日本最大のメタル・フェスティバル、LOUD PARK 12に行ってきました!
今年はここ数年の中でも一、二を争う動員を記録したらしい。
僕も過去何度もLOUD PARKに観戦した事はありましたが、今年の盛り上がりは確かに凄まじいものがありました。
滅茶苦茶楽しかったです!!
ではザッと観たバンドのレポートをしていきます。
まず、朝一発目に観たのはCIRCUS MAXIMUS。
あとで触れますが“物販地獄”にハマってしまい、残念ながらクリスくんは見逃しました。
CIRCUS MAXIMUSに関して全く予習はしてなかったのですが、歌・コーラス・演奏共に素晴らしかったです。
特にVo、その伸びやかで美しい声は凄いと思いました。
でも残念ながらバンドの熱演とは裏腹に、パフォーマンスに“華”が無かったのは少し残念かと…(苦笑)。
良いバンドだと思いますし、今後日本での認知度・人気の高まりに間違いなくつながると思います。
そしてNAGLFARを観る為にExtreme Stageに移動。
結果的に3ステージ制にして成功だったとは思います。
ただ会場の構造で仕方ないのかもしれないけど、この移動&誘導が厳しかったし危険だと思う事となりました。
そしてNAGLFAR。
やはりExtreme Stageに集まるファンはそのジャンルの熱狂的なファンなので、一発目でしたが凄い盛り上がりでした。
印象的だったのはVoのクリストファー。
ブラック・メタルらしい地獄の悪鬼の如きパフォーマンスでした。
それが超カッコ良かったです!!
以前にB!のインタビューでもLOUD PARKへの出演を熱望し、途中のMCで「このステージに立てて誇りに思う」と発言。
そしてラストは荘厳な名曲“Harverst”。
悲壮感漂うエンディングの中、クリストファーが丁寧に何度も手を合わせてお辞儀をして、笑みを浮かべてステージを降りていく姿は感動的でした。
ここでヨメと合流、ランチにしたのですが…。
屋台が一杯あったのは嬉しいが、食う場所を確保出来ないのは痛い。
それはオフィシャル・バー(今回もお嬢様方は別嬪さん揃い:笑)も同じ、会場の移動や屋台の列がゴチャゴチャになっていて混乱した。
何とか台湾風焼そばを食ってアリーナへ。
そこではちょうどHIBRIAが熱いステージを展開中でした。
意外だったのは今は亡きPANTERAの名曲“Cowboys From Hell”をカバーした事。
コレが見事にハマってました。
しかし“燃える闘魂”ユーリ・サンソンのパフォーマンスは凄まじかった。
あれだけのハイトーンで唄い、ステージ狭しと暴れまくるユーリ。
ラストではサッカーの日本代表みたいなユニフォームに着替えて、必殺の名曲“Tiger Punch”を熱唱。
ユニフォームにある日本の国旗に何度もキスをし、ファンに感謝の言葉を言う姿は思わずジ~ンと来ました。
そして新生DRAGONFORCEが登場。
この時、アリーナはそれまで以上の盛り上がりを見せました。
注目だった新Voのマークくん。
コレが凄い安定感で、アルバム通りのハイトーンを決め、過去の楽曲も見事に歌い上げてました。
バンド自体の演奏も文句無し、ただ音のバランスの悪さが気になりました(コーラスが全く聴こえなかった)。
良いバンドだなとしみじみ思っていたら、ラストのSEが途中でブチ切れて台無しになったのはバンドやファンには辛かった…。
個人的に最大のハイライトである1349を観る為にExtreme Stageへ。
しかしスタッフの誘導がマズく、将棋倒し寸前の危険な状態になっていた。
何とか1349に間に合いました。
先のNAGLFARが観客とコミュニケーションを取りながら、メタルらしいステージを繰り広げていた。
ソレと比較して1349は、ひたすら邪悪で暴虐的にサウンドを叩きつけてくるだけ(MCらしいMCも無し)。
これが逆にバンドの持つ孤高で凶々しい雰囲気とピッタリで、ファンのリアクションも非常に熱狂的でした。
ただ前半、機材か音響のトラブルがあった様でフロスト様や他のメンバーがスタッフに何かを訴える姿が目立ちました。
それでもフロスト様のドラムは最強!
コレを生で体感出来ただけでもファンとしてサイコーでした!!
正に疾風怒濤の勢いでファンを圧倒した1349。
そのままステージを去るかと思ったら、フロスト様とVoのレイヴンはステージから降りて最前列のファンとハイタッチをしてました。
僕も必死に手を伸ばしましたがタッチ出来ませんでした(号泣)。
そしてアリーナに再び戻ると、我らがセバスチャン・バックがまだステージで唄っていたのはラッキーでした。
ヨメはほぼ最前列で暴れ回っていたそうですが(微笑)、本当にこの人の持つ眩しいまでの「ロック・スター」としてのオーラは凄い。
かの名曲“Youth Gone Wild”はアリーナで大合唱となりました。
リアル・タイムでSKID ROWを愛して聴いていたファンとして。
レイチェル、考えを変えて欲しいと願った瞬間でもありました。
ここでヨメと再び合流。
ちょっと休憩しましたが、オフィシャル・バーの長蛇の列にまた参りました。
アルコール以外のソフト・ドリンク系はそのまま売れば、あんな無駄に長い列に悩まされる事は無かったと思います。
一息入れてアリーナに戻りSONATA ARCTICAを観る。
最近、メロ・スピにハマったのは彼らのベスト盤を聴いたから。
だから実は密かに期待していたのですが…。
ファンの方には申し訳ないのですが、この日観たバンドの中で一番退屈なLIVEは彼らでした。
バンド自身、もうメロ・スピ云々というジャンルを離脱しているのは知ってました。
しかし、パフォーマンス自体もメタル・バンド然としたものではなく、ハッキリ言えばロック・バンドとしてのパフォーマンスでもなかった。
アレじゃ、単なる北欧産ポップ・バンドだよ。
観客から歓声が上がるのも、やはり昔の曲ばかりと言う事実をバンド(と言うかトニー・カッコ)はどう受け止めるのでしょうか?!
次にIN FLAMESが登場して余計にそう感じた。
今の彼らを、もう“メロ・デス”と言うジャンルだけで括るのは無理がある。
しかし、それでも彼らが今も超クールなメタル・バンドである事実は変わりない。
もはやベテランの領域にある彼ら、さっきまでの醒めた空気が再び熱くなりました。
スタンドで座っている観客を「静かな連中だな、それが俺が知っている日本だ」と皮肉をかます余裕さも良い(笑)。
この時点でアリーナの入場規制が始まったので、ラストの途中でCHILDREN OF BODOMを観る為に泣く泣くExtreme Stageに移動。
Extreme StageのヘッドライナーであるCHILDREN OF BODOM。
すぐにファンで一杯になりました。
新しいアルバムを出して、コレが3回目(?!)の来日だと思う彼ら。
それだけ日本で圧倒的かつ確固たる人気を誇っている証拠でしょう。
おまけにセット・リストも、初期や人気曲を中心としたベスト・ヒットなもの。
1曲目が“Warheart”だったので、ソレで個人的には昇天!
観客のリアクションも熱狂的で、大きなサークル・ピットが2つも出来てました。
アレキシもそれを観て、「お前ら凄いぜ!、こんなの今まで観た事ない!!(勿論F**k連発:笑)」とご機嫌な様子。
ヤンネ・ウィルマン(key)のあまりの自由ぶりと、可愛いMCにも笑えました(超絶テクニックとのギャップが凄すぎ)。
そしてアレキシ・ライホ、本当に新たなメタル界のアイコンである事実を目撃しました。
ホンマに凄いバンドですわ、CHILDREN OF BODOM!
恐るべし!!
そして大トリのSLAYERを観る為に再びアリーナへ。
しかしアリーナは既に超満員で入場規制が入り、クリマンのスタッフに誘導されて移動するもアチコチで揉めている姿を目撃。
そして燃え尽きたのか、フロアーで倒れている人の多さにビックリ(苦笑)。
ヨメがスタンド席に移動して場所を確保してくれていたので、グルッとアリーナを回り込んで入場する事が出来ました。
SLAYER、もう語る事が野暮なまでに天上天下唯我独尊の存在感。
現在リハビリ中のジェフ・ハンネマンの代役として、サポートで参加しているゲイリー・ホルト(EXODUS)。
その確かなテクニックと閃くような速弾き、更にそのイケメンぶりもバンドにとってはプラスの効果だと思いました。
個人的にツボだったのは、他でもないトム・アラヤ卿。
MCではお馴染みの百万ドルの笑顔を浮かべながら穏やかに語りかけ、曲が始まれば情け容赦無くメタルを叩きつけてくる姿にやられました。
笑顔で「お前ら、死にたいか?」と言う問いにも爆笑。
ラスト、「おやすみなさい」と言ってステージを去っていく姿も神々しかったです(笑)。
ホンマにメタル・ファンとして至福の一日でした。
ただ運営側のクリマンには言いたい事が沢山ある。
一人のメタル・ファンとして、敢えて苦言を呈します。
まず「物販」。
何故、会場のあんな一番奥に一ヶ所しか設置しなかったのだろう?
会場の中に複数、又は会場外に売り場を設置すれば並んだけど何も買えなかったと言うファンが出る事は無かっただろう。
あと会場誘導とスタッフの対応。
誰でも、気持ち良くコンサートに参加したいじゃないですか?
至る所で誘導や色んな事を巡り揉めている姿を目撃したし、実際にコレは危険だなって思う場所も何度もあった。
来年はOZZ FESTも開催されるし、運営側もしっかりと考慮すべき点がある部分を改善して欲しい。
もう何度もLOUD PARKに観戦しているものの、何も改善されていないと思えて仕方ないのですが…。
ただ厳しい事も言いましたが、メタルを満喫出来て本当に楽しいフェスでした。
また来年、参加出来たら嬉しいと思いました。
ヘヴィ・メタル、最高!!