しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

パシフィック・リム

2013年08月18日 22時37分03秒 | 作品名(は行)
第318回「完全に駄作を観るつもりだったのですが・・・」
私が子供の頃(約30年ほど前)には多くの巨大ロボットアニメや特撮ものがテレビで放送されていた。合体・変形など少年だった私はワクワクしたものである。いつの頃からかそんな巨大ロボットものは影を潜め、最近ではすっかり見なくなってしまった。「巨大ロボ」というプロットは、あまりに非現実過ぎて、バカバカしく感じてしまうのでしょうか?かくいう私もそんなふうに感じてしまう1人ではあるのですが・・・だから今回の作品「パシフィック・リム」の予告編を観た時には、「おいおい今の時代に巨大ロボットですか?大丈夫なのか?」と勝手に駄作だと思い込んでいました。そしてそれを覚悟のうえで劇場へ向かったのでした。

2013年、それは太平洋の海底から現れた。突如として太平洋の深海に裂け目が現れ、そこから巨大な怪獣=KAIJUが現れたのだ。1体目はロサンゼルスを襲った。多くの犠牲者が出たが軍隊によってKAIJUは倒された。しかし、それは始まりに過ぎなかった。半年後には再び現れた。混乱は続いていくと考えた人類はそれに対抗するために人型巨大兵器「イェーガー」を作り上げた。操縦者の脳波とシンクロさせる「ドリフト」という技術を利用する操縦方法は1人の人間にかかる負荷が大きすぎるために、2人の操縦者に右脳と左脳をそれぞれ接続させる方法がとられた。運用当初は連戦連勝の「イェーガー」だったが、出現期間が短くなるとともに、まるで前回の欠点を補うかのように強化していくKAIJUに対抗できなくなりつつあった。時は過ぎ2025年、人類は「イェーガー計画」に見切りをつけ「防護壁」の建設に費用を回すようになっていた。かつてイェーガーの操縦者で現在は司令官のスタッカーは世界に残った4体のイェーガーを集め、最後の戦いを挑もうとしていた。人類の存亡を賭けた戦いが始まろうとしていた。

「進撃の巨人」や「エヴァンゲリオン」など日本の漫画やアニメなどに影響を受けたと思われるプロット満載の今作。とても荒唐無稽でお話そのものに無理があるだろうと思っていました。ところが、ハードルが下がっていたせいなのか、思っていたよりもきちんとした脚本で、細かい設定や世界観がしっかりと作り上げられていて、最後まで飽きることなく観ることができました。何度もブログに書いていますが、こういう作品は一連のお話の中でどの部分(エピソード0なのか、ラストエピソードなのか、それ以外なのか)を描くのかが重要になってきます。変に続編を意識して面白くない脚本になってしまう作品が多い中で、この作品は見事にラストエピソードを描き切ってくれました。その潔さも評価に値すると思います。まあ、続きを作ろうと思えばいくらでも可能ですが・・・

キャストについても、前回の「ワールド・ウォー Z」もそうだったのですが、日本人俳優の菊池凛子以外の俳優さんは顔すら覚えがないという状況でありながら、すべての俳優さんがそのキャラクターにぴったりの役どころでした。特に物語のキーマンとなる2人の科学者コンビは個人的には好きなキャラクターでした。

点数は★★★★☆といったところでしょうか。こういったSF作品が好きな私の評価ですので、1点多い評価と思ってもらったら、ちょうどいいかも。イェーガーに製作した国柄が出ていたり、操縦者もそれに伴って、いかにもなキャラがいたりと、「リアル・スティール」で見た感じはありましたが、脚本が良かったのでエンディングまでグイグイと引き込まれていきます。多少のご都合主義な展開はありますが、気になるレベルではありませんでした。夏休みに男の子が観るのにピッタリの映画でした。

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チャーリー・ハナム,イドリス・エルバ,菊地凛子,チャーリー・デイ,ロブ・カジンスキー
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