しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

推理作家ポー 最期の5日間

2012年10月21日 14時39分33秒 | 作品名(さ行)
第283回「緊迫も重苦しさも、そしてサプライズも・・・」

それにしても観たい映画が無い月というのはつまらない。そんな中、これ以上ブログを休むわけにはいかないなぁ・・・と劇場へと足を運んで観た作品は「推理作家ポー 最期の5日間」です。なぜ、この作品をそれほど期待していなかったのか?それはこの作品を作った制作会社が聞いたこともないマイナーな会社だったから。そんなことが理由なの?と言われそうなのですが、これも映画を選ぶ1つの基準となることがあるのです。
謎の多い死を遂げた推理作家エドガー・アラン・ポー。彼の死の裏には実はある事件が隠されていたという、実在の人物を主人公に繰り広げられるサスペンスです。

1849年のボルチモア。ある凄惨な殺人事件を担当することになった若手刑事エメット・フィールズは、事件が推理作家エドガー・アラン・ポーの書いた推理小説によく似ていることを察知。貧乏で酒におぼれる生活を送るポーは容疑者とみなされ、捜査が進められる中、さらに彼の別の作品をまねるように次々と殺人事件が発生。その後、自らのアリバイが証明されたポーは、事件解明のため捜査に加わるが、そんな彼を挑発するように犯人から挑戦状が送られポーの愛する人物が誘拐されてしまう。捜査陣を嘲笑うかのように次々と起こる殺人事件。果たしてポーは事件を解決することが出来るのか?

個人的に好きな俳優であるジョン・キューザックが主人公のエドガー・アラン・ポーを演じていたので興味はあったのだが、邦題によくありがちの「○○の最期の○日間」なんていうタイトルをつけていることから駄作のにおいがしないわけではなかった。そんなありがちなタイトルを付けたわけは上映後、すぐにわかった。「THE RAVEN」・・・これは彼の作品「大鴉」(おおがらす)の原題だが、これをこのまま邦題にしたのでは、観客は?である。そう考えればなかなかいい邦題だったと思う。

で映画の内容の話だが、このブログで紹介する時に最初に考えること。それは誰かに「その作品は面白かった?」と聞かれた時に自分がなんと答えるだろうかを考えるようにしています。この「推理作家ポー 最期の5日間」はといえば・・・つまらなくはなかったが劇場でお金を払ってまでオススメする作品ではありませんでした。

DNA鑑定などが発達し、最先端の捜査方法を知っている私は1849年に行われる捜査にもどかしさを感じずにはいられませんでした。指紋すら採取できずに捜査する警察側に「犯人の思い通りじゃないか。」と叫びたいくらいモヤモヤしていました。

エドガー・アラン・ポーを推理作家、江戸川乱歩の名前のもとになった人物とくらいしか知らなかった私は映画を観る前にウィキペディアで彼を調べてから行きました。謎の死を遂げたのは事実ですが、そこへフィクションの事件を織り込んだアイデアは良かったのですが、事件の内容そのものがあまり魅力的なものではありませんでした。それほどドキドキハラハラも驚くようなサプライズもありませんでした。

点数は★★★☆☆です。残念ながら期待したような素晴らしいサスペンスではありませんでした。いずれ地上波で放送されるのを待てば十分だと思います。

【ランキングに参加しています。クリックにご協力を】


推理作家ポー 最期の5日間 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
ジョン・キューザック,ルーク・エヴァンス,アリス・イヴ,ブレンダン・グリーソン,ケヴィン・マクナリー
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ハンガー・ゲーム | トップ | アルゴ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

作品名(さ行)」カテゴリの最新記事