つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

かわいらしく素直に

2007-03-08 21:06:29 | 木曜漫画劇場(紅組)
さて、うちにしてはらしくないタイトルだよなぁの第828回は、

タイトル:金魚奏(第1巻~)
著者:ふじつか雪
出版社:白泉社 花とゆめコミックス(1巻初版:H18)

であります。

鈴:やっぱラノベは読みやすいよなぁとつくづく思うLINNで~す。

扇:ミステリって読みやすいけど解説書き辛いよなと悩むSENでーす。

鈴:……ラノベ以外はたいてい苦労するけど……(爆)
まぁ、だから最近、文庫のストーリー紹介がよければ、それを引用することにしてるけど。

扇:せこっ!
貴様、そんな方法で文字数稼いで嬉しいかっ!

鈴:せこっ! って言うなっ!!
文字数は……私に限ってはそれはない。
私がストーリー紹介を書くと、たいてい紹介文引用するよりは長くなるからな(爆)

扇:まったく……私が、粗筋書くのにかなりの時間かけてるってのに、誰かさんは引用で済ませてると来たぜ、やってらんねーよな。
まぁ、君が要約苦手なのはよく知ってるが。

鈴:いーじゃん、きっと他にもたくさんこういう引用してるとこはたくさんあると思うし。
まぁ、要約が苦手なのは……感性型だから仕方ない。
それでも昔に較べればマシになったほうだぞ。

扇:結構多いわな、確かに。
マシになって今の状態か……まぁ、気に入った作品のレビュー書く時の爆発力は侮れんが。

鈴:……まぁ、それはそうかもしれんが、基本的に文字数が多くなるというのは、変わらんだろう。
だいたい、あとから見直して、「ストーリー紹介のほうが長ぇ……」と思うことは、いままでしばしばあったし。
だから苦肉の策として、引用なのだよ、明智くん。

扇:それで上手く逃げたつもりかい、二十面相君?
文字数多いと思うなら、校正時に減らしなさいよ。
減らしたら減らしたで、前後のつながりが悪くなるんだろうけどさ。(笑)

鈴:校正? 私は記事に校正なんてしたことはないっ!!(威張り)
実際、ホントに支離滅裂になるだろうから、勢いでだーっと書かないとダメだし~(爆)

扇:しなさい。
勢いで書いた文章って、後から見るとアラだらけなんだから。

鈴:いーんだよ、それが感性型だからっ!
まぁ、これのおかげで読むのは早いし、レビュー書くのも早い!(笑)

扇:そこだけは心底羨ましいよ……。(呪)
俺の場合、一記事書くのにやたらと時間がかかるからなぁ。
かと言って、感想だけ書いて終わろうとすると……おもろいorつまらん、の一言で終わっちまうんだよな、これが。(爆)

鈴:呪うなっ!
感想……?
なに、たいていの場合、私のレビューは感想に限りなく近いぞ(爆)

扇:駄目なのか?
ここ一年ぐらい毎日呪ってるが。
特に、雰囲気に惹かれた本のレビューは120%感想だな。
加納とか加納とか加納とか加納とか。(笑)

鈴:呪ってたのか……。
どおりで今年は風邪を引きやすいと思った……呪い返しをせなあかんな……(笑)
しかし、そこで加納が出てくるか……。
続けて読んでるので言えば、他にもたくさんあろうに。

扇:何を言う……お前この前、オートガードで俺に風邪を引かせただろう。
つーか、一時期あンたは加納が絶対評価の基準になってたからな。
正直、一人の作家にそこまで入れ込むのってどうよ? とは思ってたんだが……恋と同じで、奈落の底まで堕ちてる人間に何言っても無駄だから敢えて何も言わなかった。

鈴:オートガード? 何のことかなぁ。私はオートガードなんてシステムを使ったことはないぞ。
しかし、加納はなぁ……。
本気でかなりツボだったからなぁ。いま考えると、たぶん、△にすべき本もけっこうあった気はしないでもないが……と言うか、ゼッタイあったぞ。
そういうところは、感性派の悪いところではあるだろうな。盲目になりやすい、と言う点においては。

扇:じゃあ、ガードキャンセルしたんだな?(笑)
一時的に、作家とシンクロしちまうんだろうなぁ。
で、後で読み返してみて、あれ? とか思うわけだ。

鈴:いや、してないぞ、ガードリバーサルだ!
シンクロ……ん~、それはそうかも……。
だが、あとで読み返してみて、「あ、こういうのも言っといたほうがよかった」とか、そういうのはけっこうある。
……と言うか、たいていレビューは印象とか、そのあたりで書いてることが多いから、あとからこういうのもあったなぁ、ってのはけっこうあるなぁ。

扇:ガードキャンセルもガードリバーサルも同じじゃ。
確かに、何日か経って、これも書いとくべきだったかなぁと思うことは多いな。
前後の流れとか考えると、入らない文章って結構あるしね。
この手の真面目な話はキリがないから、そろそろ本題に入ろう。

鈴:そうだな。
では、ストーリー紹介を。
ごくふつうの女子高生の平山飛鳥は、春祭りの前座で和太鼓を叩いていた青年の姿と、その音に魅せられてしまう。
その相手は実はクラスメイト、今村泰生の兄、雅生であることを知る。
泰生に頼み込み、練習場へ足を運んだ飛鳥。緊張しながら雅生と会話をしようとするが、そこで雅生は耳が聞こえないことを知る。
それでも自分の気持ちを伝えたい飛鳥は、唐突な告白にラブレターを用意するなどの行動に出るが、健聴者と障害者の壁にぶち当たることとなり……。

扇:最近の木劇の解説って真面目だよな……。
まぁ、この話に限って言えば、あまり茶化す気になれんが。
んじゃ、そのままCMに行きますかね。


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鈴:では、恒例のキャラ紹介。
最初は当然、主人公兼ヒロインの平山飛鳥。
タイトルどおり、かわいらしく、素直な直情型ヒロインで、惚れた雅生に近付くために、またその境遇などを理解しようと健気に頑張る子。
当然、雅生との違いに悩んだり、距離を感じたりするものの、そのまっすぐな気性で様々な困難を乗り越えようとする。
少女マンガには珍しく、まったく毒のない子で、読んでいるほうも素直に応援したくなる稀有なキャラである。
ちなみに、1巻ではまだ出ていないが、雅生が留学する、と言う最大の難関も何とか突破し、この2月発売のLaLa DXでめでたく大団円となる。
とあるブログで「可愛くて感動できて、なんと言うか「ピュア」ってゆーのはこの事だね!!」と語っている方がいらっしゃるが、極めて至言である(笑)

扇:皮肉抜きでいい娘だよなぁ……。
では、二番目は当然彼氏役の今村雅生。
飛鳥の友人・今村泰生のニコ上の兄で、六年前に聴力を失った青年。
後天性のため荒れた時期もあったらしいが、太鼓と出会い、精神の安定を得る。
直球勝負で迫ってきた飛鳥に対し、最初こそ邪険な態度を取るものの、彼女が本気であることを知って心を開いた。
ちょっと気難しくて照れ屋、不機嫌面がデフォルト顔でたまに優しい眼をするという典型的なクール系彼氏役だが、このドラマにはピッタリの配役であり、他の同型キャラとは一線を画している。

鈴:まぁ、確かに、いい子だよなぁ、飛鳥ちゃん……(しみじみ)
さておき、その飛鳥ちゃん、及び雅生のふたりを影となり日向となり、サポートする今村弟の泰生。
飛鳥のクラスメイトであり、雅生と飛鳥が出会うきっかけを作るのみならず、その後、すべてのストーリーにおいてサポート役に徹する、けっこう珍しいキャラ。
たいていこの手のキャラは、主人公に横恋慕するのが王道だが、それを外したのみならず、飛鳥と雅生のためのサポートという位置に徹し、ラストまでそれを貫く、ある意味、化け物キャラ。
……と言うか、泰生いないと、飛鳥も雅生もくっつかないし、うまくいかない、はずだ。

扇:つーか、神キャラだわな、泰生。
えーと……敢えて紹介する必要もないが、一応恋愛物定番の横恋慕キャラってことで、飛鳥の二コ下の従兄弟の竜。
飛鳥に惚れており、彼女の気を引くためにバンドを始め、俺って格好いいだろ~♪ とうそぶくただの馬鹿。
まぁ、これだけなら振られるためだけに出てきた三枚目で終わりなのだが、雅生に向かって飛鳥と別れてくれと迫った上、言うに事欠いて、「耳の聞こえないお前が飛鳥を守れるのか」みたいなことをほざき、最低最悪のクソ野郎であることを自ら証明してしまった。
純粋に飛鳥を心配しての行動なら情状酌量の余地もあるが、自分の恋情が絡んでる時点でゴミ以下のゲス男である。死ね。

鈴:……あーあ、言っちゃったよ、こいつ……。

扇:なに、俺が殺さんでも泰生が八つ裂きにするさ。
その意味では、泰生と接触しなくて良かったな、竜。(冷笑)

鈴:……すでに何も言葉はないな、ここまで来ると……。
だが、はっきり言って、竜くん、いらないしね。
完全に飛鳥と雅生のふたりの物語として、成立してんだから、わざわざ横恋慕キャラ出さなくてもよかった気はするけどね。
……ともあれ、ある意味、ベタな恋愛少女マンガではありますが、とても素直で、安心して、飛鳥ちゃんを応援できるような、昨今めずらしい(言うのが恥ずかしいが)ホント、ピュアな少女マンガであります。
LaLa DXを読む限り、2巻完結くらいの分量だし、長さも長すぎず、読みやすいほうだと思うので、けっこうオススメなマンガであります。
文句なし、とまでは言わないけれど、限りなく文句なしに近いレベルのかわいらしい、素直な少女マンガです。
と言うわけで、総評かましたところで、いつものように再見でありま~す

扇:えせチャイニーズな相棒が殆ど言っちゃいましたが、絵も内容も新人とは思えない水準なので、かなりオススメの作品です。
読んだことない作家で、短くてさらっと読める物を探す場合、拾ってみることをオススメします。
つっても、まだ完結巻出てませんけどね。(爆)
というわけで、珍しく素直な賛辞を送りつつ、さよーならぁ~


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