文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

温暖化と原発とどちらが危険かは火を見るより明らかであろう。…池田教授。週刊朝日今週号から。

2011年04月13日 17時50分52秒 | 日記
…前略。     *と黒字化は芥川。

マグニチュード9・Oの大地震も原発事故も想定外なのだという。想定内の天災や事故ならば対処可能だったと言いたいのかしらね。では、想定内とは何かしら。それは対処可能ということではないのかね。これはトートロジーである。大災害が起きた時はすべて想定外となり、免責となるわけだ。

*トートロジー(tautology)とは同語または類語、つまり同じ(ような)言葉を繰り返すだけで何の説明にも説得にもならないような説明の仕方です。

*馬鹿とはアホのこと。アホとは馬鹿のこと。
*青年とは年寄りでない者をいう。年寄りとは若くないものをいう。

ウィキペディア(Wikipedia)の説明:
トートロジー (tautology) とは、日常的な意味で「私は私であり、君は君である」のように、等値を示す語によって同じ言葉を繰り返すことである。これを(日常的な意味での)同語反復と呼ぶ。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/2680661.htmlから。



マグニチュード9以上の大地震は、この五〇年余りの間で全世界で四回起きている。百年というタイムスールで見れば、M9の大地震だって想定内なのだ。
百年後にほんの2℃ほど気温が上昇するかもしれないのは予防原則にのっとり予防しなければならないが、
M9以上の大地震は想定外だから、予防する必要がないというのもふざけた話ではないか。


資金と努力には限りがあるから、すべてを予防することはできない。ならば一番危険な所から予防する他はない。
温暖化と原発とどちらが危険かは火を見るより明らかであろう。

 
しかしまあ、予防原則などと言っているのは人間だけだ。生物には予防原則も想定内もありはしない。生物たちは降りかかった災難をあるがままに受け容れて生き延びるだけである。
 
三八億年にも遡る生物の歴史の途中では、M9の大地震をはるかに上回る天変地異が起きたことは間違いない。たとえば六千五百万年前の白亜紀の末に大陽石が地球に衝突した。この時の津波の高さは千メートル近くに達したという。それでも地球の歴史から見れば中程度のカタストロフィである。我々は自然の前にもっと謙虚になった方がいいと思う。


*マスコミは、その時々の話題に飛びつく、これまでのダボハゼ…どこかの現首相の行動とそっくりだ…の様な、さもしい在り方は止めなきゃ、と言うのが、
フクシマが、貴方がたに突き付けている答えなんだと芥川は思う。

いくら民放が商業主義だと言ったって。…どうしても商業主義一本槍で行くんなら、ニュース等は、別な会社組織にしてやるべきじゃないか。
商業主義は、最初から、私たちは馬鹿ですから一切信用しないで下さい、と銘打って。

ニュース番組等は、これは私たちが、とことん検証、実証したものです。間違っていた場合は責任を取ります、と銘打って。

そうしない限り、世の中は良く成らない。

今のままでは、金の亡者や、嘘つきや詐欺師、悪党、風評、これら「下品」を、大量生産するだけだ。

知性派テキサス男トミー・リーの流儀…ニコール・ラポート ニューズ・ウィーク3月2日号から。

2011年04月13日 17時26分36秒 | 日記
渋い役者の顔の裏に芸術家の魂を持つ俳優トミー・リー・ジョーンズが知的で壮大なテーマのテレビ映画を監督  

トミー・リー・ジョーンズとカリフォルニア。何だか奇妙な組み合わせだ。カリフォルニアといえば、太陽がさんさんと輝き、人々はひたすら楽天的。
対する64歳のジョーンズは暗さと重々しさの塊だ。岩に彫り付けられたようないかめしい顔は表情を変えず、その深い瞳は憂いを帯びている。
 
緑あふれるロサンゼルス郊外にあるホテルのスイートルームで会ったジョーンズは、いかにも彼らしかった。部屋のブラインドは下ろされ、室内は薄暗い。革張りの椅子に姿勢を正して座るジョーンズは厳しい顔つきのまま、ほとんど瞬きもせず、世間話を飛ばして本題に入る。テキサス出身者らしくジーンズとコーデュロイの上着とブーツで身を固めた姿は、「孤高の一匹狼」の雰囲気を放っていた。
 
タフで武骨な西部の男は、俳優ジョーンズの定番の役だ。映画『逃亡者』のサミュエル・ジェラード捜査官、『ノーカントリー』のエドートム・ベル保安官……。映画を見た者が、そうした役柄と役者本人を同一視するのも無理はない。
 
だがそのイメージの裏には、別の顔がある。思索家にして壮大なアイデアを持つ男、ハーバード大学で学び(寮のルームメイトはあのアル・ゴアだった)、卒業論文のテーマ「フラナリー・オコナーの作品における『カトリック主義の力学』」について雄弁に語る男の顔だ。
 
ジョーンズは妥協を知らないアーティストでもある。自らの表現手段に深い信念を抱き、言葉の使用法と構造について学者のように献身的に思考する。
 
近年、ジョーンズは憧れの作家にして友人のコーマック・マッカーシーと共に、ある種の流行に火を付けている。
壮大かつ絶望的なテーマに米西部ならではの言葉を織り込むスタイル名付けて「テキサス流知的黙示録」の世界観だ。
 
マッカーシーの小説『血と暴力の国』を原作とする映画『ノーカントリー』は3年前にアカデミー賞作品賞などを受賞。

…中略。

2人が再び組んだのが、先日米ケーブル局HBOが放送したテレビ映画『ザ・サンセット・リミテッド』だ。マッカーシーが06年に発表した戯曲を基にジョーンズが監督したこの作品では、自殺しようとする大学教授(ジョーンズ)と、彼の命を救った敬虔な元犯罪者(サミュエル・L・ジャクソン)が神学的対話を繰り広げる。

「言葉」に情熱を燃やす

マッカーシー作品の中でも知名度が低い本作は、シカゴの劇団が初演。ニューヨークのオフーブロードウェイで上演されたこともある。
 
「かなり前に戯曲を読み、その後も何度か読み返した。素晴らしい映像作品になると思っていた」。ジョーンズは「話す」というより宣言する」という表現がふさわしい大声でそう語る。それからしばらく、言葉を探すように黙り込み、ようやく口を開く。「映像化する価値があった」。沈黙。「映画にぴったりだった」。さらに沈黙。「そうコーマックに話した」
 
おそらくジョーンズにとって最も魅力的だったのは、『サンセット』が言葉をめぐる作品だという点だろう。

言葉への情熱は「多くの本を読み、優れた学校で学んだこと」によって芽生えたと、ジョーンズは言う。

…中略。

93年の『逃亡者』でアカデミー賞助演男優賞も受賞した長いキャリアの持ち主だが、ハリウッドセレブの役には染まらない。SFアクション大作『メンーインーブラック』の出演者として記者会見に臨んだ際には、「エイリアンの存在を信じるか」と聞かれ、席を立ったこともある。インタビュー嫌いで、ばかげた質問には怒りを隠さない。

…後略。

 

僕は哲学がだいじじゃないかなと思っています。哲学がこの国になくなったから、

2011年04月13日 14時34分36秒 | 日記
3週間以上も屋内退避理由がわからない

鎌田 僕が南相馬に入った以前から、屋内退避、そのあと自主避難要請ということになるわけですけども、決定が非常に曖昧です。あれは短期間の処置ですよね。長期間やるのなら、人と物をしっかり外から入れるということが大事。そのことを官邸はやれなかったなあと思って。

山下 まさにそうです。屋内退避させたら、退避した人たちを支援しなくちゃいけない。それは24時間です、ふつうは。24時間たったら避難か安全宣言するのが原則です。それをいずれもしなかった。理由があるんでしょうね。よくわかりませんが。
 
チェルノブイリのあの土壌汚染のマップを見てわかるように、汚染は風向きでまだらに飛ぶから同心円では広がらない。あくまでも行政区分です。僕はずっと30丿外でも必要に応じて避難させんとだめだということを言ってるんです。そういう話をちらっとしたら、4月5日、飯舘柿の菅野典雄村長は、「わしはがんばる」とはっきり言いました。村を再生して、世界の放射線安全宣言のモデルになると言っています。感銘しました。政府は6日、妊婦さんと3歳までの子どもたちは外に出して、経済的保障をすると言ってきました。現場の声が届いたと思います。しかし、村の苦難は続きます。

鎌田 マスコミにあんまり大きく取り上げられませんでしたが、あれは大ヒットです。

…中略。

鎌田 僕は哲学がだいじじゃないかなと思っています。哲学がこの国になくなったから、こういうことが起きてしまった。自己批判してるんですけども、チェルノブイリに僕は20年通って、原発の持っている危険をわかっていながら、日本のいま置かれている状況や若者の雇用を増やすために、原発はやっぱりしょうがないかなあとかって思ってしまった。これ以上原発を増やさせなければいいと考えていた。この国に漂っている空気に負けた自分に問題があったんじゃないかと考えたりします。 
いまは中長期という言葉の具体的な期間についてを住民はいちばん知りたいと思いますが。

山下 放射性降下物の影響から考えると何年も続かないでしょうね。広島・長崎の原爆のことを思い出してもらえればいいと思います。あのあと、草木も生えないと言われた。でも、3ヵ月目からもうすぐにみんな戻ってきて、復興しました。そのひとつの理由は、日本は恵みの雨の国なんですよ。放射性降下物は、だいたい雨に洗い流されます。セシウムー37は30年の半減期だから、けっこう土壌に残るんですが、じゃあ30年かというと、おそらくその半分、あるいはもっと短いと思いますよ。
 
日本のハイテクはすごい。土壌の改善とか改良技術を最大限に生かすと思います。問題は、長期の健康影響です。いまの子どもたちががん年齢になったとき、本当にこの被ばくの影響がないのか。私は福島に日本の英知を結集してそういう拠点をつくるべきだと主張しています。

鎌田 放射性降下物の量で比べると、僕は日本もチェルノブイリの50分のIぐらいの被害を受けてるんじゃないかなあと思ってるんですけど、違いますか。

山下 私はチェルノブイリの100分の1ぐらいと聞いています。それは、かなりの量が出たということです。

鎌田 僕は南相馬の後に、少し時間を置いて石巻、女川などに入りました。石巻とか、女川では3週間たってもお風呂に入ってない人たちがかなりいます。阪神大震災とか中越地震のときは、まあ10日目ぐらいには多くの人はI回はお風呂に入ってました。医師の立場から言うと、お風呂に入ると、感染症対策にもなるし、精神的なダメージを克服できる。それがずいぶん遅れてると思いました。東北の人のがんばりはすごい。立派なもんだと思う。だから、その人たちがくじけない間に、物も人もカネも、僕たちがしっかり投人するということかだいじで、投入することによって新しい日本が生まれてくるはずです。  

構成 本誌・山本朋史

鎌田 實さんと山下俊一教授が緊急対談…全国民必読の書、「週刊朝日」、今週号から。

2011年04月13日 13時39分24秒 | 日記
かまた・みのる 1948年、東京都生まれ。諏訪中央病院名誉院長。 91年に日本チェルノブイリ連帯基金を設立し、ベラルーシに18年間で医師団を91回派遣し、約14億円の医薬品を支援してきた。著書に『がんばらない』『あきらめない』『なげださない』など。ホームページhttp://www.kamataminoru.com

やました・しゅんいち 1952年、長崎県生まれ。長崎大学大学院の医歯薬学総合研究科長。91年からチェルノブイリ原発事故後の国際医療協力を主導。 2005年から2年間、世界保健機関(WHO)ジュネーブ本部で放射線プログラム専門科学官を務めた。

鎌田 僕は放射能問題でわからないところがあると、山下先生に毎日のように電話で聞きました。たいへん心強いアドバイザーでした。
山下 いまは福島県のアドバイザーになりました。
鎌田 僕は山下先生を人間として信頼しています。山下先生は東京電力から研究費はもらっていませんよね。
山下 もらっていませんが、欲しいですね。(笑)
鎌田 こういう点が大事だと思うんです。山下先生は科学的に健康に大丈夫な範囲とか明確にしようと必死ですが、先日のNHKテレビで山下先生が出演したのを見て少しがっかりしました。大丈夫と繰り返されましたが、なぜ大丈夫なのか、時間をかけて説明していただきたかった。
山下 私は1991年にチェルノブイリに初めて入ってから20年間仕事をしてきました。チェルノブイリ周辺はもう100回以上行きました。見えないものへの恐怖心を払拭することがどんなに難しいか痛感しました。鎌田先生と最初に会ったのもチェルノブイリでした。
鎌田 はい。最初の1991年です
山下 チェルノブイリを歩いていてよく現地のおかあさんに「この子は大丈夫だろうか。結婚できますか」と質問されます。汚染地域に500万人近い人が住んでいますし、汚染食物も食べている。しかし、僕は答えを持たない。そんなときに「私は長崎から来ました。被爆2世です」と言うと、会場の暗い雰囲気が変わる。広島・長崎は反核ということだけではなく、聞く相手に安心感を持たせます。現場を歩くことが私のモットーです。私はWHO(世界保健機関)にも2年間行って、放射線事故の国際対応もしました。
鎌田 正式にはジュネーブにどんな職名で行かれていたのですか。
山下 放射線プログラム専門科学官として世界の安全防護と緊急対応のシステムづくりをしました。2007年に長崎に戻りましたが、今回の福島原発の情報が入ってきたのは大震災翌日の3月12日。すべてマスコミからでした。
鎌田 専門家の山下先生のところに一報も入ってこないのですか。
山下 屋内退避から避難。最初は3キロから10キロ。これはマニュアルどおりだったと思います。そのあと20キロにした。安全なところに避難したのだから大丈夫なはずなんですね。ところが20キロから30キロ圏内が屋内退避になった。これを聞いて僕はおかしいなど思いました。長崎大学のスタッフには14日に福島に入ってもらっていました。福島のスタッフからは「福島市はいま雪が降っています。計測器が雪にガーガー音を立てています。放射性物質が降り注いでいる」と報告がありました。
鎌田 20キロから30キロの屋内退避の指示が出されたのは15日です。
山下 問題は医療関係者も行政も放射能や放射線の知識が乏しくパニックになったこと。僕は要請がなければ現地支援に入れない。福島県立医科大学の理事長が僕に電話してきたので、18日の朝一番で飛びました。入ってびっくりしたのは、みんな浮足立っている。これだけ原発があるのに事故があると想定していない専門家もいない。全くの安全神話の中にいたのです。それで原子力災害の現地対策本部であるオフサイトセンターのある県庁にも行きました。保安院や経産省、厚労省、自衛隊など人数がたくさんいて、はじめは調整がうまくついてない。原子力災害の場合、中央官庁と直結です。県はわからんからぜんぶ聞く。中央では諮問委員会に質問を出す。答えはなかなか返ってこない。現場は困ってるのに、情報が途中でマスコミに先に出ちゃって、現場に対する説明がない。これはまずかった。佐藤(雄平)知事も非常に懸念されて私をアドバイザーにして、20日から、いわき市、福島市、郡山、田村、いろんな町をまわりました。
鎌田 そのまわってる間にも僕は何度も電話しましたが。(笑)
山下 チェルノブイリのときもそうですが、現場を歩かないとわからない。鎌田先生から電話があったときはうれしかった。鎌田先生には南相馬にぜひ入ってほしかった。チェルノブイリと同じで、汚染と聞いただけで医師も入りたがらない。とくに屋内退避の20キロから30キロゾーンには誰も行きたがらないし、物も運ばれない。まさに最初のI、2週間は現地への支援は空白でした。

鎌田 ある病院では、院長が、ぜひ残ってほしいが、自主判断でいいと言ったら、半分ぐらいのスタッフがいなくなった。医療用酸素がないとか、医薬品がない、残った医者はもうへとへとだというのを聞いて、諏訪中央病院の院長にお願いして医師や看護師と南相馬に入りました。いままた諏訪中央病院のチームが南相馬に3日間入っています。


…続く。

一体、誰が、こういう者を、こういう立場にしたんだ。…今朝の朝日新聞4面から

2011年04月13日 13時03分37秒 | 日記
菅直人首相は福島第一原発事故の対応にあたる「原発担当相」を新設し、細野豪志首相補佐官を起用する検討を始めた。11日に公明党の斉藤鉄夫幹事長代行に電話で理解を求めた。…中略。

今の閣僚数は内閣法が上限に定める17人のため、首相は3人分を増やす同法改正を目指しているが、野党は難色を示し、成立の見通しは立っていない。首相が細野氏起用にこだわれば現職閣僚を1人減らして入れ替えるしかなく、すぐに実現させるのは難しい。首相周辺は「法改正は難しい」。

別の政府高官も「(閣僚の)イスがない」と突き放す。
 
政権内では早くも疑心暗鬼を生んでいる。閣僚の一人は「誰が外れるのか」と不安を漏らし、民主党の岡田克也幹事長は構想自体について「そういう事実はない」と強く否定した。



「今さらレベル7とは何事だ」…小沢一郎氏、怒る。 今朝の朝日新聞4面から

2011年04月13日 12時45分29秒 | 日記
政権批判の声明準備  小沢・鳩山両氏、共同で
 
民主党の小沢一郎元代表は12日、鳩山由紀夫前首相と都内で会談し、統一地方選の敗北や原発事故の対応について菅政権を批判する共同声明文をまとめる調整に入った。政権批判は執行部内や中間派にも広がりつつあり…*以下不要文につき割愛。記者がはまっているステレオタイプな物言いでしかないももだから。この期に及んでも、そういう言い方を為す記者達には、本当に厳重注意だ。
 
共同声明文の原案は原発事故に対する初動の遅れを指摘し、「菅政権の対応は深刻な惨禍を招きかねない」と主張。統一地方選の結果は「国民からの警告」としている。 

小沢氏は鳩山氏との会談で原発事故について「今さらレベル7とは何事だ」と批判。同日夜には都内の白宅に直系議員グループニ新会」の議員を招集して今 後の対応を協議した。
 
12日の党代議士会では小沢グループの村上史好氏が 「成績がふるわなければ指導部が代わってチームを立て直すのが普通だ」と執行部刷新を要求。木内孝胤氏も「公正な組織運営をしないと何も進まない」と続いた。岡田克也幹事長は「力不足も当然ある。申し訳ない」と陳謝したが、菅直人首相や自身の辞任は否定した。
 
だが、首相の責任を問う声は収まらない。小沢氏に近い平田健二参院幹事長は会見で「誰も責任を取らないとますます国民の信頼を失いかねない」と指摘。中間派の小沢鋭仁前環境相も自らのグループの会合で「復興に向け政治体制をどう作るかが課題だ」と述べ、第1次補正予算成立泌の首相退陣を求めた。

問題は、何もミッション(使命)を果たさないまま、ズルズルと政権を続けることですよ。…終章。

2011年04月13日 11時52分28秒 | 日記
-ところで、細川さんが首相に就いた1993年から18年の間に、12人の首相が誕生しました。在任期間は細川さんが8ヵ月、平均では約1年半。短命政権が続いて、国益を損ねているといわれています。
  
私はそれについては、人様と考えが違うんです。昔から『長きを以て尊しとせず』というのが信念でね。要は何をやるかが問題なのであって、長いか短いかは結果でしかありません。財政や社会保障など、これだけ難しい課題が山積していると、1人ですべて片づけられるはずはありません。

『一内閣一仕事』、全力で決着を付けて退場する。その結果、回転が速くなってもやむをえない。そういう時代もあるでしょう。仕方がない。
問題は、何もミッション(使命)を果たさないまま、ズルズルと政権を続けることですよ
。外国から『日本の首相はころころ代わってやりにくい』と言われるかもしれませんが、やるべきことをやれば必ず評価されると思いますよ
  
「細川政権の役割は自民党からの政権交代を果たし、政治改革関連法を成立させること。さらにコメ市場の部分開放でした。やるべき仕事を終えたので、退場したわけです」
 
ーいまの話が、菅首相への一番のメッセージになったように思いますが……。
  
さあ、どうかな。自分が可愛いうちは切腹はできませんよ


取材を終えて
 
細川氏の庵は、東京から電重で1時間ほどの温泉街を抜けた山腹にある。「風の音、鳥の声しが聞こえません」と本人。。陶芸や読書に勤しみながら、歴史や政治に思いを巡らせる。俗世界とは縁遠いようだが、時には霞が関の若手官僚との勉強会を続け、細川政権当時の同志である園田博之氏(たちあがれ日本幹事長)らとの情報交換も重ねている。
 
大震災からの復興には「22世紀の東北創りといった大風呂敷を」と訴え、菅首相には「おのれをむなしくせよ」「長きを以て尊しとせず」と助言する。その「時代感覚」は、なかなかのものだ。大震災に向き合う政治に求められるのは、まさに時代感覚である。
(編集委員・星浩)

*星浩さんだったとは驚いたが、伊達に東大ではないと、君子は豹変であるとして、やっと反省をした訳だろうが、まだまだ、原発現場でのホースかつぎやポンプ担ぎから、免れた訳ではありませんぞ。

トップになる人にとっては『無私』ということが、いちばん大事だと思う。…続き。

2011年04月13日 11時46分50秒 | 日記
ーマニフェスト問題では「堅持」を掲げる小沢氏と「見直し」を主張する菅首相らとの対立になっています。
  
「私が首相の時も小沢さんとの『二重権力』と言われましたが、私自身は一度も感じたことはありません。コメ市場の部分開放も小沢さんとは意見が違ったが、私の判断で決めさせてもらった。小沢さんは、武村正義さんを官房長官からはずすべきだと何度も言ったが、私は受け入れなかった。だれが何と言おうと、首相は自分の判断で決めればよいのです」
  
-そういえば、菅・小沢対決 となった昨年の民主党代表選で、細川さんは小沢さんを支持していましたね。
  
トップになる人にとっては『無私』ということが、いちばん大事だと思う。つまり、物欲しそうであるか、ないか。小沢さんは、首相になりたいわけでもないし、そのポストにしがみつこうという気持ちもない
  
小沢さんについては、虚像が独り歩きしていると思う。実際は大変ナイーブな人で、説明もしないし、弁解もしない。だから誤解を受けやすい。しかし、それが彼の哲学なのでしょう
  
―小沢さん、菅さん、鳩山さん(由紀夫前首相)という世代を超える政治家が出てきてもよさそうなものですが。
  
「小選挙区になって人材がいなくなったという人もいますが、そうは思いません。米国も英国も小選挙区だけれど、政治の人材がいなくなったという話は聞かない。吉田茂さんくらいから後は平和だったし、経済も順調だったから、政治のリーダーシップが必要とされなかった」

「リーダーは時代が呼び出すものです。そういう意味では今回の大震災のようなことがあって、強い指導者が求められるかもしれません。冒頭に引用したカーカップも、日本が再出発できるかどうかについて『かつてない強力な指導者が出てこなければ日本は立ち直れないだろう』と書いています

今朝の朝日新聞13面から。

ポストにいつまでも固執するような人には、国の大事は任せられない。…今朝の朝日新聞13面から。

2011年04月13日 11時07分39秒 | 日記
-復旧・復興が始まる中で、政治の世界では、政策を進めるために民主党と自民党との大連立を求める声が出ています。
  
「限定的な課題を解決するために大連立を組むのは結構なことだと思います。ただその時、菅さんはおのれをむなしくして『正念場内閣』を作らないといけない。極端にいえば、首相は谷垣さん(禎一自民党総裁)でも、小沢さん(一郎元民主党代表)でもいいぐらいの度量がなければ。民主党から出そうという小さな了見では、うまくいかない

ー菅さんは「おのれをむなしくする」域に達していませんか。
  
リーダーの資質で最も大事なことは、宋の『名臣言行録』にあ。るように『退を好む』ということです。ポストにいつまでも固執するような人には、国の大事は任せられない
 
ー時計の針を少し戻して、民主党政権について印象をお聞きしたい。政権交代から1年半余り。民主党内の内紛もあって、立ち往生が続いてきました。総選挙で掲げたマニフェスト(政権公約)の見直しもうまく進んでいません。民主党の混迷が震災への対応にも影を落としています。
  
「政治とは畢竟、人を動かすことです。なのに官を追いやってしまったし官僚的なやり方には問題もあるが、これはという人物を用いて、寛政の改革の松平定信のように、任せてやらなければ」
  
「それと、マニフェストなんてわざわざ言わなくたって、いまやらなければならないことは、誰が考えたって、はっきりしている。社会保障の見直しや財政再建などであることは明らかです。指導者は方向を明確に示して、タイムリミットを区切って、どれだけのコストをかけて、どういう方法でそれをやるか。それだけのことです。単純なことをわざわざ複雑にしている」
 
ー米国をはじめ、外交でもつまずきました。

「外国との付き合いも、人との付き合いと全く同じだと思いますね。誠意を持って言うべきことは言う。ただ、『ノー』と言う時はチャーミングに。相手に『この野郎』と思わせてはいけない。ごく自然に付き合ったらいい。私はクリントン米大統領にはずいぶん、言いにくいことも言いました。それでも人間関係はとても良かった」 

3・11 新たな文明作れ 今朝の朝日新聞 13面 元首相 細川護煕さん

2011年04月13日 10時57分59秒 | 日記
日本リセットし先端的モデルに
 I
ー大地震、大津波、そして原発事故に何を思いましたか。
  「
東北大などで教鞭をとっだジェームズ・カーカップという英国の詩人・思想家が40年前、日本についてこう述べています。『経済の破綻、破滅的な地震が、日本にかつてなかったような深刻な試練をもたらすだろう』 『だれもかれも、ゼロから再出発するのでなければ日本は精神的にも、文化的にも立ち直ることができないだろう』と」
  
「詩人の直感ですが、今日の事態をよく予見しているのに驚かされます。単なる復旧・復興ではなく日本をリセットして再生するという覚悟でないと立ち直れないでしょう」
 
-原発事故は、私たちの繁栄が拠って立ってきたものが脆弱だったことを示しています。
  
原発は安全だと言われて、それを信じ込んでしまっだのが愚かだった。チリ地震で実際にあれだけの被害があっだのに、今回の津波は想定外だったなどと寝言のようなことを言っている。これは人災ではなく、ある意味で、犯罪だと言ってもいい
  
東北に限らず、日本中どこでも中央集権的なインフラに頼ってきた。そういう脆弱性に正面から向き合おうとしてこなかった。それも人災だったという深刻な反省が必要ではないか
 
―復興には政治の構想力が必要ですね。
 、
「世界に向けて、東北を先端的なモデルとしてデザインしていかなければ。関東、阪神淡路の両大震災との大きな違いは、あれだけ広大な地域が塩害や放射能にやられて数十年は農業も漁業もできない可能性があるということです。東北は親潮と黒潮が出合うところ。豊富な水にも恵まれている。縄文時代から丘陵地帯に人が住み、柳田国男は『日本の原風景』と言った。21世紀を飛び越えた22世紀の東北創り、新しい日本の文明創りといった大風呂敷を広げなくてはいけない。堤防をより高くするとか、そういう話でとどめてはいけない」


―菅直人首相の危機管理を見て、どんな印象を持ちますか。
  
「菅さんも大変だろうが、人の動かし方がどうなのかなと思う。対策会議や対策本部をいくつもつくるより、首相官邸にいる事務の官房副長官を中心に各省の精鋭でことに当たるという、本来のやり方でなぜできないのか。組織というものは、常にシンプルが良い」
「民主党政権では『政治主導』を振りかざすのが気になります。私は『政治主導』なんて言ったことはありませんが、政治が主導するのは当たり前、言わずもがなのことです。政治家が大きな方向性を示して、あとは官僚にどれだけやる気になってもらうかということです」

「首相はオーケストラの指揮者なのに、だれもそちらを見ていないというのはまずい。首相がどっしり落ち着いていないと国民も安心感を持てない。中国の『詩経』に『われ明徳を懐(おも)う 声と色とを大にせず』とあります。要するに問われているのはパフォーマンスなどではなく、リーダー自身だということです」 

ー指導者が何を打ち出すかが大事ということですが、そういえば、細川政権では「質実国家」という考え方を示しました。経済成長をめざすだけでなく、質素で身の丈に合った生活をめざそうというものでした。
  
「江戸時代でも戦後でも思い起こして、今こそ質素な暮らしに戻ることを考えるべきでは。コンビニは24時間営業している。テレビも夜通し、やっている。そんなことは、やはりおかしい。無用のぜいたくと浪費を憎む精神を日本人が再び自覚して涵(かん)養していくならばヽ日本は欧米が刮(かつ)目する文明国になるでしょう。それが質実国家だと思う。ある意味で、いい機会だと思います。バブルとか経済成長とかいう中で、みんな身の丈にあった暮らし方を忘れてきましたから」

…中略。

首相の決意が伝わらない…これでは何も言っていないに等しい。…今朝の日経新聞3面から。

2011年04月13日 10時20分26秒 | 日記
国難ともいうべき未曽有の大災害を前にして、完璧な危機対応を望むのは無いものねだりだろう。しかし東日本大震災’が発生して以降、原発事故などで後追いの対応を続ける政府にいらだちを募らせている国民は多いのではないか。
 
震災1ヵ月に合わせた菅直人首相の記者会見は、被災地の復興に全力を挙げる姿勢を強調することに重点があった。
首相は今後の対応について 「ただ元に戻す復旧でなく、新しい未来を創造する復興でなくてはならない」と力説した。
 
しかし具体案に関しては「津波被害を受けないよう高台に住む」「自然に優しいエコの街」という以前に言及したアイデアを繰り返すだけだった。新たに付け加えた「弱い人に優しい社会」という言葉も抽象的、情緒的な印象がぬぐえない。
 
政府は14日に著名な政治学者や建築家らが多数参加する「復興構想会議」の初会合を開く。地域の復興作業は時間との戦いだ。政府内に乱立気味の組織を束ね、官僚組織を動員して実現に結びつけるためには強い指導力が不可欠となる。
 
首相は復興計画づくりに向けて「地域の要望を尊重する」「全国民の英知を結集する」「未来志向の復興を目指す」との3つの原則を掲げた。これでは何も言っていないに等しい。

「野党にも青写真をつくる段階から参加してほしい」と呼びかけたが、政府・与党がまず方向性を示さなければ議論は深まらない。
 
本格的な復興には巨額の財源が必要である。民主党内でも「子ども手当、高速道路料金の軽減など重点政策の見直しは避けられない」との声が強まっている。野党は震災直後から予算の大胆な組み替えを求めてきたのに、いまだに明確な方針が定まらないのは政府・与党の怠慢である。
 
首相は記者会見で、国民に「これからは自粛ムードに過度に陥ることなく普段通りの生活をしていこう」と呵びかUた。被災地を力強く復興する上でも、日本経済をいかに立て直すかという視点が重要になる。
 
政府が原発事故をできるだけ早期に収拾し、安全に関する情報を適切に発信していく姿勢が経済活動を下支えする。今夏の首都圏などでの電力不足に関しても、国家レベルでの対応力が問われることになる。
 
危機に際しての政治の役割は、突き詰めれば国家目標を明示し、政策の優先順位をどうするかだ。そうした決断は最終的に首相が責任を持って下さなければならない。
 
自民党など野党との協力のおり方も「何をなすか」という目的意識が問われる。今の首相の言葉からは、困難な状況をどう打開していくのかという決意が少しも伝わってこない。
 
(編集委員坂本英二)
        黒字化は芥川

情報「5重の壁」 政府の動き鈍く…「週刊朝日」今週号。…正に読むべし週刊誌なのである。

2011年04月13日 09時52分08秒 | 日記
原子力安全委員会専門委員の奈良林直・北海道大学大学院教授は、今の政府の対応をこうみる。
 
「原発には放射能を防ぐ 『5重の壁』〈注〉があると言われてきました。今回の津波で残念ながら破られましたが、代わりにより強固だったのが情報伝達の『5重の壁』です」
 
メーカーと東京電力、原子力安全・保安院、原子力安全委員会、官邸という五つの関係機関の問で意思疎通が悪く、知恵が集まらないうえに、判断に時間がかかっているという。前出の代谷委員が言う。
 
「原子炉の状況について、保安院から安全委員会に明確にお伝えいただいたことはありません」
 
こうした「壁」にじゃまされて、意思疎通はこんなに複雑な経路をたどっているという。
 
例えば、東芝や日立製作所などのメーカーが東電に提案しても、それを東電や保安院がチェックし、さらに原子力安全委員会がダブルチェックして、問題があれば保安院から東電、メーカーに戻され、それが繰り返されてから、やっと官邸に届いて、ようやくゴーサインが出るといった具合のようです」(奈良林氏)
 
その影響はすでに表れている。
 
東京電力は4月4日から、高濃度の放射能汚染水の保管場所を確保するため、比較的汚染度の低い水1万1500トンを海へ放出した。この結果、全国漁業協同組合連合会は激しく抗議し、来電の勝俣会長が陳謝した。
 
しかし、この汚染水は、動かない冷却システムに代わって原子炉に注入した冷却水が漏れ出たものだ。これからも出るし、保管場所がなくなればまた海に流さなければならない。
 
これでは悪循環です。汚染水は安価に入手できる除去装置で浄化してから、再び冷却水として炉心に注入すればいい。そうすれば、冷却水を新たに調達する必要もないし、汚染水を海へ流す必要もなくなります」 (同)
 
先週、問題になった作業用トンネルから海への汚染水流出も同じだ。コンクリートからおがくず、新聞紙まで投げ入れても止まらず、凝固剤でようやく止めた。しかし、汚染水自体は処理されないまま残っている。再び増えてあふれ出ないか、不安な日々が続く。
 
いずれも目先の問題に対処するだけで、根本的な問題に向き合えていない
 
そもそも、炉心安定に不可欠な冷却システムは一体いつ、どうやって回復するのか。東電や保安院は会見で、冷却システムがある建屋の地階が汚染水につかってぃることでシステム自体に近づけず、めどが立たないとしている。

収束させないと 見放される原発

 
しかし、ある専門家は、「冷却ポンプが地下にあることは事前にわかってぃた。あれほど大量の水を原子炉に注入したのだから、いずれ地下に水があふれてポンプが水没することは十分予想できたはずだ」と指摘する。
 
ここでも奈良林氏らは、外付けの冷却システムの新設を政府に提案している (25ペー図参照)。
 
圧力容器へ冷却水を送ったり、容器内の水を受けたりするためのタンクには、マンションの屋上などにある受水槽を使う。
一つの容量は小さくても、つなげればいい。何よりマンション用ならすぐに調達できる。
同じく冷却器にも、ビルの屋上などに設置されている市販品を使う

 
発電所の冷却装置は原子炉のフルパワー時を想定して巨大な装置になっていますが、福島第一の各原子炉の燃料はすでにO・2%程度の熱量しかありません。コンクリートブロックや鉄板を重ねて遮蔽すれば、市販の装置で十分です」(奈良林氏)
 
加えて、放射性ヨウ素やセシウムを除去する「放射能浄化装置」を組み込めば、汚染除去が同時にできる。塩分の蒸留装置まで組み込めば、事故直後に海水を注入したことで炉内に付着しているはずの塩分を取り除くこともできる
 
「発注してトラックに積み込み、原発敷地内で設営しても1ヵ月程度でできるはず。事故直後に始めていれば、今ごろはもうできているのですが」そう言って、奈良林氏は苦笑した。 

「想定外の、未曽有の天災だった」-今回の原発事故について、東電も保安院もよくこの表現を使う。
 
大手メーカーの元原子力プラント設計者は指摘する。
 
すべての交流電源が喪失して、冷却システムがダウンすることを想定していなかったのは、日本の原子力発電所の設計と建設を進めてきた自負と責任からも痛恨です。この事態を何とか収束させなければ、結果的に原子力が国民から見放されてしまいかねません
 
奈良林氏も、かつて東芝の研究者として原発トラブルに対応した経験を踏まえて、こう話す。
 
原子力防災の基本思想に『深層防護』という言葉があります。ある手段がダメだった時を想定して、あらかじめ次の手段を用意して多段的に対策を施すことなのですが、今回は目の前で起きたことにかかりきりになって、まるで『もぐらたたき』です

果たしてこの現状で、住民が「一時帰宅」できる日は来るのだろうか。


黒字化は芥川。

原発「安定した」は真っ赤な嘘…週刊朝日、今週号…全国民必読、購買の書である。

2011年04月13日 09時42分44秒 | 日記
福島第一原子力発電所が三度、大きな水素爆発を起こす危機に直面している。もしまた爆発すれば、これまで以上の大量の放射性物質が広範囲にぱらまかれる可能性がある。にもかかわらず、政府は原発周辺住民の「一時帰宅」を検討し始めた。政府の鈍い対応に、原発を進めてきた専門家からも強い危機感が出ている。
 
「福島第一原発で、再び水素爆発の危険が迫っています。すでに燃料が溶けて膨大な放射性物質が出ているところに爆発が重なれば、深刻な放射能汚染が起きかねません」

こう警告するのは、元日本原子力学会会長の田中俊一氏ら、これまで日本の原子力開発を進めてきた政府機関のOBたちだ。
 
水素爆発といえば、地震翌日の3月12日に1号機が、14日には3号機が起こし、それぞれ建屋上部を吹き飛ばした。

地震による津波で炉心の冷却システムがダウンし、圧力容器内が高温になったことで、燃料棒の被覆管が水と反応して水素が発生したためだった。
 
一方で東京電力によると、すでに1号機は燃料の7割が、2号機と3号機は約3割が損傷しているという。

専門家は、「燃料棒のかなりの部分がすでに溶け、それが圧力容器の底にある制御棒を出し入れする穴のシールを溶かし、外に滴り落ちている」 とみる。つまり被覆管の大半はすでに溶けてなくなっている可能性が高く、水と反応したくてもないはずだった。
 
なのに、なぜ再び水素が発生するのか? 冒頭の田中氏の説明はこうだ。
 
「強い放射線を受けると、水自体が水素と酸素に分解する『放射線分解』が起きます。被覆管がなくなっていても、燃料が放射線を出しているかぎり水素が出るのです」

水は冷却水として圧力容器内に大量に注入されてきた。しかも、地震直後は淡水が調達できずに海水を入れた。海水からは酸素が出やすい。前2回と同様の水素爆発の条件がそろっていることになる。
 
もし爆発で圧力容器が破壊されると、損傷した燃料本体が外に飛散する。放出される放射性物質は、前2回の水素爆発で漏れた量とはけた違いに大きくなる。「ざっと計算しても、前2回の合計の10倍でしょう」 (放射線の専門家)
 
すでに原発周辺で深刻な土壌汚染が明らかになっている。このうえ爆発が起きれば被害は致命的になり、首都圏にまで汚染が広がりかねない。
 
そして、この田中氏らの心配を裏付けるように、燃料損失が最も大きかった1号機の圧力容器の圧力が、3月下旬から上がり始めている。二つある計器のうち、一つは3気圧程度だったのが4月9日には約9気圧にまで上がった。
 
これまで水素は圧力容器の安全弁から格納容器へ抜けていた。しかし、格納容器に注入された冷却水で弁が詰まり、圧力容器から出なくなったためではないかと、田中氏は推測している。
 
東京電力は7日未明、1号機に窒素を注入し始めた。窒素によって、水素と酸素が化合して水素爆発するのを防ぐことができるからだ。
 
ただ、注入しているのは圧力容器の外側にある格納容器内だけだ。経済産業省原子力安全・保安院の担当者はこう説明する。
 
「放射線分解で出る水素は多くなく、爆発の可能性は低い。格納容器より小さい圧力容器が爆発する可能性はさらに少ない。万が一、格納容器が爆発しても、建屋とは違って容器が頑丈なので、現在の避難地域を変更するほどの被害はありません」
 
保安院の予測では、爆発しても、原発から20キロ地点の被曝量はO・028ミリリシーベルトと、屋内退避の目安(10~50ミリシーベルト)より十分小さいのだという。
 
しかし、内閣府原子力安全委員会の代谷誠治委員の意見は正反対だ。
 
「水素爆発が起きても今と変わらないなら、窒素を注入するなどという判断にはなりません。
爆発すれば中にあるものが全部出て、非常に大変な事態になる。風向きによっては、避難区域にとどまるとはいえないでしょう」
 
どちらが安全側に立っているかは一目瞭然だろう。
 
にもかかわらず、東京電力の勝俣恒久会長は「原子炉は多少安定してきた」と言い、枝野幸男官房長官は避難中の原発周辺住民を近く「一時帰宅」させることを明らかにした(27ページの記事を参照)。もし、一時帰宅中の住民を水素爆発が襲ったら? 代谷委員は明言する。
 
「一時帰宅には原則反対です。水素爆発はそのリスクの一つです」
 
政府は福島第一原発の現状を、どこまで理解できているのだろうか? こうした疑念は今や、原発を推進してきた専門家たちからも出ている。
 

東大を出て政治部に所属すると、どれほどの阿呆になるかの見本…今朝の朝日新聞、「社説」から。

2011年04月13日 09時00分47秒 | 日記
…前略

「レベル7」を重く受け止める。だが、この認定で現実の事態が変わったわけではない。放出された放射性物質の大半は震災から数日のうちに漏れたものだ。最近は大気中の放射線量も落ち着いている。…後略。

*つまり、政府は知っていた、はずだと、どうして気が付かない。

或いは知っていたが、…今は、国民を刺激したくない、風評被害を恐れるからだ等と、当然ながらホットラインを持っているであろう重鎮社員が首相から連絡でも受けたのか…首相の思惑は言うまでもなく、「この事さへ、伏せて置けば…とにかく統一地方選挙までは隠し通すのだ、そうすれば内閣支持率は必ず回復する、今回の事は裏を返せばチャンスだ」

醜悪で邪(よこしま)な…自分の保身、延命、政権にしがみつきたいだけの下賤、自分の能力を過大評価する夜郎自大、嘘つき、浮気者、etc.
生来の悪しき性格は全て覆い隠して…「起きてしまったことは仕方がないのだから、今は不安を増長させることに何の意味が有る」

多分、その様にして、周囲と、この重鎮社員を言いくるめたのであろう。


最近は大気中の放射線量も落ち着いている。…何たる阿呆であることか。

先週末、虫が知らせたとでも言うか…全く見る事の無かったマネックス証券からのメールを何気に開けて見たら、「原発は落ち着いた様に考えているが、そうではない、これだけ時間が経っても解決していないということは、事態は悪化していると見るべきだ…」

今は知らぬが、かつては、エリート達の就職先としては、一段も二段も低く見られていた証券会社の中堅社員ですら、そう言っていた。

或いは、それが証券会社のプロたちだけが知っている隠された政治情報、政策日程というものかもと言うのは、この場合、穿(うが)った見方というものだろう。…余程の阿呆、何も読まない、何も見ないで、金儲けだけ、etc.…己の事ばかり考えている阿呆以外は、皆、芥川と同じ懸念を持っていたはずだから

結論。

2011年04月13日 01時02分21秒 | 日記
現首相と言うのは、芥川が遭遇した或る嘘つきの悪人にそっくりなのである。

何がそっくりかというと、自分の嘘がバレルまでは、しかつめらしい顔をしているのだが、
もうバレたとなったら信じ難い程明るい顔なり声なりをして、何事も無かったかの様な態度で現れるのである。

多分、この手の人間は、先天性虚言症の卦が在って、常に、自分の関心事…お金にまつわる詐欺師なら、お金、
女を騙す詐欺師なら、女。権力志向の人間なら権力に近づく事。

そういう自分の事だけを考えているから…実は、頭がとても悪い連中なのだ…自分の嘘が終わると、物の卦が落ちた様な顔をして平然と現れるのである。

頭のネジがおかしい連中なんだな。そう言う者を、首相としてしているとは、何と言う災難だった事か。

だが、福島の人、及び、事ここに至っては、私たち国民全員は、災難だった等と言って居られる場合ではないのである。

彼は、民主党を壊しただけではなく、国を破壊しようとしたのだから、もう、許されないのだ。