ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

Man Of The Brokeback Mountain

2006-09-27 17:23:02 | 映画
今日は仕事が休み。
前から観たかった、あの『ブロークバック・マウンテン』を観る。
本作は昨年のアカデミーを始め、ありとあらゆる映画賞を、総ナメにした衝撃の問題作。
今更ながら、何故本作が問題作なのか?
それは本作は主人公であるゲイのカウボーイ達の、20年以上に渡る“純愛”を描いた作品だから。
アメリカの保守的な文化にあって、所謂“ウェスタン”な世界にあって、正にゲイなんてタブー中のタブーだからだろう。
マッチョかつガチガチの保守的な価値観は、別にアメリカに限った訳ではなく、宗教的に「同性愛」をタブーする国は沢山ある。
本作はアメリカだけでなく、世界各国で上映禁止になったのも、記憶に新しい…本作は正に社会現象となった。
そんな騒動から遅れて、日本では今年になって公開され、これまた賛否両論が巻き起こり、様々な物議を呼んだ。
監督はアン・リー。
あの『HULK』の中途半端な失敗から、一時期ハリウッドで「干されていた」が、本作の成功により地位・名声ともに回復した(笑)。
やっぱり、アン・リーは美しい自然を生かした映像美と、静かなメロ・ドラマの演出の方が合っている。
本作を観て、彼が『HULK』でやらかした間違いと失敗を、個人的にやっと許す事が出来た(苦笑)。
本作は見事なまでに、「世の男共は、皆(精神的に)ホモである!」と言い切っている。
これは極論だが、少なからず世の男性心理の隙を、見事に突いているとも言える。
仕事や家庭に自分の居場所を見失い、かつての友人達と飲みに行ったり、遊びまわる男性は多い筈だ。
それは何故か?!
答えは簡単、気楽で楽しいからだ。
何か余計に気を使う事もなく、ざっくばらんと付き合える男同士の方が、時にはたまらなく居心地が良くなる事があるのだ。
本作は正にそれ。
互いに人生に行き詰まり、その救いと癒しを求めたのが、かつて苦楽を共にした親友同士だっただけ。
その親友同士と思っていたのが、ひょんな事からゲイと言う道に走ってしまったから、本作の主人公達は苦悩する事になる。
互いに家庭を持っている、ゲイがバレると保守的な風土(物語はアメリカが最も保守的だった60年代後半)の中では生きていけない、彼らはそのジレンマの中で終始もがき苦しむ。
そして訪れる、予想だにしなかった、あまりに突然の永遠の別れ…。
やや「ゲイ」を美化する腐女子的描写が鼻につくが、あのラストは何とも言えず、実に切なく寂しい雰囲気が満載でしたね。
しかし、ジェイソン・ギレンボールは、本当に良い俳優になりましたね。
あの『デイ・アフター・トゥモロー』での、クイズ・オタクの高校生とは思えないですわ。
好き嫌いはハッキリ分かれる映画だと思いますが、文句なし傑作だと思うし、非常に丁寧に撮られた映画だと思いました。

秋の予感と味噌ラーメン

2006-09-26 20:57:03 | 料理
相変わらず調子は上がらず…。
そんな中、今宵作った晩ご飯は、野菜たっぷりの“味噌ラーメン”。
ベースとなるのは、某メーカーのインスタント麺(味噌味)。
豚肉と野菜を炒めて、中華スープと味噌で煮た後、さっと麺を茹でたら出来上がり。
ちょっとの手間で、コレがインスタント麺であるのを忘れる、本格的なラーメンになるから不思議です。
秋は天候が不安定ながら、この栄養満点のラーメンを食って、体調を整えたいと思います…。


JAZZ!!

2006-09-25 21:15:16 | 映画
『TRANSFORMERS』の撮影が、無事に終了した様です。
そして実写版に登場する、シリーズ屈指の人気キャラクターでもある
JAZZこと“マイスター”のコンセプト・デザインが公開されました。
今まで公開になったTF達と違って、今回は「コンセプト~」ってのが
ポイント。
今回も、見事なまでにオリジナルの趣きが消滅している(苦笑)。
ただ、既に公開となったTF達が“クリーチャー”っぽかったのに対して、
このマイスターだけ何故か、妙に日本のロボット・アニメの雰囲気を
残したままなのが笑える。
でも、コレはマイスター云々の前に、サイバトロンの顔ではない(笑)。
どちらかと言うと、コレはデストロン軍団の面構えだよ…。
日本よりも、米国での人気が高いマイスター。
今回発表されたデザインは、またファンから賛否両論の雨嵐となるのは
間違いないでしょうな。
何か、ベイ師匠の実写版『TF』は、微妙にファンのツボを外してる気が
して仕方ないのは、気のせいかな?!

何かと「疲れ」が出ている感じ

2006-09-24 16:34:11 | 雑談
先週より、心身の調子が下降したまま。
季節の変わり目ってのは苦手って事もあるが、春~夏にかけて
バタバタしていたのが、ようやく落ち着きそうな目処も立ち、
その貯まった「疲れ」がドッと今出ている感じだ。
今まで気合いと酒と薬で、何とか乗り越えて来たが、もう限界
なようで、誤摩化せなくなっている。
週末になったら、本当にグッタリしている。
だが、来週からも多忙である(苦笑)。
明日は仕事の絡みで、ちょっとした講演の依頼があって、約
40分程喋ってくる。
その原稿もまだ半分しか出来ていない…困ったもんだ。
明日は明日の風が吹くって訳でもないが、当分はこのまま流れ
に、身を任せた方が良さそうだ。

“暴力の系譜”

2006-09-18 22:11:05 | 映画
『ヒストリー・オブ・ヴァイオレンス』を観た。
劇場公開時、公開期間が短く、僕自身も何かと多忙だった為、観逃していた作品。
今日レンタルで借りて観て、本作を劇場で観れなかった事を、激しく後悔させられた(笑)。
コレは凄いっ!
文字通りの問題作であり、同時に凄まじい傑作!!
正に、巨匠デヴィッド・クローネングバーグ監督が、久々に放った凶暴な作品であり、近年での最高傑作だと言える。
タイトル通り、本作はヴァイオレンス映画である。
最近のハリウッド産アクション映画とは全く異なる、暴力の持つ生々しいまでの“痛み”を突きつける作品だと言える。
“ヴァイオレンス”をブラックなジョークにして茶化す事なく、それを真っ向から観る者に、冷淡に突きつける作風はクローネングバーグの本領発揮と言ったところか?!
本作では人間は殴られたらどうなるか? 銃で撃たれたらどうなるのか?と暴力描写を、露骨かつ鮮明に見せつける、正にこれこそ「視覚」による暴力だ。
物語はアメリカの片田舎で、レストランを経営しているトム(ヴィゴ“アラルゴン”モーテンセン)の平凡な日常からスタートする。
トムは良き夫であり、良き父親であり、善良な一市民である事が描かれる。
だが、それがトムのレストランをギャング達(女子供を平然と殺す鬼畜)が襲った瞬間、全てが一変し、トムの秘められた過去が暴かれていく…。
トムに執拗につきまとうマフィア(エド・ハリス)によって、トムは己に秘めていた本性が剥き出しになっていく描写が秀逸。
トムこそ、正に冷酷非情な殺戮マシーンだった。
本性を暴かれたトムの暴れっぷりが半端ではない。
いかに効率的に人体を損傷させ、死を致しめるのか、バラエティー豊かに“殺し”のテクニックを次々と披露する。
ある時は掌で鼻を潰し、ある時は一撃で喉を潰し、敵の動きを的確に止めて、確実に殺す姿には恐怖すら感じる。
最初は平凡な男だった筈のトムが、度重なる自らの暴力により、殺し屋ジョーイとして覚醒し、目つきが変貌するヴィゴの演技は見事。
そのトム/ジョーイによる、生々しい殺戮を、クローネングバーグはこれでもかと言わんばかりに、露骨に人体損壊のグロ描写を見せる。
それは下手なホラー映画よりも、衝撃的であり残酷だと言える。
顔面が砕け、脳漿と内臓が飛び散り、殺戮は徐々ににエスカレートする。
血みどろの地獄絵図の果てに、物語は静かに、そして後味の悪い結末を迎える。
また、このエンディングが、実に悪意に満ちた唐突な終わり方をする。
この後、トムとその家族が一体どうかなるのか?!…それは容易に想像が出来る。
いや~このザラついた感覚は、あの『タクシー・ドライバー』を彷彿とさせる、冷たく硬質な凶悪さである。
久々に極悪・エログロ・鬼畜・残酷描写が満載された、色んな意味で“痛い”傑作の登場だと言える。
本当に凄い映画だ…。

Allegiance

2006-09-17 14:55:23 | 音楽
VENOMの来日が急遽中止になった様です。
VENOM率いるクロノス閣下(VO.B)が、感染症から来る気管支炎になったとの事。
さすがのクロノス閣下の魔力も、悪性ウィルスには勝てなかったって事でしょうか?!(^_^;)
何はともあれ、新生VENOMの日本襲来が無くなったのは残念ですが、イベントが行われるのは良かったですよね(SODOMの来日って凄い!)。
今でも『Metal Black』が、僕のヘビー・ローテーションな訳ですが、もう一方の最近のお気に入りがFIREWINDの新作『Allegiance』。
FIREWINDと言えば、新世代ギター・ヒーローの一人、あのガス・Gが率いる正統派HMバンド。
ガスと言えば、その確かなテクニックと、ルックスの良さもあり、アッと言う間にギター・ヒーローとしての地位を獲得した訳です。
でも、その一方で何か腰の座りが悪いと言うか、常にフラフラしているイメージがあった(苦笑)。
ブレイクのキッカケとなったのは、言わずもがな北欧の鬼才フレドリック・ノルドストロームのDREAM EVILを始め、NIGHTRAGE、ARCH ENEMY…等々のバンド/プロジェクトを渡り歩いていた。
結局、ガス本人が何をしたいのか良く判らないって思えたし、せっかく良い才能が生かされない気がして、勿体無いと思えた。
そのガスが全てのバンド/プロジェクトを辞め、自らのバンドであるFIREWINDに専念すると宣言して、製作されたのが『Allegiance』である。
本作よりアポロ・パパサナシオ(VO)、マーク・クロス(Dr)を迎えている。
このメンバー・チェンジがバンドにはとってプラスになり、素晴らしい正統派メタル・アルバムの傑作に仕上がっている。
まず、何と言っても楽曲の充実が素晴らしい。
ガス自らが認めるように、80年代のメタルからの絶大な影響を感じさせながら、それを見事に己の個性に昇華し、バラエティー豊かで、完成度の高い楽曲を揃える事に成功している。
新世代ギター・ヒーローの多くが、楽曲の完成度を、自らのギター・プレイで誤魔化している事も少なくはない(苦笑)。
本作でのガスは、弾き過ぎない程度に弾きまくり、より楽曲をドラマチックにする事に徹している。
この楽曲重視の姿勢は、他の若いギター・ヒーロー達の中でも、ガスが飛び抜けた才能を発揮したと言っても良い。
メタル・ファンとして「ここで“キテほしい”な」と思うツボは外さず、滑らかで流麗かつ圧倒的なテクニックで聴かせてくれる、“痒い処に手が届く”絶妙のソロが凄い。
そんなガス自身が、安心してギターに専念出来るのは、新加入のアポロの存在も大きいだろう。
最近のメロディック系バンドにありがちな、力んだ絶唱ハイトーン系のシンガーとは異なり、丸みを帯びながらも力強く余裕を感じさせる歌声のアポロ。
あのロイ・カーンを更にデヴィッド・カヴァデールにした様な、アポロの唄はガスのギターと対等のオーラを発し、聴く者に興奮と安心感を与えてくれる。
この2人の組み合わせが、今のFIREWINDに良いケミストリーをもたらし、『Allegiance』が素晴らしいアルバムになっていると言える。
勿論、他のメンバーの貢献も大きい。
ボブ・カティオニスのKeyは、バンドのサウンドに更なる厚みを与えている。
クロス(Dr)とペトロス・クリスト(B)のリズム隊は、しっかりとバンドのボトムを固めている。
恩人でもあるフレドリックが、音作りやミックスに関与しているだけあり、サウンドも文句なく素晴らしい。
10月にはLOUD PARKで初来日を果たすFIREWIND、大阪公演にはキャンセルしたMINISTRYの替わりに出演してくれないか!?って、厚かましくも思ってしまった(笑)。
とにかく今のFIREWINDは凄いバンドであり、『Allegiance』は本当に素晴らしいアルバムだと言える。
LIVEで、是非観てみたいっ!!

私が流した涙は
全て怒りへと変貌した
今まで私が抱いていた恐怖も
今は、新たな力へと変わりました
もう 奈落の底に墜ちたりたりはしない!

PS:何はともあれクロノス閣下、お大事に!!

不調なり…。

2006-09-16 20:42:04 | 雑談
今週は何かと不調…。
週末にレンタカーで出掛ける予定だったけど、車が取れずドコにも行けず。
まぁ~心身共に下降気味だったので、この連休はゆっくり休養した方が良いのかと思います。
そんなんで、晩ご飯に作ったのは“野菜ラーメン・とんこつ風”です。
もう野菜ラーメンは、我が家の定番メニューとなりました。
台風が近付いているせいか、何か具合も悪くなるし…。
久々に陰々滅々でありますわ~。


バンブル君?! 其の三

2006-09-12 23:36:09 | 映画
実写版『TRANSFORMERS』において、より明確なバンブル君の全身像が公開された。
この写真を見る限りでは、ナンバー・プレートが胸にあったり、後輪(?)が脚の部
分に確認出来たりで、大体どんな変形をするかが予想出来る。
この実写版では、バンブル君が設定上では一番小柄な様だし(実際にはJAZZと大差は
ない)、この様に実物大のモノが製作された…と思われる。
実際ストーリー上でも、主人公のスパイク達との「絡み」も、最も多いキャラな様だし、
バンブル君の活躍が期待出来そう。
そろそろ、他の主要トランスフォーマー達の姿や、実際に動く姿が観てみたい。

5年目の「9・11」

2006-09-11 23:20:59 | 多事争論
やっぱり、今日は「9・11」について、触れておこう。
もう、アレから5年も経ったと言う事実に驚く。
でも、その記憶は今でも鮮明である。
あの時、僕は正直に言って、この後「世界の終わり」が
訪れると思った。
今も、世界はテロの脅威に晒されているのが現状だ。
テロ撲滅と、正義を掲げた、超大国の大統領は言った。
「平和になった。」
本当にそうだろうか?
僕には、そんな風には思えない。
何がどうとは、具体的に言えないけど、一つ確かな事が言えると思う。
世界は、確実に良くない方に向いていると…。
こんな悲劇が、世界の何処の国でも、繰り返されない事を心から願います。

「まったりな」とは出来なかったのか?

2006-09-11 20:28:15 | アニメ・コミック
今日は、あの忌まわしい「9・11」の事を書こうと思った。
だが、今日別の意味でショックな事件が起きた。
あの『おじゃる丸』の原作者である、犬丸りんさんが亡くなってしまった。
それも、飛び降り自殺である…。
僕は『おじゃる丸』が大好きだった。
あの平安チョーからやって来た、主人公の小生意気な糞餓鬼が好きだった訳ではなく、舞台となる「月光町」に集う、個性的かつ奇々怪々な人々が大好きだったのだ。
あの町の住人は決して「普通」の住人ではない、各々が何かを背負って生きている、ある種の“ダメ人間”と老人達に焦点を当てていた。
そこが、大好きだったのだ。
あの作品にあるのは、そう言った人々に対する優しくも、暖かい“視線”であった。
だからこそ、『おじゃる丸』は子供だけでなく、大人達からの共感と支持
を呼んだのだと思う…。
時の「癒し」ブームとは無縁のものだ。
あの、暖かくて優しい視点こそ、この作品の最大の個性だったと思う。
目紛しく変化する世間に対して、己を貫き、常に醒めた視線で世界を見る、
主人公のおじゃる丸。
コイツが言う事はムカつくが、でも決して間違った事を言ってる訳ではない。
僕らが普段、忘れている事を、子供の目線で再確認させてくれる。
人間、所詮慌てて生き急いでも仕方ないのだ。
「まったりな。」
この言葉に、どれだけ救われただろう?
そして、どれだけ多くの人々が、この言葉に救われただろう?!
その、生みの親である、当の犬丸さんがこんな事になってしまうとは…。
正直、物凄くショックである。
何故、作者本人が「まったり」を実践出来なかったのだろうか!?
コレは、もう本人でしか判らない事である。
僕が一番好きだったのは、初期から中期にかけての、声優もオリジナル・キャストだった頃である。
あのシーズンは、作り手も、演じ手も、そして観る方も、この『おじゃる丸』
と言う作品を心から楽しんでいたのが判る。
特に、中期の完成度と、テンションの高さは尋常ではない。
もう、今更何を言っても仕方ない。
犬丸りんさんの、御冥福を心から御祈り致します。