恒例の門松立ては29日に行っていたが、20日過ぎからテレビなどで門松立
ての風景が報道され始める。暮れの押し迫ってからのことよりすこし早めの
方が良いとの意見があり今年は24日、昨日になった。事前に準備していた
門松の竹と桶に持ち寄った材料の"縁起物"を華道家になったつもりで生け
花宜しく立てていく。何年もやってきたので知恵もつき、手際は実に見事。
労働力、材料提供はボランティア、出来上がった自画自賛の見事な門松の
原価1000円ほど。桑炭会の底力とこれまた自画自賛。
今日は朝から晴天に恵まれて良い最後の炭仕事になるはずだった。期待とは
裏腹に曇天、雨降りと期待外れの一日になってしまった。幸いに雨の中での
作業は限定的だったから影響は少なかった。いつもより1日長くかかった窯の
炭出し、焚口を取り除くと入り口付近の雑木は燃え尽き、左右の壁付近も少
しばかり焼失している。ぱっと見た感じは少な目だが枝炭はしっかりと残って
いるようだ。いざ取り出すと雑木はほんの数えるくらいで直ぐにカシ炭が出て
くる。敷木は多少炭材過不足気味の傾向にあるが今回は軽い力で簡単に折
れる。カシ炭の皮は剥がれるが本体はしっかりしており下端の割れもなく途
中で折れることもない。それは最後の炭までしっかりとしていた。
窯底の修正に入れた石板、一日長くかかった炭焼きの影響を心配していたが
申し分のないカシ炭が仕上がった。シーズンの初回であることを加味しての結
果を云々はできないが、次の炭焼きがどのようになるのか引き続き注視したい。
炭出しは10時半過ぎには終わり、すぐさま窯立てに取り掛かる。材料はすべて
揃っているので作業ははかどっていく。午後2時から再開し4時前に窯立て、焚
口作業を終え、あとは火入れの状態にして本年の炭作業は終了。
年明けに火入れ、残っている材料では3窯目は賄えないので山行きとなる見込
み。今後は雪との相談で作業ペースが変わってきそう。
24日はすこやか会館の門松立て作業で令和3年を閉める。
焚口除去後の内部
窯立て中
障壁づくり
今朝のような天気が一番、判断に困る。しとしと降りではあるが遠くは明るく、
すぐに雨は上がりそう、天気予報は各社によりバラバラ。作業中止の電話が
来るかもしれないと後ろ髪をひかれながら炭小屋に出かける。顔を合わすと
皆、おなじようなことを口にする。
山は既に雨で濡れており伐採仕事は不向き、炭小屋にある材料の大方は
始末してあり雨の中で作業するほどのこともなく結局、本日は中止となり22日
に延期された。22日になれば窯は冷えており窯出し、上手くいけば窯立てを
することが出来る。年末で忙しくなる人も多いので火入れせずに新年になっ
てからの事にした。