EKKEN♂

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トラックバックに関する雑感3

2005-06-21 | Trackback
 はてなブックマークに入れておいたトラックバックに関する記事についていくつか。
blog記事が書けなくなる理由としては、色々とあるとは思いますが。会心の記事について、良いTrackBack先を探して面倒になりblog執筆を挫折するってのは、たいそうダメっぽい理由ですよね。リンク先を探してたくさん良さ気なのがあることに途方にくれてしまい、翌日に回すことにして放置したっきりという人は、はたして私の他にもいるんでしょうか。
電網快々@ココログ: TrackBack先を探し疲れてblogが書けなくなる
 これ読んで、物凄く違和感があった。「会心の記事が書けたのに、それを投稿しなかった理由が、適切なトラックバック送信先が見当たらなかったから」 ……そういうものなの?

 「イイ記事が書けたー」
    ↓
 「よぉし、父ちゃん、トラックバックじゃんじゃん送るぞー」
    ↓
 「検索検索ぅ!」
    ↓
 「む、ココとココが関連していそうだ、それ、投稿っ!!」
 
 sfさんの普段のブログ更新の流れはこんな感じなんですかね。
 検索をかけて、関連していそうなブログを見つけ、トラックバックを送るのは、僕はあまり好きではないけれど、それをスパムとして扱い、否定する気は無いです。(送った数と、記事の質にもよりますが)
 ですが、満足度の高い記事を書いておきながら、トラックバックの送信先が見つからなかったから投稿中止、というのは、情報発信よりもトラックバックを送る行為が目的になっているようで、本末転倒じゃないかしら。
 こうしてアップされた記事、トラックバックを送ったことによって、少しでも多くの読者を獲得するチャンスがあり、内容が面白ければ高い評価を得られるかもしれませんが、相手の趣味と合致しなかった場合、単にウザい宣伝トラックバックと認定されてしまいます。
 満足度の高い記事なら、相手にウザいと思われる事も少ないのかもしれませんが、書いた記事について、常にどこかにトラックバックすることが決まりでもないのだから、何も「トラックバック送信先が無い」事を理由に投稿しない事も無いのでは?
 まぁ、自分が良かれと思って発信したトラックバックは、往々にしてスパムまがいと受け取られがちなものではありますが。

  「関連している」「同じ話題を扱っている」という理由で送られたトラックバックが、宣伝トラックバック(広義のスパムですね)と認識される事が多い理由を考えてみます。
  1. 受信者へのリンクが無い(一方的トラックバック)
  2. 送信先への言及が無い(関連性を見出しにくい)
  3. 送信先の情報以上に得られる内容が無い(うなづき系)
 リンクがないトラックバックを、全て宣伝トラックバックと決め付けるのは、僕はもったいない話だと思っていますが、そう誤解しやすいのも事実です。ブックマークレットを使えばクリック2回でリンクタグを作成する事ができるのですから、要らぬ誤解を与えない為には、リンクした方が良い、と僕は思います。
 しかしリンクさえあれば良いのかと言うと、必ずしもそうではないと考えます。関連性の薄い話題や、受信者側がトラックバックを受け取った理由に悩むような記事の場合、リンクを免罪符にしたトラックバックは、むしろ狡猾な宣伝と思われても仕方ありません。
 リンクが無い・関連性が薄くても、トラックバック送信元の記事が面白ければ残しておく、という選択もアリだと思います。単に「リンク先のブログの言う通り!」という、いわゆる「うなづき系」よりも、有益な情報かもしれません。しかし、読み手の立場に立った場合、「関連性のある話題」を求めてトラックバックを辿っていく利便性を考えると、「単に面白い」という理由で残しておくのは、むしろ読み手にとっては不便なものとなるでしょう。後で読み直したい、この面白さを他の人にも知って欲しい、と感じるのなら、ソーシャルブックマークにクリッピングするとか、その面白さを伝える記事を書くほうが、読者にとっては便利なんじゃないかと思います。
 もっとも、僕も、そこまでするのは面倒だと思うので、やってませんが。

 トラックバック一覧にある記事を読もう、という積極的に関連性のある話題を掘り下げたい人にとって、関連性の薄い記事を読まされたり、そこに書かれた情報以上のものが得られない記事を読むのは、明らかに時間の無駄。うなづき系の記事の場合、その多くが相手の記事のコピペに「激しく同意!」の同義語が書かれているだけなので、共感を得られたことを実感できる受信者本人にはともかく、受信者のブログの読者には読む価値が低い事になります。


・同じCDを聴きましたよ
・同じ花の写真を撮りました
・阪神が勝ちましたね
というような繋がりで、トラックバックを送りあう行為は、ライヴ・ハウスで観客が一つの音楽を聴きながら踊るのと共通するものを感じます。
BLOG STATION:緩やかなコミュニケーション
 Kenさんが例に出したこういう使い方も、やはり僕はあまり好きではありません。使い方として否定すべきものでもないとは思いますが、僕のトラックバックポリシーからは外れるので、この手のトラックバックが来ても、基本的には削除します。仮に受信側へのリンクがあったとしても、何らかの言及が無ければ、「リンクを理由に、キーワード検索トラックバック」を認めたくないので、削除。
 Kenさんが挙げた例のトラックバックは、仲間内では楽しいものだと思います。他人同士が行うものを咎めようとは思わないものの、そうしたトラックバックが頻繁に行われているようなブログに送られたトラックバックは、質が低いトラックバックばかりという認識になるので、結果的に(僕にとっては)トラックバックを多用する事によって、ブログの利便性を殺してしまっている事になると考えます。


 で、ここで取り上げた二つの引用文を読んで考えた事ですが、僕が、あるトラックバックが相手にとって迷惑と感じる事が多いか否かの基準は、トラックバックを送るに当たって、先にあるのは相手の記事か、自分の記事かということだと思いました。 無論、送られた本人が「問題なし」とするのであれば、この限りではありませんが、僕が個人的に無駄なトラックバックを読まされたと感じるのが多いのは、明らかに送信者の記事が先にあって、後からトラックバック先を探していると思われるものが非常に多い。単に言及していないからつまらない、というのではなく、こうした送り方をする人の記事のほとんどが「トラックバック=これ読んでビーム」として使っているだけなんです。それでも記事が面白かったらめっけものですが、こうした使い方をする人の大部分は、アクセス稼ぎの為に行われるので、たいした内容が無い。
 例えば、Kenさんの出した例、「同じ花の写真をとりました」の場合、相手の記事が先にあって、その記事に「皆様の写真もお寄せください」と書かれていたり、相手の記事を読んだ結果、「ナントカさんの写真がステキだったから、僕も同じ花を探してみました」と言うようなパターンであれば、一体感も生まれてくるでしょう。しかし、自分の写真が先にあって、同じ事をしている人を探してトラックバックでは、ちょっと押し付けがましい。
 このパターンは、「トラックバックを使えばアクセスが増える」という事だけを信じて使っていると感じるのです。
 で、僕が一番疑問に思うのは、こうしたトラックバックを行う人は、自分は検索をかけて送信先を見つけているのに、その「共通した情報」を知りたい人が検索をかけるとは考えない所。話題を共有できて便利だろうと、「相手にとっても利便性が高い」と考えているような所が、感じられます。
 検索サイトが「分からない事を調べる為」にではなく、「自分のブログを読んでもらう為」の道具に成り下がってしまったんだなぁ、と感じました。



 書き終えてから気付いたけれど、最初に引用した電網快々@ココログ: TrackBack先を探し疲れてblogが書けなくなるって、2004年1月の記事だったのね。
 昨年の9月以来更新停止しているようです。

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6 コメント

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きっと、探し疲れちゃったんですね (かつを)
2005-06-21 20:47:07
それで、今年は更新していないんですね。(とかいう)



それはさておき、その前の記事のタイトルが「TrackBackをまとめて複数打ってはいけない」だったので、「ゲームは一日一時間」ののりで「会心の記事のトラックバックは一個!」と心に決めているのかと思って、感心してしまいました。

# まぁ、違ったんですけど



トラックバック先が無いだけで投稿できなかったら、うちの記事は殆んど全部捨てなきゃ…。

# それとも会心の記事じゃないのか…
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わんこそば、始めました (kyorecoba)
2005-06-21 22:59:00
タイトルはさておき…(笑)



この記事を読んだのは、ブログを初めて間もない頃でした。

来るわけはないのに、sfさんからトラックバックが来たときにそのトラックバックを削除すると、どうされるか、ドキドキしていたことを思い出します。((o(^-^)o))わくわく
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思ったのですが。 (天慈)
2005-06-21 23:49:48
トラバって、記事を書いてからそれに関連する記事を探して送るものっていうのも定義なのでしょうか。

私は誰かの書いたものを読んで、それでこう思ったよ、こんなこと思い出したよっていうので送るのがトラバだと思ってました。

昔ライコスにいた頃、読んだ日記のコメントを自分の日記で書いて「読んだよー」と通知する機能があったんですが、それと同じものかと思ってたんですよね。

けれど、以前からえっけんさんが書かれているトラバ論読んでて、そうかーただ思っただけじゃなく、その話題であなたのこんな知らない話もあるんですよーというのを知らせるためのトラバっていうのもあるんだと知り、それ以降はめったやたらとトラバは送らないようになりました。

私の場合はほとんどがキーワードで自分の世界に入り込んでしまうという感じなので、人によってはスパムと思われるっていうのに気がついたから。

ううむ、まだまだトラバについては私はよくわかんないです。
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●かつをさん (えっけん)
2005-06-22 18:10:18
>「ゲームは一日一時間」ののりで「会心の記事のトラックバックは一個!」



高橋名人かよッ!!



きっとブログ=トラックバック必須ということだったんでしょう。



あ、実はLeftyさんのところでお見かけする前からロムってました。
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●天慈さん (えっけん)
2005-06-22 18:14:32
>トラバって、記事を書いてからそれに関連する記事を探して送るものっていうのも定義なのでしょうか。



や、だからそれはかなりの高確率で「嫌がられるTB」なんじゃないかと。

少なくとも僕はそれに否定的です。



>「読んだよー」と通知する機能



SO-NETブログのnice!ボタンなんかも、それに類する機能だと思うのですが、YAHOOの足跡機能と同様、相手の方もんを呼び込む為に使われているケースが多く、僕は不要と考えています。



読んでくれたという、確かな証は欲しいかもしれませんが。

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そう、それ (かつを)
2005-06-23 07:07:27
>高橋名人かよッ!!



ふふっ。それですよ、それ。



>きっとブログ=トラックバック必須ということだったんでしょう。



なんか、凄い勘違いですよね。

# この世の最初の記事はどうするんだ?再帰してたりして…



>あ、実はLeftyさんのところでお見かけする前からロムってました。



ぐはっ。もっとまともな記事書かなきゃ…。



最近したトラックバックは「おえかきツール」関係ばっかりだからなぁ、俺も。人のこといえんかも。

「動かないんですけど」という記事を見つけてはトラックバックしているので、「関連記事を検索してトラックバックしている」ことに変わりはないからな…。

# その手のトラックバックはしなかったが、あまりに可哀相で見てられなくて



もちろん派生記事なら、堂々?とトラックバックできるんだけど、関連記事はやり過ぎに陥りやすいから気をつけないといけないな…。



因みに、Yahoo!ブログを見る前には、足跡をつけたくないのでわざわざログアウトしてたりします。(わは)
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