社長の中西宏明(65)は最近、IBM、ゼネラル・エレクトリック、シーメンス、ABBの首脳と定期的に情報交換をすることで一致した。

「スマート・トランスフォーメーション」と名づけ、始めたプロジェクトは、米欧企業の手法を比較し、調達、製造、物流などのあり方を再定義(トランスフォーム)していく。

「今後は米欧、韓国企業と経営のモデルを競い合う時代が来る。それにどう打ち勝っていくか」。中西は言う。

三菱総合研究所によれば、新産業の期待が高いロボット市場は、今の機能の延長線では35年に2・7兆円にしかならない。だが用途を広げ、サービスによる付加価値も取り込めば20兆円に拡大できる。

…後略。


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