創価学会版の御書が出来るまでと出来てから。
5.牧口常三郎はどの御書を使っていたのか?
牧口常三郎は戦前の入信であり牧口の生家が日蓮宗だったことから、縮刷遺文(霊艮閣版)か、後に国柱会に入信していたので類纂(さん)高祖遺文録を使っていた可能性もあります。
日蓮正宗僧侶、佐藤慈豊の日蓮大聖人御書新集を牧口は所持していたかもしれませんが、三谷素啓と言い争いになり捨てた可能性があります。
佐藤慈豊の御書は牧口の遺品にはなく、縮刷遺文(霊艮閣版)でした。
(牧口は国立戒壇肯定派。三谷素啓と藤本秀之助は佐藤慈豊の教えを受けて国立戒壇否定派でした。)
牧口常三郎全集(第十巻)の本文中P142に記載されている日蓮遺文は現在の学会版御書全集と異なります。漢字や句点が異なっています。
縮刷遺文(霊艮閣版)か、類纂高祖遺文録だと思われます。
私が所持している平楽寺版とは異なっていました。
どうやら縮刷遺文に近いようです。
但し、牧口の日蓮遺文の引用は年代によって引用元が異なる可能性があります。
ところが注記には学会版御書全集のページが書かれています。
6.五十九世堀日亨はどんな人物だったか。
五十九世堀日亨は日蓮正宗の坊さんから嫌われ信頼されていなかったそうです。
法主になった後、相承について既に知っていたという発言をして問題視されたり、また法主の時にそばにいた稚児僧が発狂してしまったので、正宗の坊さんから徳が無いと言われ嫌われていました。
堀日亨は古文書と宗門史の専門家で御書や教学の専門家ではなかったそうです。
立正大学で講師もしていた堀日亨は日蓮宗の中では古文書や宗門史で高く評価されていました。
7.創価学会版御書はどの様に作成されたか。
日蓮正宗では日蓮正宗聖典を作成していたため、学僧、若手僧侶は協力しなかったそうです。
堀日亨が活字版の縮刷遺文を適当に取捨選択し大石寺系の遺文を追加して堀日亨独自の判断で、いい加減に並べただけだそうです。
議類別か編年体のどちらでもありません。
日蓮宗の遺文集は議類別か編年体のどちらかしかありません。
縮刷遺文(霊艮閣版)の読み下し文をそのまま引用するか漢文を読み下しにしただけなので間違いがそのまま残っていたそうです。
縮刷遺文に元々あった間違いに加えて、漢文をよく解ってない学会員が読み下しにした時の間違いが数多く追加されたのでしょう。
真筆や写真版との対照をしていないわけです。
原稿用紙に一文字一文字を書き入れて印刷所に出す必要があり、それをやったのが、学会教学部、少数の正宗法華講員、少数の小僧で池田大作はいなかったのが史実です。
印刷所から戻ってきたものを校正したのも学会教学部だそうです。
ほとんど堀日亨の名義貸しだけで、戸田城聖は五十九世堀日亨という権威が欲しかっただけです。
堀日亨編纂では無く、実際の編纂は創価学会教学部。
日蓮宗では古文書と宗門史で堀日亨を高く評価していので、堀日亨が御書を作ったのであれば評価するか批判するはずでした。ところが創価学会教学部が本文を書いたのを知っていたので、一切無視したそうです。
追記
創価学会版に近い遺文を並びをしているのは日蓮宗霊断師会の行道文庫「日蓮聖人御遺文」で、堀日亨はこれを模倣して遺文を並べたのかもしれません。
8.創価学会版の初版御書が出来てからの状況。
昭和27年(1952年)の初版はあまりにも間違いが多いので、すぐに再版されたそうです。これを第二版というべき。
第五刷の時に活字を組み直しているのを、第三版というべき。
本文に間違いがあり、本文の移動を行った版が実質的な第四版。
2016年の現在は第二版となっていますが、出版の常識からすると本来は第五版ぐらいです。
法華経開結や最近の富士宗学要集などなど膨大にある出版物は聖教新聞社、第三文明社などが出版していて、創価学会の出版物は御書全集しかありません。
(最初の富士宗学要集は創価学会が出版)
ところが、最近出た第二版でも大石寺の大御本尊の記述は消えていません。
学会本部にとって大御本尊の記述は保険なのでしょう。
日蓮正宗の坊さんは日蓮宗の縮刷遺文(霊艮閣版)か、類纂高祖遺文録か、平楽寺版、3つのうちどれかを使っていたそうです。この3つはよく出来ていて大きな問題なかったそうです。
学会版御書はあまりにも遺文の配列がぐちゃぐちゃで誤字脱字の間違いが多くて使えなかったそうです。ところが、学会員が学会版御書を持ってお寺に行くわけです。学会員がお坊さんに「どうして学会版御書を使わないんですか?」と言われるので仕方なく学会版御書を使ったそうです。これが昭和35年頃だそうです。
9.まとめ
学会にとって邪宗の僧侶である智英日明(京都本圀寺の弘法院檀林の能化)の遺文をパクったのが学会版御書。
学会版御書は日蓮系遺文集、縮刷遺文(霊艮閣版)のパクリでしかないのに、戸田城聖は御書全集「発刊の辞」で日蓮宗の遺文集に悪口を書いています。他の日蓮系遺文は教団都合が皆無とはいいませんが、他の教団への悪口なんかありません。また、他の日蓮系遺文はどちらかというと教団の賛嘆ではなく法華信仰や日蓮信仰を賛嘆し理解を求めています。
パクリでないと言うなら、霊艮閣版にある個々の遺文に稲田海素が書いた真筆・古写本との対照の証拠(文証)が必要でしょう。堀日亨が全国を回って真筆や写本を見たんですかね?
堀日亨の遺文の並べ方がナゾとしか言いようが無いので、疑問に思う学会員は大石寺に問い合わせるしか無いでしょう。(笑)
日蓮宗の遺文集は議類別か編年体のどちらかしかありません。
学会版御書は真筆、偽書、真偽未決について何も書かれていません。
学会版御書全集を少しだけマトモにしたのが学会版編年体御書です。
個々の遺文タイトルも日蓮聖人か富木常忍、日祐の誰がつけたかは不明ですが、学会版の命名は違背している可能性が高いです。
学会版御書は2016年で最新版の第二版でも本文に誤字脱字があります。
学会員の言う宇宙生命に違背して日蓮遺文や本尊の不思議パワーで不幸になるんじゃないですか?
2014年に大石寺とは関係ない、と学会はいいながら、大石寺の相伝遺文や相承書は掲載したままです。ところが最近、諌暁八幡抄などの日蓮遺文の写真は外して出版されました。
大石寺の所蔵の遺文でも長年掲載され著作権はとっくに学会にありますから問題ないはずです。折伏することを考えれば、折伏相手や新入会員に見てもらいたい、そんな信仰心が学会本部には無いのでしょう。
私も御書全集が使いづらいと思うようになり数年前から、昨年まで学会版編年体と日蓮宗の昭和定本を使っていました。それも嫌になり今は昭和新修と昭和定本を使っています。
以上
2016.06.29 7に本文追記
2016.06.29 8に本文修正と追記
「縮刷遺文」・山喜房仏書林 霊艮閣(蔵)版 日蓮聖人御遺文
「大正類纂」・師子王文庫 類纂高祖遺文録 日蓮聖人御書全集(大正時代)
「行道文庫」・霊断師会 日蓮聖人御遺文(全)
「昭和新修」・平楽寺書店 昭和新修 日蓮聖人遺文全集 全三巻 浅井要麟
「昭和定本」・日蓮宗 昭和定本 日蓮聖人遺文 全四巻
「岩波思想」・岩波書店 日本思想体系14巻「日蓮」 戸頃重基・高木豊
「平成類纂」・師子王学会 類纂日蓮聖人遺文集 平成版
「国訳一切」・大東出版 国訳一切経
真筆遺文の影印本
日蓮聖人御真蹟 (神保弁静編、大正三、一九一四)二十冊
日蓮大聖人御真蹟(立正安国会編、昭和三二、一九五七)四十八巻二十二冊
日蓮聖人真蹟集成(法蔵館編、昭和五十二、一九七七)一〇冊等
[201-218]前川 - k025_218.pdf(『縮刷遺文』の本文整定について【前川 健一】k025_218)
歴史上、後年に出たにもにもかかわらず、誤植、誤字、脱字。
盗用、剽窃など著作権法違反の問題などから使えない本。
「御書全集」・創価学会 日蓮大聖人御書全集
「学会編年」・創価学会 編年体 日蓮大聖人御書
「昭和新定」・富士学林 昭和新定 日蓮大聖人御書
御書の真偽
5.牧口常三郎はどの御書を使っていたのか?
牧口常三郎は戦前の入信であり牧口の生家が日蓮宗だったことから、縮刷遺文(霊艮閣版)か、後に国柱会に入信していたので類纂(さん)高祖遺文録を使っていた可能性もあります。
日蓮正宗僧侶、佐藤慈豊の日蓮大聖人御書新集を牧口は所持していたかもしれませんが、三谷素啓と言い争いになり捨てた可能性があります。
佐藤慈豊の御書は牧口の遺品にはなく、縮刷遺文(霊艮閣版)でした。
(牧口は国立戒壇肯定派。三谷素啓と藤本秀之助は佐藤慈豊の教えを受けて国立戒壇否定派でした。)
牧口常三郎全集(第十巻)の本文中P142に記載されている日蓮遺文は現在の学会版御書全集と異なります。漢字や句点が異なっています。
縮刷遺文(霊艮閣版)か、類纂高祖遺文録だと思われます。
私が所持している平楽寺版とは異なっていました。
どうやら縮刷遺文に近いようです。
但し、牧口の日蓮遺文の引用は年代によって引用元が異なる可能性があります。
ところが注記には学会版御書全集のページが書かれています。
6.五十九世堀日亨はどんな人物だったか。
五十九世堀日亨は日蓮正宗の坊さんから嫌われ信頼されていなかったそうです。
法主になった後、相承について既に知っていたという発言をして問題視されたり、また法主の時にそばにいた稚児僧が発狂してしまったので、正宗の坊さんから徳が無いと言われ嫌われていました。
堀日亨は古文書と宗門史の専門家で御書や教学の専門家ではなかったそうです。
立正大学で講師もしていた堀日亨は日蓮宗の中では古文書や宗門史で高く評価されていました。
7.創価学会版御書はどの様に作成されたか。
日蓮正宗では日蓮正宗聖典を作成していたため、学僧、若手僧侶は協力しなかったそうです。
堀日亨が活字版の縮刷遺文を適当に取捨選択し大石寺系の遺文を追加して堀日亨独自の判断で、いい加減に並べただけだそうです。
議類別か編年体のどちらでもありません。
日蓮宗の遺文集は議類別か編年体のどちらかしかありません。
縮刷遺文(霊艮閣版)の読み下し文をそのまま引用するか漢文を読み下しにしただけなので間違いがそのまま残っていたそうです。
縮刷遺文に元々あった間違いに加えて、漢文をよく解ってない学会員が読み下しにした時の間違いが数多く追加されたのでしょう。
真筆や写真版との対照をしていないわけです。
原稿用紙に一文字一文字を書き入れて印刷所に出す必要があり、それをやったのが、学会教学部、少数の正宗法華講員、少数の小僧で池田大作はいなかったのが史実です。
印刷所から戻ってきたものを校正したのも学会教学部だそうです。
ほとんど堀日亨の名義貸しだけで、戸田城聖は五十九世堀日亨という権威が欲しかっただけです。
堀日亨編纂では無く、実際の編纂は創価学会教学部。
日蓮宗では古文書と宗門史で堀日亨を高く評価していので、堀日亨が御書を作ったのであれば評価するか批判するはずでした。ところが創価学会教学部が本文を書いたのを知っていたので、一切無視したそうです。
追記
創価学会版に近い遺文を並びをしているのは日蓮宗霊断師会の行道文庫「日蓮聖人御遺文」で、堀日亨はこれを模倣して遺文を並べたのかもしれません。
8.創価学会版の初版御書が出来てからの状況。
昭和27年(1952年)の初版はあまりにも間違いが多いので、すぐに再版されたそうです。これを第二版というべき。
第五刷の時に活字を組み直しているのを、第三版というべき。
本文に間違いがあり、本文の移動を行った版が実質的な第四版。
2016年の現在は第二版となっていますが、出版の常識からすると本来は第五版ぐらいです。
法華経開結や最近の富士宗学要集などなど膨大にある出版物は聖教新聞社、第三文明社などが出版していて、創価学会の出版物は御書全集しかありません。
(最初の富士宗学要集は創価学会が出版)
ところが、最近出た第二版でも大石寺の大御本尊の記述は消えていません。
学会本部にとって大御本尊の記述は保険なのでしょう。
日蓮正宗の坊さんは日蓮宗の縮刷遺文(霊艮閣版)か、類纂高祖遺文録か、平楽寺版、3つのうちどれかを使っていたそうです。この3つはよく出来ていて大きな問題なかったそうです。
学会版御書はあまりにも遺文の配列がぐちゃぐちゃで誤字脱字の間違いが多くて使えなかったそうです。ところが、学会員が学会版御書を持ってお寺に行くわけです。学会員がお坊さんに「どうして学会版御書を使わないんですか?」と言われるので仕方なく学会版御書を使ったそうです。これが昭和35年頃だそうです。
9.まとめ
学会にとって邪宗の僧侶である智英日明(京都本圀寺の弘法院檀林の能化)の遺文をパクったのが学会版御書。
学会版御書は日蓮系遺文集、縮刷遺文(霊艮閣版)のパクリでしかないのに、戸田城聖は御書全集「発刊の辞」で日蓮宗の遺文集に悪口を書いています。他の日蓮系遺文は教団都合が皆無とはいいませんが、他の教団への悪口なんかありません。また、他の日蓮系遺文はどちらかというと教団の賛嘆ではなく法華信仰や日蓮信仰を賛嘆し理解を求めています。
パクリでないと言うなら、霊艮閣版にある個々の遺文に稲田海素が書いた真筆・古写本との対照の証拠(文証)が必要でしょう。堀日亨が全国を回って真筆や写本を見たんですかね?
堀日亨の遺文の並べ方がナゾとしか言いようが無いので、疑問に思う学会員は大石寺に問い合わせるしか無いでしょう。(笑)
日蓮宗の遺文集は議類別か編年体のどちらかしかありません。
学会版御書は真筆、偽書、真偽未決について何も書かれていません。
学会版御書全集を少しだけマトモにしたのが学会版編年体御書です。
個々の遺文タイトルも日蓮聖人か富木常忍、日祐の誰がつけたかは不明ですが、学会版の命名は違背している可能性が高いです。
学会版御書は2016年で最新版の第二版でも本文に誤字脱字があります。
学会員の言う宇宙生命に違背して日蓮遺文や本尊の不思議パワーで不幸になるんじゃないですか?
2014年に大石寺とは関係ない、と学会はいいながら、大石寺の相伝遺文や相承書は掲載したままです。ところが最近、諌暁八幡抄などの日蓮遺文の写真は外して出版されました。
大石寺の所蔵の遺文でも長年掲載され著作権はとっくに学会にありますから問題ないはずです。折伏することを考えれば、折伏相手や新入会員に見てもらいたい、そんな信仰心が学会本部には無いのでしょう。
私も御書全集が使いづらいと思うようになり数年前から、昨年まで学会版編年体と日蓮宗の昭和定本を使っていました。それも嫌になり今は昭和新修と昭和定本を使っています。
以上
2016.06.29 7に本文追記
2016.06.29 8に本文修正と追記
「縮刷遺文」・山喜房仏書林 霊艮閣(蔵)版 日蓮聖人御遺文
「大正類纂」・師子王文庫 類纂高祖遺文録 日蓮聖人御書全集(大正時代)
「行道文庫」・霊断師会 日蓮聖人御遺文(全)
「昭和新修」・平楽寺書店 昭和新修 日蓮聖人遺文全集 全三巻 浅井要麟
「昭和定本」・日蓮宗 昭和定本 日蓮聖人遺文 全四巻
「岩波思想」・岩波書店 日本思想体系14巻「日蓮」 戸頃重基・高木豊
「平成類纂」・師子王学会 類纂日蓮聖人遺文集 平成版
「国訳一切」・大東出版 国訳一切経
真筆遺文の影印本
日蓮聖人御真蹟 (神保弁静編、大正三、一九一四)二十冊
日蓮大聖人御真蹟(立正安国会編、昭和三二、一九五七)四十八巻二十二冊
日蓮聖人真蹟集成(法蔵館編、昭和五十二、一九七七)一〇冊等
[201-218]前川 - k025_218.pdf(『縮刷遺文』の本文整定について【前川 健一】k025_218)
歴史上、後年に出たにもにもかかわらず、誤植、誤字、脱字。
盗用、剽窃など著作権法違反の問題などから使えない本。
「御書全集」・創価学会 日蓮大聖人御書全集
「学会編年」・創価学会 編年体 日蓮大聖人御書
「昭和新定」・富士学林 昭和新定 日蓮大聖人御書
御書の真偽