人生のつくりかた

　最近、裁縫好きな友人の影響であんなに苦手だったミシンを時々動かしている。

　私の裁縫の仕方はダイタンだ。

　作りたい物を頭に浮かべ、だいたいの大きさを決め、
　いきなりハサミでジョキジョキ。
　線など引かない。
　縫う場所も目分。
　しつけ糸なんてもってのほか。
　一度縫ったのにほどくなんて非効率的じゃないか。

　ひたすらミシンでダッダッダッと縫い、

　そして「ま、いっか」と思うものを作る。

　それなりに形になればそれで満足。

　何個か作るうち、

　「これ、て私の人生の作り方に似てるなあ」

　とふと気付いた。

　そんな私の物の作り方を見て、旦那はいつも
　
　「あんたは本当に物作りに向いてないね」
　
　と唖然としている。


　旦那は物を作る時、必ずきちんとパースを作る。
　綿密に計算し、試しに作り、また壊し。
　きちんと測り、まっすぐに、ただまっすぐに自分の作りたいと思う物を忠実に作り上げていく。

　そして、完全に自分の満足するものを作る。

　これも旦那の人生の作り方に似ている、と思う。

　こんな２人が一緒に人生を作っているのだから、つくづく結婚て面白いと思うのだ。