桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

山行き

2021年11月25日 17時47分48秒 | 活動報告

シーズン入りしてからも材料調達の山行きが続いている。今年はラニーニャ現

象により厳寒の冬になりそうとの予測があり今のうちに出来る限り材料を集め

ておいて雪による影響を少しでも減らそうという意図、それに昨冬に沢山焼い

た炭の在庫があったこと、それに1窯分は未だ窯出しせずにあるため、急いで

炭焼きしなくてもいい、これら2つの訳から未だ窯に火が入らない。

朝の内、天気は芳しくなさそうだったが午後からは晴天に恵まれるとの予報に

期待しどんよりとした中で倒した材料の始末と運び出しを進める。今日も都合

の悪い人がありパワーはダウン気味だが空元気で頑張る。

午後には明るい日差しの期待を裏切り、これからという時に雨が降り出し、雨

具なしでは作業にならないほど。

こんな天気の下で山仕事をしていて滑って転んですってんてんでは洒落にも

何にもならないから退散と相成った。少し甘めに見積もって今までの材料と、

山の麓まで運び出してあるものを加えて2窯分の確保はできたのでは。

炭小屋に帰ってから解散したのが4時、なのにもう日暮れ前の様子。

             明るいのは西の空ばかり

         

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トロッコ列車と高尾小の落語 2/2

2021年11月19日 08時42分10秒 | 活動報告

            高尾小学校校舎

        お世話を頂いた大垣町議さんのレクチャー

多目的教室に案内され中に入ると『にこにこ寄席』の旗と演台、落語寄席ら

しく座布団が敷かれ、観客には椅子が用意されていた。本物の寄席のように

お囃子が鳴り響く中を最年少の女の子、双葉亭こやけが登場する。

『毎度、馬鹿馬鹿しいお笑いをひとつ・・・・』というような古い入り方ではなく

ストレートに身近な小噺で会場にいる曽祖父(ひいじじ)さん、曽祖母(ひいば

あ)さん達を笑いに包む。話の中身は大人の世界に近いのに語るのは子供、

それも小学校の低学年だから、そのギャップの大きさも手伝って笑いを誘う。

しかも、場慣れしていて堂々としている。先生の説明では、先日も松江に招

を受け大勢の観客の前で演じたり、広島から声掛けがあったりだから、舞

台度胸は満点。

演目を終えると、丁寧に座布団をひっくり返して飾り房を整え、次の演者の

舞台を作り、退席し次の演目が書かれた『めくり』をめくってお囃子に送られ

ていく。ここでは前座や真打の区別なくすべてを受け持っている。

その後、若葉亭たこやき 『出来心』

     二葉亭ゆうやけ 『猫の名前』

     青葉亭雲太   『一目上がり』の古典を3目、演じてくれた。

 何々亭は亭号と呼ばれ、ここでは1~2年生は若葉亭、3~4年生は二葉亭

5~6年生は青葉亭と決まっている。卒業生は青葉亭を続ける。

中入りでは大喜利、テーマ曲は先生の吹くトランペットが流れる中、生徒さん

登場し、上から読んでも下から読んでも同じ回文

      『今朝 おいしいおでんで おいしいお酒』

回文でも十分楽しんだ後にトンチ問答と数々の熱演に笑いと感心を繰り

返す。

最後には、本当の小学生に戻って、可愛らしい清んだ声の合唱を1曲

披露してもらい、寿命が延びる延命の水を頂いたような気分になった。

先日から、真打中の真打6年生の2人が就学旅行に出かけて不在、

留守を守る下級生たちだけの熱演、最上級生の実力たるや如何に・・・・

私たちは演じている小学生よりも素人だから、代わってあの台の上で同じ

ことをやってみろと言われても、手も足もでない。だから、ここでも誉め言

葉しか出てこない。このような活動ができるのは小さな学校だからと謙遜さ

れるが、規模にかかわらず地域を巻き込み定着させてこられた先生はじめ

とする人たちの熱意なくしては為しえなかったと思う。

私たちも地域の活性化を目指し色々なことを試してきた。ある程度うまくい

たものもあれば挫折したものもたくさん経験しているから、子供たちの成

例を見せてもらうと、私たちにも何か出来るかもしれないと勇気を貰うこ

とが出来た。

秋の恒例の小旅行のつもりで出かけたのに、小学生たちから宿題を貰っ

ような気分になった。高尾小学校の生徒皆さん、有難うございました。

桑炭会のじいちゃん、ばあちゃん達も頑張るから、皆さんも頑張って。

【見聞きしたことを思い出しながら書いたもので、聞き間違い、勘違いなどで

誤りがあるかもしれませんが、ご容赦願います】

 

            見送りを受ける

【絲原記念館】

生徒さんたちに元気をもらい、最後の行先は絲原記念館、島根県に住む

人なら一度や二度は行ったことのあるところ。たたら製鉄で財を成した糸原

家の住居に残された、当時の道具や歴史的価値のある品物を展示してい

る。また、部屋から眺める庭園、家屋の造作などの贅は財力の大きさを語っ

ている。

係りの方から丁寧に説明して頂き、外に出ると、陽は落ち掛け暗くなりつ

なっていた。傍にある売店で最後の一絞りでお土産を買う。それから

1時間ほどかけてスタート地点のすこやか会館に到着した時は、真っ暗

になっていた。本当に楽しい有意義な旅になった。 感謝、かんしゃ

『消えゆくトロッコ列車』

今回利用したトロッコ列車は製造から50年経過し列車の老朽化が避けら

れないことから2023年に廃止が検討されている。沿線の自治体からは存

続を望む声は大きいが列車の確保は難しく、今後の事は当事者間で

話し合いをする、らしいが・・・

廃止のニュースが流れたからではなかろうが、利用者が急増し土日の予

約は困難で、平日ですら簡単に予約できなかった。事実、桑炭会が検討

を始めたのは7月頃、この頃から希望日を変えながら予約できたのが今日

だった。平日の列車でありながら、席はほぼ満車に近く人気の高さを物

語っていた。

トロッコ列車が地域に貢献してきたのは事実であろう。脆弱な地域への

サポートになったのも事実であろう。トロッコ列車に代わるものを考え出

補完しなければ、その分の衰退度は増していく。

利用者の立場はいい加減でアンケートには『存続してほしい』

もっと利用者が増えて声を大きくすればアンケートで応えた『存続』が

現実のものになるかもしれない。

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トロッコ列車と高尾小の落語 1/2

2021年11月18日 19時06分03秒 | 活動報告

今年の旅行は過去のものとコンセプトが大きく異なり、貸し切りバスとトロ

ッコ列車を組み合わせて秋の奥出雲を楽しみ、目玉は奥出雲町立高尾

小学校の生徒さんによる落語寄席を楽しむことにある。

旅の一番の味付けは何と言っても天気、今日のような晴天に恵まれると

出掛け心をよりウキウキさせる。すこやか会館を8時半に出発、途中々で

参加者をピックアップしてから、松江自動車道をは走り木次駅からトロッ

コ列車に乗る。

の辺りは近場中の近場、外の景色を眺めて云々などということはなく、

い世間話をしている内に、木次駅に到着してしてしまうが平日なので

むこともなく予定より早く到着。バスで待つ人、レトロチックな駅待合室

で地域情報パンフに目を通す人。

『トロッコ列車は2番ホームです。線路を渡って移動して下さい』

この風景も本当にレトロ、昔懐かしく昭和を思い出せると共に、『都会で

は開かずの踏切、こんなことは経験できまい』と優越感に浸る。

暫く待つと列車がゆっくりと入線する。全席指定でトロッコ列車の座席と

2号車の座席がペアになっている。

トロッコ列車が雨に降られたり、寒かったり、気候条件によって座り場所

を自由に変えられる。ゴトン、ゴトント走り出す。

暫くすると秋の冷たい風をもろに感じて普通の座席に避難する人、その

まま窓のない列車から直接、秋の景色を見ながら風を楽しむ人、様々。

出雲坂根駅からは勾配が急なのでスイッチバッくとなり進行方向が逆に

なる。

列車が急峻な山間を頑張り切ると目的地、三井野原駅に到着する。平日

なのに駐車場はほぼ満杯になっており、コロナで自粛していた遠出のお

出かけが解禁となったように見える。駅近くの道の駅『奥出雲おろちルー

プ』に立ち寄る。

コロナで傷んだ観光事業者の支援策として県が島根版gotoを実施し、我

々もその恩恵に与る。旅行代金の割引とは別に一人当たり2000円の(当

日のみ有効)クーポンが支給される。余り使い勝手のいいものではないか

ら、道の駅か午後に行く糸原記念館に限られるようだ。大半の人は道の

駅で『えい、やっ』のやっつけ仕事で買いまくる。

昼食は横田駅近くのふくろ屋旅館でゴージャスな昼食をお世話になる。

大満足の昼食を終え、目玉となる高尾小学校に向かう。

高尾小学校は山間にある小さな学校で生徒数はわずか6人、複式学級に

より運営されている。集落の人口減少問題は学校の将来を直撃する。

高尾小学校も例外なく、廃校の陰がちらつく危機的な状況下にある。

だが、ここでは生徒さん、PTAに力強い地域の人の熱い支援に支えられ

衰退脅かされる姿は微塵もない。

 

         生徒相撲の化粧まわし(先生の作成)

             高尾小の協力支援者

生徒たちが落語を始めるきっかけは、何年か前の夏休みの学習発表会を

した際、中身は素晴らしいのに声は小さく内容の評価を下げてしまう残念

な結果になった。そこで、落語でもやって度胸をつけさせようと提案、一人

でも止めようと言ったら諦めようと思っていたら全員がやろう、となった。

それから、精進し2年前には全国紙、NHK TVなどで紹介されるようになり、

活動に弾みが付き生徒たちは人前でも堂々と話すことが出来るようになっ

た。舞台で落語のセリフが飛んでしまい沈黙が続くような場合でも先生の

出番はなく生徒たちが助け合い切り抜けることができるようになった。

出演の依頼は年間に数十回に及び、その都度日本赤十字の支援活動

も行っている。(明日につづく)

高尾小の詳細情報 『高尾小学校、落語』 <検索>で多数出てくる

    

 

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奥出雲町立高尾小の落語

2021年11月16日 18時32分57秒 | 活動報告

桑炭会の秋季レクは18日にトロッコ列車と貸し切りバスによる奥出雲の小

旅行の予定。特筆すべきは高尾小学校の生徒さんによる落語を聞かせ

て貰えることになったこと。演目は分からないが、ひょっとすると定番の

寿限無?、いやいや子供が出てくる初天神?でもこれは難しいかな、と

想像したりしている。聞くところによると寿限無が教科書に載っているら

しい。

子供の間ではあの長い長い名前『寿限無(じゅげむ) 寿限無(じゅげむ)

 五劫(ごこう)のすりきれ 海砂利(かいじゃり)水魚(すいぎょ)の水行末

(すいぎょうまつ) 雲来末(うんらいまつ) 風来末(ふうらいまつ) 食(く)う寝

(ね)るところに 住(す)むところ やぶらこうじの ぶらこうじ パイポ 

パイポ パイポの シューリンガン シューリンガンの グーリンダイ 

グーリンダイの ポンポコピーのポンポコナの 長久命(ちょうきゅうめい)

の長助(ちょうすけ)』を覚えるのが流行ったとも伝え聞く。

先日、県内の高尾小とは別の小学校でも生徒さんが寄席をやっている

記事があった。ブログの管理人は落語が大好きでMP3プレーヤーに大

量の落語を入れ、畑仕事、山仕事のお供にしている。

子供たちが演じる落語を非常に楽しみにしている。

      

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深まりゆく桑下の秋

2021年11月15日 17時09分58秒 | 活動報告

朝晩や昼間でも屋内に居ると暖房が欲しくなってきた。屋外の朝は夜露が降

りていて草木も濡れてしまい、早い内の山仕事も汚れ仕事になってしまう。

今朝も朝一番での仕事は先日、収集して来た材料を用途別の裁断、割りか

ら始める。タイミングの悪いことに4人も都合の悪い人が出て、いつもの活気

が今一つの状態。内容は比較的軽作業で人手を多く要しなくていいものだ

ったので、人手不足を感じることはなかったが、いつも10人は下らない勢力

でやってきたため、それを下回ると感じとしてのパワー不足かな?と思う。

午後からは先日倒したままになっている材料の収集に出かける。

枝落とし、寸法に裁断、山出しで軽トラ計4台分のカシ、雑木を持ち帰る。

夕方、炭小屋に替える時、色づく景色をパチリ。

ゆったりとした時間の流れの中、昔見たような風景と重なった。

       

 

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