トミーのブログ 1

園芸研究家(園芸家) 富山昌克(トミー)が日々に感じたことや書き留めておきたいこと。

トミーに興味を持って下さった人へ。真剣なメッセージです。

2005年09月10日 04時16分43秒 | トミー流・ダイエット論
真面目な話で、非常に重い話なので、覚悟して(笑)読まないと、生きていく希望を失ってしまうかもしれません!
トミーがこの5年間、スタイル(体型)をずっと維持できている本当の理由はここにあります。
ダイエットにご興味ある方は、ぜひ参考にしてください!
理性で本能を押さえやすくなりますよ。

●生存競争に勝ち残るという意味

現在、地球の環境破壊により、約1万8千種の野生生物が絶滅寸前と報告されている。この数十年で50万~100万種が絶滅すると予測されている。予測であって本当のところは誰もわからない。自然災害であろうと人為的災害であろうと「生物の生存競争に負けたものが絶滅しなければならない」というとても厳しい掟と生物進化という長い歴史がある。
地球という惑星のなかでもヒト(Homo spience)という生物が生存競争に勝ち残ってきたから、400万年あまりのなかで進化し、農耕文明を築いたこの1万年間、絶滅せずに存続してこれたのである。
当然6500万年前から被子植物が誕生して、ラン科植物が単子葉植物の頂点に立っていることにも疑いの余地はない。それぞれ独自に生存に対して努力してきたからこそ絶滅しないで生き残っているのである。
しかし生物進化のなかで、ヒトは幸か不幸か知性を持ってしまった。この200年間に利用した莫大なエネルギー、つまり化石燃料の大量消費により劇的な地球環境破壊を招いてしまったことも事実なのである。

●化石燃料はどうしてできたのか?

化石エネルギーを利用することは、生物としては非常に安易な道である。そもそも化石燃料は太古の植物、動物が石炭、石油になっているのだから、大昔の他の生物がため込んだいわば缶詰状態なった光エネルギーの変換物質を安易に使用している行動なのだ。
食物連鎖という言葉をご存じであろう。まず太陽の光エネルギーが地球に降り注ぎ、そのわずか1%の光を植物が受け止め、糖という形に変えて蓄積させ、その後草食動物、肉食動物、雑食動物、やがて菌類が分解して、植物が受け止めた光エネルギーが形を変えて回っていくことを食物連鎖というのだが、莫大な光エネルギーが地球に降り注いでいるのにわずか1%しか利用できていないのが現実なのである。人類がこの先、永遠に生存したいのなら、この太陽の光エネルギーをどう利用するかにかかってくる。より効率的な、変換効率を向上させた太陽電池の革命開発が急務なのである。
35億年間の地球に降り注いだ太陽光エネルギーの蓄積を利用しているのだから、とてつもないエネルギーの集約なのである。20世紀は石油の世紀といえよう。21世紀になっても、未だ石油の利権争いが続いている。人類は400万年の間、ほとんど森林から燃料を得て文明を繋いできたのだが、18世紀末の産業革命以後、化石燃料を用いて文明を飛躍させたのだ。
35億年間のエネルギーの蓄積をたかが200~300年間でヒトは使い切ろうとしているのだから困ったものである。

●1日に3km、無駄なドライブを自粛すれば、
           誰か一人のその日の食糧が確保できる

人間が最低限生きていける基本エネルギーとして、一人一日に食物から摂取するエネルギーは2000kcalといわれている。この2000kcalのエネルギーで自動車は2,5km走れるのだ。つまり1日、自動車を3km走らせないようにすれば、一人一日分の食糧が確保されるのである。
 それなのに「私一人が始末したって、どうってことない!影響力なんてない!」
というような思考に走ってしまう。「エネルギー保存の法則」をなぜ理解できないのであろう。無駄を減らした分だけ、未来へエネルギーが残るのである。

●人口爆発の20世紀

19世紀以前は人口もそれほど多くなかったため、見かけではあるが自然との調和が保たれていたように思われていた。それほど生活にゆとりがあったわけでもないので、地球環境が多少破壊されようとも、誰も気にも止めていなかったのであろう。
100年前の20世紀初頭では、16億人だった世界人口が、1999年7月19日、12時24分に60億人に達したのだ。20世紀はまさしく人口爆発の世紀だったといえる。現在も毎年8000万人以上のペースで増加していくようで、21世紀半ばには、100億人に達するといわれている。
前世紀の爆発的な人口増加を引き起こした要因の1つとして、食糧生産の飛躍的な増大があげられる。すなわち、1900年以後、『緑の革命』が起こり、育種技術の進歩による品種改良の成果が大きな役割を果たしてきたわけである。支えてきた技術は穀類のわい化、化学肥料、灌漑、F1種子であろう。
今後の農業技術による飛躍的な生産増加はもう望めないのかもしれない。新たな農地開発も限界で、世界の耕地面積は15億haで極限に達している。環境破壊により農地の劣化、農地から産業用地への転用などと農地は減っていくかもしれないのだ。
人口の爆発的な増加によって、さらなる環境破壊が進み、近い将来食糧危機が到来する可能性は高い。国際的にも何度も取り上げられているが、その対策は確率されているとは思えない。我々の食生活は豊かになって、なんら不自由さを感じていないので、現実的な危機感がないのだ。
忘れてはいけないことは、世界では飢餓に瀕している人々が未だに8億4千万人も存在しており、さらに世界のどこかで毎日2万人の子供が栄養不良のために死亡しているということだ。その反面、米国では20歳以上の人口の約半分の1億人が肥満であるというデータもある。地球上にある食糧を含むエネルギーの絶対量は毎年ほぼ決まっているのだから、過食、美食を避けて一切食べ残しをしなければ、確実に飢餓で苦しむ人たちは減るはずである。先進国が過剰な輸入をして、食糧に無駄を出さなければもっとエネルギーの循環効率が上がる。もちろん、国家間には様々な問題が横たわっているので、今ここに余っている食べ物が即、飢餓に苦しむ人に行き渡るわけではないが、一人一人が意識改革を行えば、必ず大きな変革が起こせるはずだ。

●地球が養える人口とは?

屋木伸司氏の報告によると、人間一人が一日に摂取するエネルギーの世界平均は2700kcalといわれおり、日本人は2900kcal、米国人は3600kcalといわれている。
国連食料農業機関(通称FAO)は、最低必要量として、中南米で2375kcal、アフリカで2325kcal、アジアで2210kcalを見積もっているが、最低2000kcalあれば問題はないといわれている。

正しく表現すれば、あなたに必要なエネルギー量(kcal)とは?
標準体重(kg)×仕事の強さ(25~30)に相当する。

この数値が1日の摂取必要量(kcal)となる。

ちなみに標準体重(kg)とは、身長(m)×身長(m)×22。
トミーの場合、身長1.68mなので、1.68×1.68×22×(25~30)となり、
その日の仕事量によって、1552~1862kcalが1日の3食分の総エネルギー量といえる。
それ以上、摂取するということは、地球上の誰かを犠牲にしているのである。

この地球という惑星は何人の人間を養うことができるのであろうか?
人間一人生きていくためには、どれだけの農地が必要なのだろうか?

現在、世界では20億トンの穀類と6億トンのイモ類を生産し、1億トン近い漁獲量を得ている。このエネルギー量から試算すれば、何人の人間を養うことができるかわかるのであるが、米国人的な摂取量とインド人的な摂取量では全く異なってくる。つまり、世界すべての人間が米国人の平均的水準の生活をするならば、22億人しか養えないとされ、現在のインド人の平均的な生活をするならば、100億人を養うことが可能であるらしい。
牛肉1kgを得るには、8kgもの穀物飼料が必要であることをご存じであろうか? 豚肉1kgを得るには4kg、鶏肉1kgを得るには2kg、養殖魚1kgを得るには2kgの穀物が必要なのである。つまり世界で生産される穀類の40%が飼料として使われ、肉や乳製品に形を変えて食べられているのである。牛、豚、鶏という家畜の体温、声、動き、糞まですべてエネルギーとして変換して蓄えることができるのなら、変化して食べても無駄ではないのだが、先進国における飽食という現状が大問題なのであろう。世界全ての人間がベジタリアンになれば、全世界が救われるのだ。

人口爆発による悲観的な予測とは別に、21世紀は一転して人口停滞の時代になるかもしれないという全く反対の予測もある。国連の見通しは改定の度に、下方修正され、21世紀末でも100億人に届かないとの見方も出ている。途上国の出生率が予想以上に下がり始めたのが原因とされる。しかし少子高齢化に直面する途上国に新たな問題が生じてくる。我が国とて例外ではない。真っ先にこの高齢化問題がやってくるのである。

●今後の指針 何をするべきなのか?何ができるのか?
全世界の人間ができる種の保全

種の保全の第1歩は、自然を壊さないところから始まる。「ではどうすれば、森林伐採をとめられるのだろうか?」ということを真剣に考えなければならない。個人、個人が、もっと紙の使用量を減らせばよいのだろうか?しかし最後は政治と経済に深く関係していることが、分かってきて挫折感を覚えるのだが、結局限られた資源を無駄に消費しないことが美徳なのである。ごく当たり前のことを再認識するしかない。
「途上国での焼き畑をやめさせるにはどうすればよいのだろうか?」答えが出ない。
さらに米国式畑地農業では将来砂漠を招くだけだと、大学時代に痛烈に米国式農業の批判的教育も受けた。米国が生産する穀物を誰が肩代わりになって生産できるというのか?口頭で批判するのは容易だが、実際にどう生産していけばよいのか?やはり答えが出ない。大学の教育は、土地の命を守ってくれる田圃の維持に努めなければならないとも説いていた・・・。

全世界の人たちに今一度「なぜ生命活動ができるのか」を考えなければならない。全ての始まりは太陽の光なのに、光と植物がないと、われわれ光合成ができない生物は生きていけないのに。こんな簡単な自然の摂理が理解し合えてないなんて、なんて悲しい時代であろうと思う。自分以外の生命体に対して少しでも無駄な殺生をせずに、生きていくことができないものなんだろうか?今すぐ、原始時代へ戻ることが、最も早い解決策なんだろう。いや、せめて、里山文化を見つめ直したい。
【里山大百科】

最後に
『絶滅』といえば、聞こえが悪い。
『淘汰』されたというのもまた聞こえが悪い。
『生存競争に勝ち抜く』というのも適切でないようだ。
どうしたら、生物全て共存できるのか?
どうしたら、エネルギーの無駄遣いを減らせるのか?
どうしたら、我々の惑星の将来を考える習慣が身に付くのだろうか?
コメント (7)    この記事についてブログを書く
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7 コメント

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お薦めの本あります (ぺんぎん)
2007-04-28 22:35:56
「凛の国」はご存知でしょうか? 今後の未来を考える時、歴史を紐解くのもヒントになるかもしれません。
そして、理屈じゃなく、トミーの想いや心のエネルギーは大勢の人に届くと思います。今日から明日へとがんばりましょう。(でも、睡眠はもう少し取って下さいね。体壊せば元も子もありませんから・・・)
恐縮です… (キンギョだよ)
2005-09-12 23:30:56
トミー先生、ますだ様、コメント有難うございます!

書き込みしてから、長文過ぎたのと、なんだかたいそうな事を書いてしまった気がして、ものすごく恐縮してます(>_<) キンギョ
目からうろこが落ちました (ますだ)
2005-09-12 22:27:07
ほんとに当たり前のようでなかなか実感として持つことのできないことですよね どんなにスケールの壮大なことでも、少し視点を変えてみれば自分からでもできることは見つかるもんなんだと感じさせていただきました 



「もったいない」という言葉もステキな言葉ですよね 改めて心に留めておきます
いいお言葉ですね (TOMMY)
2005-09-12 22:01:33
キンギョだよさんへ



カキコありがとうございます。

『もったいない』という言葉は、

尊い言葉で、有り難い言葉で、

愛する言葉ですね。



出張の際、新幹線のなかの広告に、

『MOTTAINAI』というものがあります。

外国の人たちに、お伝えしたい、

浸透させたい、美しい日本語ですね。
もったいない (キンギョだよ)
2005-09-12 19:06:08
わが家では物心がついた頃から「もったいない」という言葉をよく耳にしてきました。

食べ物だけに限らず、物を粗末にする事に「罪悪感」をおぼえるのは、こどもの頃から親や祖父母など、大人達から擦り込まれた「もったいない」意識が強い為かもしれません。単に貧乏性なのかもしれませんが(笑)

そう考えると幼児教育の中で「もったいない」という意識やトミー先生がおっしゃる「有り難い」という意識をもっと弘められたら、食糧事情も自身を大切にする事も他者への接し方さえも、変えていけるんじゃあないかしら…と 広がり過ぎました?
ありがとう! (TOMMY)
2005-09-11 18:10:10
いつもありがとうございます。

こんな長く、重い、下手な文章を

最後まで読んでくださったんですか?

心優しいシンさんならではですね(笑)。



最近、アフリカの悲しい映像をテレビで拝見することが減ったと思いませんか?



現実はどんどん酷くなっているんですけどね。残念ですね。マスコミに出させて頂いているぼくの責任でもあります。

また少しずつ頑張っていきますね!

ご紹介させて頂きました (シン)
2005-09-11 18:03:58
先生、こんにちは

この記事の内容は、一人でも多くの方が常に心に留めておかなければならない「とても大切なお話」だと思いますので僕のブログでもご紹介(おすすめ)させて頂きました。

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