食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

あなたのバランスをサポートするサロンConcordia~コンコルディアのsoraがお届けする薬膳・食養生のことなど

トマトで渇きを癒して胃を元気に

2013-07-24 | 体の熱を冷ます
今日のテーマはこれまた暑い夏に食べたい「トマト」です。

トマトにはビタミンCがたっぷり。外出の前と後にそのまま生で食べて、日焼け対策しちゃいましょう。
漢方では、口の渇きを癒して体液を増加させ、消化を促進し、胃を元気にし、体内の余分な熱を取り除くなどの効果があると考えられています。

注目の栄養成分はカロテンとリコピン。リコピンは、カロテンと同じ天然カロテノイドの一種で、活性酸素を除去してくれる抗酸化物質です。その能力はカロテンの2倍、ビタミンEの約100倍あるのだとか。とにかくすごそうです。

カロテンやリコピンは脂溶性なので、植物油を使って調理すると吸収率を高めることができます。皮に薬効が多いのでなるべく皮ごと食べるといいです。
また、加熱に強いので加熱加工した缶詰からでも取り入れることができます。

うれしい栄養たっぷりで夏に美味しいトマトですが、体を冷やします。冷蔵庫でキンキンに冷たくした「冷やしトマト」は女性にはあまりおすすめできません。
食べる場合はよく噛んで少しでも体温に近づけましょう。胃にかかる負担が軽くなり、消化促進の効果をしっかり生かせますよ。
年中手に入る野菜ですが、寒い季節は生食を避け使うなら煮込み料理に。特に冷え症の方は控えめにしてください。

ところでサラダでよく見かけるトマトときゅうりの組み合わせ。
薬膳では禁忌(悪い食べ合わせ)といわれています。栄養学的にも、きゅうりに含まれる酵素のアスコルビナーゼがトマトのビタミンCを破壊してしまうそう。でもお酢を一緒に摂ればこれは防げます。ドレッシングやマヨネーズをかければOKということで(*^-°)b

簡単おうち薬膳レシピ
トマトたれぶっかけ麺
体の余分な熱を取り、口の渇きを止め、消化機能を活性化します。



作り方
(1)トマトを皮ごとすりおろし、めんつゆ(orかつおだしと醤油)を混ぜる。
(2)オリーブオイル、レモン汁、白胡麻を少し加える。
(3)茹でた麺(素麺、ひやむぎなどお好みの麺。写真はひやむぎを使用)にかけて、彩りにシソをあしらう。


トマトには昆布と同じうまみ成分のグルタミン酸が含まれているので、昆布だしの代わりに使えます。
すりおろすと果肉のプチプチが感じられなくなります。あれが苦手という方でも美味しくいただけます(たぶん^ ^;)
薬味は体を温めるシソにしました。

それではみなさんまた明日お会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
微寒、甘・酸/肝・脾・胃

効能
体に必要な水分を増やし、渇きを止める
胃の調子を整え、消化を促進する


最新の画像もっと見る