今人のラーメンで満腹した後、我々取材班は腹ごなしに「北海道スバル」へと向かった。新型レガシィを、もう一度試してみたいという欲求が抑え切れなかったのだ。試乗させていただいたのは、「2.5GT Lパッケージ」(5AT:税込車両本体価格320万2500円)である。
さて、今回は「S#モード」で主に走ってみようと思ったのだが、エンジンを掛けてすぐには、この「S#モード」には切り替わらないことを、今回発見してしまった。当初は「SI-DRIVE」の故障かと思っていたのだが、真相は、「ある程度エンジンが温まらないとS#モードには入らないようになっている」のだと判明した。これは、知らなかった・・・
「S#モード」でのレガシィGTの走りは、きわめて俊敏だ。そのジェントルでスムーズな加速には、まったくもって恐れ入る。ただし、脚回りについては、やはり「Sパッケージ」の方が、ダイレクト感に富んでいて、私の好みである。
また、正直なところ、私のようなドライバーにとって、やはりターボのGTは、若干速すぎる。私個人のレガシィ・シリーズでのベスト・バイは、やはり「2.5i Sパッケージ」だ。
BP/BLと比べると、格段に広くなったBR/BMレガシィのインテリア。特に後席の広さには仰天する。
ただし、インテリアの作りこみについては、BP/BLよりもやや後退してしまった感は、やはり否めない。この小物入れのフタはダンパー付ではなく、カチッと安っぽく開く。
また、シフトレバーでギアチェンジが出来なくなった点も、やや不満である。ステアリングパドルの応答性はまずまずとは思うのだが、やはりギアチェンジはシフトレバーでする方が、私のような古風なドライバーにはしっくりくるのだ。
とはいえ、このレガシィのその運転フィール自体は、やはり極上だ。インテリアの質感については、やはり年改でのグレードアップを望みたいと、日記には書いておこう。
さて、試乗を終えて、自分のBPレガシィ2.0iに乗り込む。そうすると、自分のクルマのドライバーズシートが「心地いいタイト感」を持っていることにあらためて驚く。低めのアイポイントも、なかなかスポーティ。いやあ、やっぱ、まだまだ乗るべきか・・・