嫁の巣

このコーナーは嫁に乗っ取られております。 基本的にはエビと関係ありましぇん。嫁の巣(過去版)はブックマークから。

備忘録 ⑨

2017年10月13日 | 日常
この備忘録を書いていて。
そういえば、旦那の腕を借りて病棟内をゆっくり散歩し歩く練習をしたことを思い出しました。
私の入院中も手術があった週はよく来てくれてたし、病院にも泊まってくれました。
子供達が生まれてから5年、久しぶりの夫婦の時間で、あの頃はそんなことを感じる余裕もなかったけれど、2人でゆっくり過ごした時間だったなと。
いつも側にいて、私と同じ感情を共有し、しっかりと支えてくれた旦那には本当に感謝しています。 旦那が居てくれなかったらどうなっていたか分かりません。
退院して私が家に居る時に、旦那が仕事から帰宅して私の顔を見て、
「やっぱりお前が目の前にいないとダメだ」と、
私の顔を見てしみじみと言ってくれました。私は微笑むしかできませんでしたが、どれだけ心細い思いをさせてしまったのだろうかと申し訳ない思いでした。

そして、そんなふうに夫婦でいる時間を持てたのは子供を見てくれた両親のおかげです。特に母は私と一緒に泣いてくれたし、母が側にいなくて精神的に不安定な幼児2人の面倒を見るのは大変だったと思います。父も、手術後の付き添いや入院中私が「ふりかけ欲しい」などの小さい用件も忙しいだろう出勤前に遠い病院まですぐ来てくれました(いつもは子供の面倒見がいいとか優しいとかあまりない昔気質の父親なんですよ)。「空いた時間でいいのに」と申し訳なく思いましたが、ありがたかったです。
私の病気がわかってから父も母も「あまり眠れなかった」と朝言っていることが多くて。
この歳になっても心配をかけて本当に申し訳なく思いました。
この病気になって。
私がどれだけ家族や友人に大切に思ってもらっているか、それに気づくことも出来ました。皆に随分と支えてもらいました。
本当に感謝です。
弟が、私がこの病気になって腎臓が一個になってしばらく経ってから、この一個の腎臓が悪くなってしまったらという話をしていた時に、本当に自然に「わしのでいいんじゃろ」と言ってくれました。「何言いよんよ。あんたは今大事な身体なんだからあんたからはもらえんよ」と言いながらも、当たり前にそう言ってくれてお姉ちゃんは本当に嬉しかったよ。
私が病気をした頃は独身だった弟も今は可愛いお嫁さんと子供達の大事な旦那様で大事なお父さん。だからあなたの体にはメスは入れないよ。
でも本当に嬉しかったよ。ありがとう。

そして、勝手を言わせてもらうなら。
病気になったのが私で良かったです。
私は旦那より先に逝きたいのです。旦那がいない世界で生きていくことは考えられないのです。
だから、旦那でなく私で良かった。
家族の誰でもなく、自分で良かった。
そう思いました。

備忘録⑩に続きます。

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