ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

Time Waits For No Slave/NAPALM DEATH

2009-01-28 16:58:50 | 音楽
英国が生んだエクストリーム・ミュージックの帝王NAPALM DEATHの13枚目にあたる、待望の最新作『Time Waits For No Slave』を聴いた。

既にネット等で本作に収録される何曲かを聴いて、この最新作がかなりの完成度であるのは予想していた。
だが、一枚のアルバムとして通して聴くと、期待した以上の凄まじい内容に衝撃を受ける。



ハッキリ言うがコレは凄い!
NAPALM DEATHというバンドにとって、新世紀の最高傑作の誕生だと言っても過言ではない!!

良い意味でブレの無い充実した“安定感”のある音楽性を近年のNAPALM DEATHは誇っており、それがベテランならではの「凄み」でもあった。

しかし、本作が叩きつけるサウンドはそれとは違う。

この怒濤のパワーは彼らの何処から溢れるのだろう?

本作が驚異的なポイントは、まず「楽曲の充実」が挙げられると思う。

アタマからケツまで、本作には“捨て曲”が存在しない。
確かに日本盤のボーナス・トラックは、少々冗長気味であるのは確かでもある(苦笑)。

ブラスト・ビートが炸裂するハードコアなナンバーは勿論、アルバムの中盤からはより実験的要素が強まり、ヘヴィでアグレッシヴながらもメロディアスであったり、90年代の「迷走期」とは明らかに異なる、今までのNAPALM DEATHとは違う側面を見る事が出来る。

このジャンルにおいて文字通りの“帝王”である彼らだが、この飽くなきチャレンジャー精神は高く評価したい。

あと個人的には、ミッチ・ハリスのギターも特筆に値すると思う。



これまでギタリストとしての彼を、個人的には今一つ評価していなかったのが本音だ。

だが、本作における彼の気迫溢れるギター・プレイは圧巻だ!

本作が今までになくメタリックな印象を受けるのも、彼のヘヴィな怒濤のリフの洪水にあるかと思うし、ギター・ソロまで披露している辺り彼の本作に対する意気込みと気合いを感じる。
また、バーニーの極太極悪デス・ヴォイスと共に、耳に突き刺さる金切りハイトーン・シャウトが健在なのも嬉しい。

もう何度言うが本作は凄まじい傑作である。

ベテランというレッテルを貼られる事を嫌い、「まだまだ若い連中には負けない!」や「俺達は決して過去の栄光にすがるバンドではない!」と言う彼らの無言の叫びを感じる様だ。

今、現在を生きるNAPALM DEATHの最高傑作の登場である。


死の苦しみで奴等に利便性を与え
仲介者の存在を省く
均一に自立心を奪っておくんだ

時間は奴隷など待ったりはしない!



『世界平和を願う。』って?!

2009-01-27 20:12:36 | 音楽
待望のNAPALM DEATHの新作『Time Waits For No Slave』が届きました!

本作はかなり気合いが入った傑作みたいなので、もう今から聴くのが楽しみで仕方ないです。

また後日、聴いた感想はUPしたいと思います。

それにしても…今回の邦題は狙い過ぎてハズしてますね(苦笑)。

『世界平和を願う。』って…トイズ・ファクトリーの担当さん、ハッキリ言って寒いです。

何はともあれ、早く聴きたいです!!

Suffocation/SUFFOCATION

2009-01-24 12:40:43 | 音楽
僕のデス・メタル好きを知っている知人から、「是非聴いてみてくれ!」と強くプッシュされたアルバムがコレ。

長いキャリアを誇るSUFFOCATION、すいません…名前は知っていましたが聴いた事がありませんでした。

ってな訳で、早速再結成第2弾である、現時点での最新作である『Suffocation』を買って聴きました。



いや~滅茶苦茶カッコ良いじゃないですか!!

正にこれぞデス・メタル!って感じで、ブルータルにしてテクニカル、今の流行りとは無縁なオールド・スクールなデス・メタルが何とも素晴らしい。

カッコ良いブルータルなデス・メタルを聴くと、このジャンルにあって“肝”なのがドラマーだと思いました。

SUFFOCATIONのドラマーであるマイク・スミスも、卓越したテクニックの持ち主であり、凄まじいブラスト・ビートを炸裂させてくれゾクゾクとします。

しかし、個人的にSUFFOCATIONを聴いて一番気に入ったのはフランク・ミューレンの“歌”。



やたら叫んだり喚いたりするのではなく、雄々しくも野獣の如く凄まじいデス声の咆哮をあげる、これまたカッコ良い!
おまけにこのカッコ良いデス声で、しっかりと“唄っている”のも素晴らしいです。

近年、メロディアスなパートになるとクリーン・トーンになるシンガーが多い中、ミューレンのように暴虐的な絶叫ながらしっかり唄っているシンガーは数少ないかと思います。

久々に本当にカッコ良い、ブルータルなデス・メタルを聴きました。

今年は新作もリリースされる様なので、SUFFOCATIONの動きに注目であります。


再生する憎悪
想像も出来ない程の力が解放される
真の悪が放たれる
大勢の骸骨を粉砕しながら
無知な者どもの意志を捩じ曲げていく





映画秘宝のベスト&トホホ 10

2009-01-21 19:41:00 | 本・雑誌
“映画秘宝”を買う。

深田嬢扮するドロンジョ様の表紙も眩しい今月号、特集は毎年の恒例“ベスト&トホホ10”!

他にも読み物が充実しているのが嬉しい。

やはり注目は俊英ザック・スナイダーの手掛ける問題作『ウォッチマン』でしょう、日本でも北米との時差があまり無く公開されるのが嬉しい。

映画の公開に併せて、日本でも原作の翻訳コミックが再販される。

映画化の著作権を巡りワーナーとFOXの裁判も片付き、無事に公開されそうなので何より。

筋金入りのヲタクであるスナイダー監督のインタビューが掲載されると言う来月号、監督自身が何を語るのか興味深いですね。

それにしても、映画秘宝よる今年のベストだが、予想通り『ダークナイト』の圧勝であったのが笑えました。

やっぱり昨年は『ダークナイト』に尽きる…って事でしょう。

ベストよりも面白いのは、やはり「トホホ」、そして「はくさい賞」。

日本でも今後この「はくさい賞」が定着し、ダメダメな邦画界が活性化する事を願います。

とは言え、今後の邦画の現状を思うと、確かに市場は先細りにあります。

全ての邦画がつまらないとは言いません、問題は作り手側と製作者側にあるかと思います。

洋画と邦画、どちらも面白い作品が観れる、程良いバランスが今の日本のシーンに来る事を願います。

何はともあれ、今月号も面白く、読み応えのある一冊となっています。

Quantum Of Solace

2009-01-18 18:18:41 | 映画
『007/慰めの報酬』を観た。

新世代の“ジェームズ・ボンド”を襲名したダニエル・クレイグによる、新シリーズの2作目であります。

本作はシリーズ初の2時間を切ったスマートさ、そして何よりもシリーズ初の前作の続編と言う異例だらけの本作。

賛否両論ある中、作品の面白さと完成度で、観る者を圧倒した前作の後だけに、本作への期待と不安は膨らんでいた訳だが…。
本作も期待通りに素晴らしい激しいアクション映画だったので、ファンとして一安心したのが本音(笑)。






(以下:ネタバレ発覚!!)







本作は前作のラストに直結しており、Mr.ホワイトの身柄を確保したボンドと、それを追う謎の組織との壮絶なカー・チェイスからスタートする。



今までのシリーズとは異なり、ダニエル/ボンドはシリーズ最強の肉体派であり、パルクールを駆使した過激なアクションを含め、贅肉を切り落としたスマートなアクション映画として素晴らしい。

しかし本作は、何処か70年代テイストのアクション映画の雰囲気が漂っている。

007云々を抜きにして、本作は愛する者を失った哀しい男の悲痛かつ壮絶な復讐劇であるのが本作のポイント。



元々“007”は政府のお抱えの非情な殺し屋と言う一面があるが、本作では殺し屋と言うよりも「殺戮兵器」である(笑)。
劇中でも上司に皮肉られるが、ボンドは出会う関係者を片っ端から皆殺しにしていく。
この重く殺伐とした雰囲気は、従来の007シリーズには無かったものだ。

しかし、それも愛する者を失ったボンドの抱える怒りや哀しみ、そしてやり場のない虚無感から来るものであるのが判るのが余計に悲痛だ。

この壮絶な復讐劇はボンドは本来の任務から離れ暴走しだし、敵となる謎の組織の全貌が徐々に明らかになってくる。
だが世界各国を巻き込んだ巨大な陰謀が明らかになるも、この辺りから物語が何故か急に失速し出すのが不思議で仕方ない。

本作の唯一にして最大の致命的な欠陥であり、残念なポイントでもある。



今回の敵である“Mr.グリーン”が、ボンドの敵として今一つインパクトが弱いのが致命的でもある。
所詮Mr.ホワイトもグリーンも、巨大な組織にあってのほんの末端でしかない事を意味するのかもしれない。

それを踏まえても、本作の敵はちょっと弱過ぎるのは事実だろう。

組織の存在(名前からして中国系か?)が明らかになり、ボンドだけでなくMI6の敵が明確となる。

ここで本作の持つ意味がやっと明らかになる。

前作が「ジェームズ・ボンド」に成るまでの物語だったのに対し、本作は遂に本当の意味でボンドが誕生する…と言う作品だと思えた。



それがあの「お約束」が登場するラストにつながる、そう思うとファンとしてはニヤリとなる。

壮絶な復讐劇の果てに、ボンドは本当の意味で「女王陛下の諜報員」となった。

次回作以降、リアルかつ肉体派の「人間」としてのボンドも良いが、シリーズの醍醐味でもある遊び心溢れる秘密兵器を駆使しつつ、荒唐無稽な物語の中で活躍する新たなボンドを築き上げて欲しい。

一部ではコレでクレイグ/ボンドも降板かとも言われるが、個人的にはまだまだ続投して欲しいと願っている。

是非、本作を観る前には『カジノ・ロワイヤル』を観てから本作を観て欲しい。
本作は前作と合わせて観る事によって完結する、一本の作品になるのだから。

「何よりも自分自身を許せ…。」



「ドロンボー」一味登場!!

2009-01-14 13:17:15 | 映画
賛否両論ありながら、個人的には結構期待している実写版『ヤッターマン』。

今まで極秘だった、ある意味で作品の「真の主人公」である深田恭子嬢扮するドロンジョ様、そしてドロンボー一味の姿が遂に明らかになりました。

まずはドロンジョ様。





グラマーで肉感的な深田嬢、見事にハマっているかと思います。
本作では、ヤッターマン1号と2号、そしてドロンジョ様の三角関係も描くと言うのも納得です(笑)。
ドロンジョ様は決して素顔を晒さないキャラ、果たして今回の映画版では如何に?!



そして、ボヤッキーとトンズラーを含めた「ドロンボー」一味。





ボヤッキー役の生瀬さんも、トンズラーのケンドーコバヤシも、特殊メイクを施して忠実にアニメ版の雰囲気を再現しています。

何でも、ヤッターマンやドロンボー達のコスチューム代だけで五千万円(!)もするとの事、やっぱりマンガを映画化する時にはしっかりとお金を掛けるという姿勢には好感が持てます。

作品への期待が高まりました!!





なんちゃってオムライス

2009-01-12 19:54:43 | 料理
寒いですね…。

この寒さのせいでしょうか、腰の具合が芳しくありません。

寒くなって関節が痛くなるなんて、もうホンマに歳ですな(自嘲)。

この連休は結局何処にも行かず、ウチにこもって静養しちょりました。

ってな訳で、今日作った晩ご飯は「なんちゃってオムライス」です。

チキン・ライスをキレイに卵で巻くって芸当は出来ないので、グチャグチャと半熟スクランブル・エッグを乗せて出来上がり!

手間がかかってそうですが、実は簡単に作れるのもポイントであります。

チキン・ライスの味付けは塩・コショウ、そしてケチャップだけです。

塩・コショウで下味をしっかりつけ、そんなに大量にケチャップを使わないのが僕流。

ケチャップを沢山使うと、味が必要以上に濃くなったり、ケチャップのえぐみも出るので…。

僕のチキン・ライスは結構あっさり味であります。

ヨメからも「美味しい!」と言われました、久々に作ったのですが我が家の定番メニューにしたいと思います。


江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間

2009-01-11 22:07:03 | 映画
昨年末、輸入盤として注文していた『Horrors Of Malformed Men』のDVDが届いた。

洋題だといかにも一昔前のB級ホラー映画っぽいが、コレこそ日本の映画史に燦然と輝く最凶の問題作にして、カルト映画の最高傑作である『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』なのであります。



本作について語るのは今更野暮かもしれないが、初めて劇場で本作を観た時のあまりの衝撃に震えた者としては、こうして“正規”のソフトとして自分の映画コレクションに加わる事には、もう言葉に出来ない位の感慨と喜びを抱いてしまう。

自分が本作を初めて観たのは、まだ石井輝男監督が現役でバリバリ映画を撮っていた10数年前だった。
ある劇場の企画として、石井輝男作品の特集がレイト・ショウで組まれ、自分は初めてこの作品と遭遇する事になった。



僕の映画好きとその趣向を知っていた知人より、「今度こんな企画があるから是非観ておくべきだ!」と強く勧められたのもある。
既に当時より、本作が「諸般の事情」により絶対にソフト化されない事は知っていたし、そして作品がどれだけ狂っていてヤバいかも知っていた。

しかし、この類のカルト映画にはありがちだが、妙に先入観と作品の「神格化」のギャップにより、実際に観た時に「何だこの程度か」と落胆するケースも少なくはない。

だが本作は違った。

ハッキリ言って自分が予想した以上の衝撃があり、あまりの狂った異常な内容に「何か観てはいけない映画」を観てしまった様な気分になった。



そんな戦慄を感じながらも、同時にラストであまりの常軌を逸した伝説的な結末に大爆笑したのも事実だ。

この映画は一体何だろう?!

今まで沢山の映画を観てきたが、個人的にはここまで狂った異常な映画は観た事がないと言える。

何か凄い映画を観たら、どうしてもその作品について誰かに語りたくなるものだ。
僕もずっと自分の体感した、この異常な映画について語り、誰かとその思いを共有したいと思っていた。

それが、このブログを通して果たされる、これほど嬉しい事はない!

本作は石井監督が当時手掛けていた異常性愛路線の究極の一本であり、「東映=見せ物小屋」という図式を最も具体化した作品だと言えるだろう。

本作は異常であり、明らかに狂っている。



でも同時に、やり場のない悲哀と切なさに満ちている。

それは今や伝説と化した、“人間花火”が登場するあのラストを観れば一目瞭然である。

もう何度も言うが本作は異常で狂っている、しかし映画としては決して物語的に破綻していないのも大きなポイントでもある。

出てくる人間は誰も異常で狂っていたり、今も観ても充分に衝撃的なアブナい描写が連続すれど、物語は意外なまでにストレートな正統派な推理モノであり、終盤の鮮やかな謎解きには誰もが唖然となるだろう。

ここに単にエロ・グロな“見せ物小屋”感覚だけでない、故・石井輝男監督の見事な手腕が発揮されている。

多分、今後日本で本作がソフト化される事は絶対に無いだろう。

今、輸入盤でリージョン・オールで手に入る間(既にリージョン1に切り替わりつつあるらしい)に、多くの人々に本作の持つ衝撃を体感して欲しい。

邦画の封印作品として、東宝の『ノストラダムスの大予言』と言う傑作がある。

ファンとしては、今回の『奇形人間』と同じようにソフト化される事を期待するが…無理だろうか?!


「お母さ~ん!!」




HELLBOY II:THE GOLDEN ARMY

2009-01-09 23:56:47 | 映画
仕事帰りに『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』を観る。

いや~期待通りと言うよりも、その期待をはるかに上回る素晴らしい傑作であったのに驚きました。

昨年はアメコミ・ヒーロー映画と怪獣映画の当たり年と、このブログでも何度も言ってきました。

その勢いはまだ衰えていないのか、アメコミ・ヒーロー映画としても、また怪獣映画としても、本作は最高傑作でありました。

マニアには至福の2時間です。




(以下、ネタバレ怪獣出現!)





今回主人公であるヘルボーイ、その恋人である念動発火能力を持つリズ、ヘルボーイの親友であり良き相棒である半魚人エイブ達が所属する超常現象捜査防衛局(BPRD)の新たな敵となるのは、エルフ(妖精)族の王子・ヌアダ。



彼はかつて人間とエルフ達が交わした休戦協定を破り、稼動すれば世界に破滅をもたらす恐るべき「黄金の騎士団」の復活を目論む…ってのが今回の大筋。



作品のスケール、アクション、全てが前作(コレも傑作!)を遥かに凌駕する本作だが、今回新たに加わったのが妙に男泣きを誘うラヴ・ストーリーの一面だろう。

本作には、対照的な2つのカップルが登場する。

まずは言わずもがなヘルボーイとリズ、そしてエイブとヌアダの妹ヌアラ姫である。

ヘルボーイとリズの関係は前作以上にエモーショナルになり、観る者の心に訴えかけてくる描写も多い。



特に、瀕死の重傷を負ったヘルボーイを前にし、「死の天使」(コレが無茶苦茶カッコ良い!)の求める“究極の選択”に対し、迷わずに答えを出すリズの姿は感動的でもあります。

そして、エイブとヌアラの関係。
こちらは非常にプラトニックながら、実に切なく悲しい終わりを迎えてしまう悲恋です。



互いに触れ合うだけで、互いの全てが理解り合えてしまう2人。
最期に互いにの想いを伝え合い、ヌアラ姫がエイブに「貴方は美しい」と言い、「僕は泣けない」と言ったエイブが涙を流すシーンは心を締め付けます。

ちなみに本作で一番笑えるのが、ヘルボーイとエイブが互いに女の事で悩み、飲んで酔っ払いバニー・マニロウを熱唱するシーン。
このシーンに共感出来ない男はいないのでは?!(自嘲)

本作はホンマに前作以上にエモーショナルな描写が多いです。

外の世界に出ればヒーローとしてチヤホヤされると思いきや、「醜い」と侮辱され、人間の為に戦っているのに化け物と蔑まされるヘルボーイの悲哀は、ちょっと故・石ノ森系ヒーローの匂いを感じます。

そんな「泣き」の要素も良いですが、本作の怪獣映画としての凄まじさも特筆に値します。



特に中盤でのエレメントとの肉弾戦!
その細かい巨大感の演出や、巨大怪獣対人間(サイズ)と言う意味にあって凄まじいインパクトがあり、今後絶対に真似されるのは間違いないでしょう。

更に、クライマックスで登場する「黄金の騎士団」ですが、コレはもろに日本のアニメからの影響は絶大です(笑)。
しかし、この不死身のロボット怪獣軍団と、ヘルボーイ達との壮絶な戦いは本当に壮絶です。



壮絶な戦いの後に訪れる、意外にも静かで悲しい結末は、本作の持つ何とも言えない悲壮感を具体化していました。

個人的にはヌアダ王子のカッコ良さや、BPRDの新たな指揮官であるヨハン・クラウス博士のユーモラスさは必見かと思います。

ギレルモ・デル・トロ監督の趣味が爆裂していますが、『パンズ・ラビリンズ』に匹敵する最高傑作であります。

ヘルボーイの子を身籠もったリズ(おまけに双子!)、コミック版とは全く離れていく映画版ヘルボーイ、遂に完結すると言う3作目の登場が今から楽しみで仕方ありません。
さて、次に我々の前に現れるヘルボーイは人類の味方なのか? さもなくば本当に世界を破滅に導く悪魔なのか?!

ギレルモ監督の今後のスケジュールは、最低でも2年先まで決まっているので、気長に完結篇となる『3』の登場を待つ事になりそうです。


「心配すんな、殺しはしない、ただ奴のケツを思いっきり蹴り上げてやるだけだ。」



可もなく不可もなく中途半端

2009-01-08 22:17:36 | 本・雑誌
新年一発目のBurrn!を買って読んだ。

表紙&巻頭特集は意外にもアンジェラ様…否、ARCH ENEMYに驚く。

何故?

そう言えば昨年末にライブCD&DVD(コレが素晴らしい!)をリリースしていたし、アモット兄ちゃんにも今後の動向が注目されるCARCASS絡みでインタビューをしていたので、タイムリーと言えばタイムリーだが…。

何か違和感がある。

とりあえず、アンジェラとマイケルの私生活が見え、おまけに家族計画(ププっ)までぶっちゃけるアンジェラ様は色んな意味で凄い。

日本のグラビア・アイドルや女優が、すぐにデキ婚する事を思えば、アンジェラ様の発言はどれだけプロフェッショナルなんだろうか?!

本人も言っていたが、そんな事を言いつつ“天の授かり物”であるから、あまり余計な事を言えないと発言を自粛するアンジェラ様は微笑ましく可愛らしかったですね。

しかし、今ARCH ENEMYを表紙&巻頭を飾る必要はありませんでした。

ハッキリ言ってしまえば、今月号のB!誌には目玉となるネタが無かったと言う事でしょう。

コレと言ってネタも無いし、日本のメディアに好意的かつ協力的なARCH ENEMYをトップするか…と言う打算的な意図が露骨でしたわ。

だから、今月号の内容はハッキリ言って「退屈」。

確かに新しいバンドを沢山取り上げていますが、僕だけでしょうか…今一つピ~ンと来ませんでした。

極論ですが、どうせネタが無くて斬新さを狙うなら、今アルバムが売れまくっていると言うブラジルのHIBRIAをトップに持ってくる大胆さがあっても良かったのでは?!

何か非常に中途半端な内容で、今月号は読んでいても非常に退屈でした。

「2009年の展望」と言うても、ある程度各ライターの趣味・趣向が反映されるのは仕方ないが、今回のは酷い…ホンマに一昔前のファンジン/同人誌程度の発言の連発にも呆れた。

ヒロセ・大野・幅だけではない、雑誌の私物化も良いところだ。

可も不可もなく、実に中途半端は内容に今月号はウンザリした。