思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

新型コロナワクチンに関わっている医師の方々へ. 医師 池田正行

2023-01-18 | 社会批評
新型コロナワクチンに関わっている医師の方々へ
大切な人のためにと思って接種して万が一命を落としても「自己責任」で片付けられる国

医師 池田正行

 

前略

    私はこの4月で高齢者の仲間入り、来年で卒後40年になる医師です。この手紙は新型コロナワクチン(以下 ワクチン)接種に何らかの形で関わっていらっしゃる医師の方々に向けて、先生方がおそらく御存知でないであろう事実をお知らせするために書いています。その事実とは、ワクチン接種の副作用報告に関し一般市民の方々の間で重大な不信感が高まっていることです。具体的には自分達に接種後生じた副反応が、あるいは接種後に亡くなった大切な人の死さえもが、報告されずにもみ消されているのではないかとの市民の懸念です。思い当たることがあるとないとに関わらずお読みいただきたく存じます。この問題をこのまま等閑視し放置すれば、C型肝炎訴訟をはるかに上回る国家賠償訴訟に発展しかねないと私は考えています。そのような事態は誰の幸せにも繋がりません。
    問題の本質は予防接種法第十二条にあります。この条文では、接種後の症状とワクチンとの因果関係が否定的あるいは不明と医師が判断した場合には、どんな重篤な有害事象であれ、たとえそれが接種当日の死亡であっても報告しなくてもよいとされているのです。


予防接種法 第十二条 病院若しくは診療所の開設者又は医師は、定期の予防接種等を受けた者が、当該定期の予防接種等を受けたことによるものと疑われる症状として厚生労働省令で定めるものを呈していることを知ったときは、その旨を厚生労働省令で定めるところにより厚生労働大臣に報告しなければならない。


    御存知のように現在日本で接種されているワクチンはいずれも特例承認下で使用されています。予防接種法にある定期接種のように有効性・安全性が確認されて正式に承認されたワクチンではありません。どのワクチンも日本ではまだ治験の段階なのです。実際、バキスゼブリア(アストラゼネカ社ワクチンChAdOx1-Sの商品名です)の血栓症も10万接種に数例と極めて希だったために、治験では全く検出できずに欧州全体で接種が始まってから気づかれたものです。
    当然のことながら、未知の副反応はそれと気づかれるまでは因果関係が不明あるいは否定されています。因果関係が不明あるいは否定された事例を報告しない規制下であれば、バキスゼブリアの血栓症は未報告例のまま、バックグラウンドの膨大な数の血栓症の中にうずもれていたでしょう。それゆえ欧州でも米国でも、仮免許後に十分な時間をかけて膨大な接種者から有害事象を収集しています。もちろん、医師の因果関係の判断如何に関わらずです。

 治療用医薬品の治験では、因果関係の判断の有無にかかわらず有害事象を収集する。これは日本も同じです。さらに新型インフルエンザワクチンの時も海外と同様に因果関係の判断の有無にかかわらず、接種後の有害事象を収集していました。ところが、今回の新型コロナワクチンに限っては、世界の潮流とは全く逆の方向で副反応情報収集が行われています。上述のように、医師の判断で因果関係が不明/否定的なものは報告せずともよいとの強烈なバイアスが入った状況下で、感度良く未知の副反応が検出できるとは到底思えません。米国のVAERS、英国のYellow Card Schemeいずれもが患者からの副作用報告も受けてワクチンの安全性検証が継続して行われています。日本でも治療用医薬品については患者副作用報告制度があります。なのに今回はワクチンだけが有害事象が闇から闇に葬られる仕組みになっています。

厚労省が今回このような暴挙に走った原因はよくわかりません。しかしそれよりももっと大切なのは、我々医師の力で有害事象報告を少しでも正しい方向に向けることです。具体的には治験の時と同様、因果関係の有無に関わらず、接種後の異常を報告することです。木っ端役人の言うなりになる必要など、これっぽっちもない。それが我々医師の誇りです。

    「安心・安全なワクチン」一点張りの厚労省の姿勢に対し市民の間では不信感が高まるばかりです。反ワクチン派のデマなどには耳も貸さなかった人達がです。どんな医薬品にもリスクがあることを心得ている彼らは、正しい有害事象収集の方法も目的も知っています。ワクチンを打っても打たなくても、自分の人生、自分の仕事、自分の生活に影響がある。彼らはそれを知っているからこそ、既存のメディアに依存せずに、能動的に情報を収集し、真剣に吟味します。自分に責任を持っているのです。医師がワクチンに対してどう行動するかも見ています。医師にとっての市民とは地域住民に他なりません。COVID-19の前も最中もそしてその後も、我々医師の使命は変わりません。地域住民の期待に応えることです。

草々

医師 池田正行

追伸:肩書き、地位、診療科、経歴といったバイアスを抜きにして読んで戴きたく、ここには記載しませんでした。それでも素性を知りたい方は検索ボックスに「医師 池田正行」と入れてみてください。私のホームページの表紙が(おそらく)トップでヒットします。

大切な人のためにと思って接種して万が一命を落としても「自己責任」で片付けられる国
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極端な防衛予算の拡大・敵基地を先制攻撃ができるという仰天の憲法違反は、危険を増大させる愚か極まる政策です。

2023-01-14 | 社会批評

 ウクライナ情勢(2014年に親露派政権を米軍・CIAやがクーデターを起こして転覆させ米国と一体化した政権をつくったことが発端)を利用し、また中国の台湾とのギクシャクした関係を利用して軍事介入する口実をつくり、さらに北のミサイル実験をあたかも日本に向けた攻撃でもあるかのような印象操作をして、アメリカによる世界支配を永続化させる試みに全面的に加担するのが、日本政府とマスコミです。

 公平・公正な公共思想がなく、ただ対米従属だけがあります。 

防衛費2倍という従来の方針を根本的に変える政策変更を閣議決定した後は、その方針転回についての議論はさせず、増額をどのようにまかなうかの議論だけにしてしまう戦略に、御用評論家やマスコミは乗り、極端な防衛予算の拡大、敵基地を先制攻撃ができるという仰天の憲法違反を既成事実にしてしまいました。これを河野元自民党総裁は厳しく批判していますが、野党は反応できず、狼狽えるだけのテイタラクです。

 日本は米英主導の世界戦略に乗らず、GNP1パーセントという枠組みを守り、緊張緩和に寄与するとするいう方針をしっかり堅持すると言明することこそ、戦争へ危険を回避する道であることは、理の当然です。中国もロシアも他の世界の多数の国は、G7(8)の日本が、軍事力にたよらずに世界平和を訴える外交を展開すれば、歓迎するのは間違いありません。それは、結果として日本の国力を高めることになります。軍事力によらず理性に基づき、愛ある外交を現実に貫けば、日本は独自性をもった新しい魅力溢れる国家として認知されます。米軍にのみ寄り添う極めて不公平な国家ではなく、度量の広い、豊かな精神をもった国であることを満天下に示すこと。それは、何よりの国防であり、世界秩序を回復する大道です。

 どこの国も敵国としないという大政策を貫く努力こそが、何よりも偉大な思想の実践です。日米同盟をもつ国であるからこそ、その思想を実行に移すと、全世界の平和を可能とします。米軍とアメリカ政府に公正・公平を迫れる最大の国は、日本なのです。ロシアの利益もウクライナの利益も含めて、軍需から民需へと、世界を大転回させれば経済も大きく潤います。

 各国が文化と経済の大交流を意図的につくることで、軍人や権力政治家は居場所を失います。各国のふつうの市民が力をもち交流する新しい世界秩序をつくろうではありませんか。


武田康弘
 



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心疾患による超過死亡はmRNAコロナワクチンが原因である可能性が高い――英国BBC放映

2023-01-14 | 社会批評
  多くの人が知るべきBBC放送の重大なニュースです 「ワクチンを接種して深刻な有害事象が発生する絶対的なリスクは少なくとも1/800である。超過死亡の要因は、ワクチン接種によるものである可能性が高い。ワクチン接種を中断すべきである」 BBCが英国のトップ専門医の分析を報道(クリック)
https://twitter.com/i/status/1613904275985559554
 
 
 大手メディアBBCニュース速報🔥「循環器専門医は、心疾患による超過死亡はmRNAコロナワクチンが原因である可能性が高いとし、調査をしている間は、ワクチン接種を中断する必要があると警告している」 ついにBBC放送までもが。ワクチンの物語はこれで終わった。 twitter.com/DrAseemMalhotr…
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本音は「勝つこと」という文明は死へ至る病だ。「ただそのまま愛する」という当然がないのではお終い。

2023-01-03 | 恋知(哲学)

自己の不全感・疎外感から人を愛する。いわば穴埋めだ。

理屈をつけて人を愛する。利害損得勘から抜けられぬ悲劇だ。

金への執着、出世への執着。主義や主張への執着が凄いと、人を愛することができない。

ただそのまま人を愛するという当たり前ができない不幸は、底知れぬ不幸だ。

存在は汚れ、濁り、狡知が支配する。

そういう嫌な人が出世し、金を為め、何気に威張る。それがどれほどの醜さであり厭らしさであるか。
それを自覚できない不幸は、自他を道連れにして、己と世界を腐食させる。

そういう不幸な人を現代文化は量産している。

幼いころから競争、なんでも競争、それを当然とする。幼子の愛する心を消去して、勝つ、上に立つことを教え込み馴致する。

柔らかな人間性の魅力は減じ、戦士の名誉を羨望する存在に変える。堕落は極限的だ。

自覚なき罪は、永遠だ。世代に受け継がれる人間性の堕落。それが「エリート」だと思い込む。これ以上の罪はない。

武田康弘

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自家の寺=真浄寺にお参りに行きました。親鸞生誕850年、茨城の稲田で浄土真宗開宗800年。北条政権、後鳥羽上皇との関り。

2023-01-03 | 趣味
 
 
 今日は、自家の寺=真浄寺にお参り・墓参りに行きました。
わたしは神社に初詣(=明治中頃からはじまった新しい習慣)にはいきません。
今年は、親鸞生誕850年。浄土真宗が茨城の稲田で開宗されてから800年です。

 
 NHKが昨年はじめて大河ドラマのラストで『承久の乱』を取り上げ、後鳥羽上皇の悪行をクリアーにしましたが(三谷幸喜脚本)、「義時を討て」と院宣を出した14年前に、後鳥羽は、留守中に女官二人が念仏宗に帰依して出家したのを恨み、罪状も問わずに【親鸞の兄弟子4名を死刑】とし、法然を含む門下の8名(含む親鸞)を島流しとしました。

 日本史上、死刑が実行されたのは、これが初めてで、しかも罪状も告げられず、取調べもなく、いきなり死刑執行となりました。この大事件に対して、親鸞は主著「教行信証」の末尾で、後鳥羽や順徳を名指しで厳しく批判し、許されないことであると糾弾しています。

 親鸞は兄弟子にあたる北条政子の供養に尽力しました。義時の長男の二代目執権泰時に頼まれてのことで、泰時の息子の一人は、親鸞が稲田から京都に帰る(後鳥羽朝廷全員が処分され、全国の荘園もすべて没収された為に可能となった)直前に、親鸞に帰依し浄土真宗の寺を開基しました。

 
 武田康弘
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2023年、あけましておめでとうございます。年賀とお礼。2月5日(日)2時よりw祝いの会をします。

2023-01-01 | 教育

2023年の年賀状です。

昨年末には、白樺教育館 新館の屋上再防水と外壁工事が完了しました。ソクラテス教室のこどもたちが屋上の歩行板をはずし、モルタル剥がしを行ないました。このBLOGの愛読者の方からもご寄付を頂き、とても感謝です。今後とも運営と維持に費用がかさみます。引き続きのご寄付をよろしくお願いします。

郵便振替  00110  124812 白樺教育館

また、2月5日()午後2時より、白樺教育館 新館落成20周年と一般社団法人 白樺同人社誕生のw祝いの会をします。参加費は無料です。
ぜひ、お出かけください。 




写真は、再塗装と再防水の完成日の夕方ー2022年12月23日


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