思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

安保法制による劇的大変化=日本は矢面・最前線に。安倍首相の決断。

2017-10-12 | 社会批評

他国の戦争に参加できる権利を【集団的自衛権】という名で呼ぶわけですが、その権利(米軍の行う戦争に日本も参加できる権利)は、従来は憲法9条により出来ませんでいた。

しかし、安倍首相の決断で、憲法を変えなくても、米軍の戦争に参加できることになりました。それを可能にしたのが安保法制と呼ばれるものです。米軍と共に戦争をするためには、たくさんの法律群を全部まとめて一度期に変え、その種々の法律の集合によって、憲法9条を実際上ないものとするという方法です。麻生副総理が安倍首相に言った戦略(=ナチスドイツを真似て、外堀を埋めて憲法を骨抜きにしつつ変える)が、「安保法制」という名の法律まとめ替えのなのです。

では、違憲の法律群=安保法制により、何が変わったのかというと、いままでは、米軍の戦争や作戦行動と日本の自衛隊は別ものでしたから、米軍が戦争を他国に仕掛けても、日本は仕掛けられた国の直接の「敵国」とはなりませんでしたが、今は、違います。日本の自衛隊は、米軍の友軍となり、米軍と一緒に戦争をする可能性があるのですから、アメリカの敵となる国は、日本も敵とするわけです。

こういう劇的な変化をもたらしたのが、安保法制です。安倍首相の違憲を承知の決断により、アメリカの敵国はストレートに日本の敵国となり、朝鮮半島の問題では、地理的にすぐ隣にいるわが日本は、矢面に立たされることになったのです。アメリカ大統領の心一つで、日本は最前線に立たされることになります。まさに劇的な大変化ですが、それがよかったと思う方は、よほどの方だな、と思います。

米軍と一体化するという権利獲得=安保法制で、なにか得があるのでしょうか。国防に有利なのでしょうか。よほどの米軍命という方、米軍のためならなんでもしますという考えの方以外は、みな答えは「ノー」のはず。

 

武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員調査員)

 

 

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