しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

パラノーマル・アクティビティ

2010年02月07日 22時20分55秒 | 作品名(は行)
第171回「漆黒の数十秒間は何だったのか?」

今夜の映画「パラノーマル・アクティビティ」は最近流行りのPOV(point of view)映画です。ホームビデオカメラで素人が偶然撮影されたような演出法で、まるで現実であるかのような感覚を観ている我々に起こさせます。
アメリカでは数十館での上映から始まり、口コミで瞬く間に全米興行収入1位になったと聞けば、映画ファンとしては見逃せない作品である。しかもスピルバーグがお金を出してエンディングを変えさせたと聞けば、それはもう期待度も上がってしまうというものです。

物語はアメリカ、サンディエゴに住むミカとケイティのカップル。彼らが同棲を始めた家ではおかしな現象が多発していた。夜中になると足音や物音が聞こえ、誰かに見られているような感覚をケイティは覚えていた。ケイティはその現象が起こる原因は自分にあることを知っていた。彼女が8歳の時に始まったその現象は、彼女が引っ越しをしても着いてくるかのように常に彼女を悩ませていた。
ミカは原因を探ろうとビデオカメラを購入し、その現象をカメラに収めようと躍起になっていた。しかし、ケイティは恐れていた。その原因である「それ」が怒り、恐ろしい事が起こるのではないかと・・・そして「それ」は序々に彼らに近づいていた。

「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」「クローバーフィールド」「REC」等など、このPOV手法で作られた映画がだいぶ多くなってきていますが、この手法は見る人を選ぶ難しい作品でもあります。詳しい説明や思わせぶりな演出はほとんどないので(というか作品すべてが演出なのですが。)観る側にも通常より多くの想像力を要求されるのです。
その楽しみ方を覚えてしまえば、すごく楽しい作品になると思っています。

この「パラノーマル・アクティビティ」という作品は、その現象の原因となる「それ」は目に見える存在としては登場しません。最後までそれを貫き通した事は賞賛できます。
安易に正体を見せる事が結果として悪い影響を与えることが多々あるからです。

作品の評価は★★★☆☆です。POV方式の映画の入門用としては満点ですが、すでに何本も観てしまった私には物足りないものとなりました。物語のテーマである現象の正体もエンディングもつい先だってみた「REC2」と同じという結果。そしてスタッフロールが終わってから劇場が明るくなるまでのあの数十秒間は一体なんだったのか。(いやもちろん演出意図はわかりますよ。)
劇場が明るくなってから、場内から一斉の失笑は作品の評価を一気に下げてしまいました。

スピルバーグがエンディングを変えさせたのはなぜなのでしょう。そしてどんなものをどう変えたのでしょう。それが猛烈に知りたくなりました。おそらくDVDの特典映像か何かで見ることができるのでしょうね。

パラノーマル・アクティビティ [Blu-ray]
ケイティ・フェザーストーン,ミカ・スロート
ワーナー・ホーム・ビデオ


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