つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

やっぱあそこしかないよな

2007-05-31 06:21:00 | おしゃべり
さて、第886回であります。


鈴:そろそろいい加減麺類に飽きてきてるLINNで~す。

扇:安くて簡単に調理出来るから、小市民の生活には欠かせんよなぁ、と思うSENでーす。

鈴:そう、安いからなんだが……毎日晩飯が素うどん(たまに具付き)だと、いい加減飽きるって。

扇:それは、貴様の選択が悪い。
焼きそばとか、和そばとか、スパゲッティとか、色々変えてけば良かろうに。

鈴:だって、乾麺10束で260円くらいだったんだもん。
ダシのもとを買っても400円以内で10食やぞ!

扇:ウチの近所のスーパー、生のうどんと焼きそばが、四袋セットで88円だけど?
もっとも俺の場合、二袋いっぺんに食っちゃうから一食44円になるが。(爆)

鈴:一食にふたつも使うのか!?
なんつー贅沢……(爆)

扇:贅沢って……五袋258円の乾麺よりは安いから良いではないか。
うどんは太いからまだいいが、焼きそばは、あの量ではちと辛いでよ。

鈴:そばだけならだな。
焼きそばは、どーしてもが欲しいから、なかなか作れん……。
って、なんか、今日はWikiの記事とリンクしてる話だな。


『Wikipediaに聞け!』


鈴:と言うわけで、今週のWikiは、「うどん」であります。
なんか、ラーメンのほうが店多いような気はしないでもないけど。

扇:まぁ、それはまた別の機会にと言うことで。
で、初めて知ったけど、うどんと冷麦って明確な違いあったのね。
単純に太いのがうどんで、細いのが冷麦だと思ってたよ。

鈴:みたいだな。しかもJASで明確に決められてるとはな。
だが、冷や麦って食ったことがない気がするな。

扇:同じく、記憶にないな。
何か、小学校の給食に出てた『ソフト麺』みたいなイメージがあるんだが、実際どうかは不明やね。
まぁ、うどんで充分満足出来るから、わざわざ冷麦食いたいとは思わないが。

鈴:思わんなぁ。
スーパーとかでも冷や麦には見向きもせん(笑)
しかしまぁ、うどんの種類ってのもいろいろとあるなぁ。
「代表的な地方のうどん」の項の最初の稲庭うどんは有名だが、その後の「おっきりこみ」って時点ですでに知らねぇ……。

扇:関東圏って時点で、知る機会は少ないわな。
そいや、『館林のうどん』の所に書いてあるが、日清製粉の前身である館林製粉も『おっきりこみ』と同じ群馬が出発点みたいだな。
何だかんだ言って、同じ麺同士、うどんとカップヌードルってつながってたんだなァ……。

鈴:まぁ、おなじ小麦同士だしな。
えーっと、館林製粉……って、なんか、カップヌードルの日清食品とは、資本もひともまったく関係……ない?
ないのか、このふたつの会社っ!?

扇:なんつーか……今頃気付くか俺ら! って感じだな……。(爆)
まー、普通に『日清』って略したら『日清食品』のことなんだが……同じ名前冠してて、しかも小麦粉の会社だから、同一グループと勝手に思ってたぜよ。

鈴:つーか、知らなきゃ、そう思うって。
今度、職場で聞いてみっかな、このネタ(笑)
さて、Wikiに戻って……だが、その他を入れて29種類もうどんの種類が掲載されているが、知ってるのはせいぜい5つくらいだなぁ。

扇:五つ?
稲庭うどん、きしめん、うどんすき、讃岐うどん、しっぽく……あ~、確かにそれぐらいだな。
ごぼう天うどん、とか、かしわうどんは名前そのまんまだから、知ってるような気分になるが、固有名詞としては知らん。

鈴:そうだなぁ。頭についてるかしわとかアゴとか、名前がわかるから聞いたことがあるような気がしてまうんだよなぁ。
でも、知ってるだけで食ったことがある、って言うとやはり讃岐うどんくらいだよな。

扇:ん? きしめん食ったことないの? 結構いけるぞ。
じゃあ、名前が出たところで、キング・オブ・ウドンの讃岐うどんの項目を見てみるかね。
わっ……讃岐うどんの定義って細かっ!
香川県内で製造、手打式のもの、加水量は小麦粉に対し40%以上、塩は小麦粉に対し3%以上、熟成時間は2時間以上、ゆで時間約15分間で十分アルファー化されていること……って、そもそもアルファー化って何よ?

鈴:う~む、今度機会があったら食ってみよう。
しかし、ホントに細かいよなぁ。まぁ、ブランドを守ると言う意味では正しい方向性ではあるんだろうが……。
アルファー化って、きっと香川県の讃岐うどん屋も、んなこと気にして作ってねぇよな(笑)

扇:今度、香川に戻ることがあったら聞いてみよう。(笑)
歴史は……ちょうどまっただ中にいたから大体知ってるな。
タウン情報誌から全国に広がって、セルフうどんラッシュの引き金になったのはよく覚えてる。
ま、一度香川で讃岐うどん食ったら、名前だけ盗んだパチモンなんて食えなくなるけどね。

鈴:歴史はそうだな。とは言え、有名店を巡ったか、って言われると、やっぱりその辺にあるセルフの店になってたけど(笑)
しかし、ホントにパチモンは広島でも増えたが、やっぱり讃岐風ばっかりだったんだよなぁ。
どう考えても「腰がある」を「硬い」と勘違いしてんじゃねぇか、ってうどん出してたりして辟易したし。
あと、項目の「用語」……も、全部わかるな。
この中では釜揚げがいちばん好き。

扇:ゴムじゃねぇんだからよ、って感じの麺は嫌になるわな。
用語は……あ、全部解る。(笑)
俺はぶっかけだな。あれで大量の麺を腹にぶちこめば、夜中の十二時まで腹が保つ。

鈴:腹が保つってなぁ……実際、こんなに喰いでがあって腹持ちするうどんは他にはないだろうなぁ。
まぁ、その分、食い過ぎると地獄を見るが(笑)

扇:そこらへんの見極めは、達人でもかなり難しいぞ。
そもそも、大と小しかメニューにないのに、二つの量の差が凄まじかったりするのなんてザラだし。
しかし、日本一水の少ない県なのに、よくこれだけうどん屋抱えてるよなぁ、香川県……。

鈴:すさまじいと言うか、量が喰えない私には、まず大なんてのは頼まない、っつーか頼めねぇって。
いっぺん、中を頼んだときに、他のおかずとかが喰えなかったことがあったから、このとき以降、小以外は頼めなくなったし。
……って、水が少ない割に大量に水を使う料理がブランドなんだからだいじょうぶか!? って気にはなるかも(笑)

扇:これ以上話してると、また香川に行きたくなるんで、次のコーナーに移りましょう。


『今週の一冊』


鈴:では、恒例の今週の1冊は、「空ノ鐘の響く惑星で」の4巻であります。
……っていきなり4巻だけど、常連さんはおわかりのとおり、すでに私が3巻まで読んでいて、続きを読んだ、ってだけだったり(^_^)

扇:自慢じゃないけど、私は一冊も読んでいません。
一言で言うと、SF版ロミジュリだっけ?

鈴:んなわけあるかぁっ!
つか、1巻のレビューでとっととヒロインがふたりいる、って書いてるし、別にヒロイン側と敵対……は4巻読むとしそうだが、少なくともロミジュリの敵対ではないわなぁ。
まぁでも、相変わらずまじめすぎて盛り上がりに欠けてるけど(笑)

扇:えーと、王位と無縁の王子様フェリオと、オーラ・ロードを通ってやってきた少女リセリナが出会うのが一巻。
フェリオの親父と兄貴がくたばって、王位争奪トーナメントが始まるのが二巻。
二巻は三巻の続き……って、とこかね。
あと、どうでもいいけど、お前、タイトル思いっきり間違えてるぞ。
この記事も、目録も、三巻の記事も全部だ、たわけ!

鈴:じゃ、直しとく。
……(いそいそ)

扇:では、改めて今週の一冊は――
「空ノ鐘の響く惑星で」
の四巻です。
まだ王宮内はゴタゴタしてるのかね?

鈴:思いっきりコピってんじゃねぇ~~~~っ!!
さておき、いや、ようやくこの4巻で内乱は終わったぞ。
おかげで、今度は神殿絡みの策略の話にシフトし始めたな。

扇:フェリオ君の役職絡みか?
確かこの子、神殿の伝書鳩やってたんだよな。

鈴:伝書鳩……それほども役に立つ役職ではなかったなぁ、この子(爆)
いや、役職とは関係がないな。
設定を言うと、主人公のフェリオがいるアルセイフの国にある神殿の総元締めのウィータ神殿との絡みだな。
ここで野心家の司祭の動きがエピローグに来てるからな。

扇:世俗の争いが終わったら、今度は宗教戦争か。
苦労が絶えんのぅ……フェリオ君。
それはそうと、ヒロインのリセリナは何やってるんだ?
お前さんのレビュー見る限り、存在自体が希薄な感じするんだが。

鈴:んなことはないっ!
4巻では内乱でフェリオ側でちゃんと活躍してるぞ!
たとえば、フェリオたちの世界ではあり得ない科学技術で防護柵を破壊して化け物みたいな印象を敵に与えたり、奇襲で城壁跳び越えてフェリオたちを誘い入れたり、その後「戦姫」なんて呼ばれるんだよ、って地の文があったり……。

扇:それって……そのまんまどっかの王様の嫁さんになった狼少女と同じじゃないか?

鈴:だ~~~~~っ!! それを言うなっ!!
そりゃ、いちおう、読んでてデ○フ○○アのリ○そのまんまじゃねぇか、ってツッコミ入れたくなったけど、それはきっと言ってはいけないことなんだよ、うん。

扇:俺、そこまで言ってないんだけどな。
しかし、ストーリー聞く限り、この話ってダン×インの方向に行きそうな気もするな。
リセリナの世界の技術に手を染める野心家の司祭って、まんまシ×ット・ウ×ポンって感じだし。

鈴:ええいっ、言うなぁっ!
5巻からこっち、それを考えながら読んでしまうではないかっ!

扇:最終巻はもう決まったようなもんだな。
リセリナが――
「ウルク・ティグレー! 浄化をっ!」
って叫び、何もかも吹き飛んで終わり! 完璧だ。(笑)

鈴:前回のオチのラストにするかっ、てめぇっ!!!


to be continued……



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車は走りゃそれでいいんだよ

2007-05-24 05:19:39 | おしゃべり
さて、第885回であります。


扇:そういや、最近賭け事やってないなぁ、と思うSENでーす。

鈴:ここ○○年以上、賭け事なんて縁がないなぁとしみじみ思ってるLINNで~す。

扇:スロットは覇王以降打ってないし、競馬はエルコンドルパサーで儲けた後二回ぐらいやってやめた。
麻雀も半荘二回で飽きるから誘われても大抵断るし……競艇は一回見に行っただけ、競輪に至っちゃ見たことすらないな。

鈴:うわ、けっこうやってんな。
こっちは、スロットはやったことがない。パチンコは、大学時代に後輩に新装開店の席取りに頼まれて、1000円やっただけだし(数秒で終わったが)
あとは、競馬くらいかなぁ。
麻雀は高校時代にやったが……確かに、半荘2回やったら飽きるな。
職場の友人で麻雀好きなのがいるが、徹夜で麻雀なんて考えられん(笑)

扇:俺もパチンコは一回だけだな。右打ち? 何それ? って言って笑われた記憶がある。
スロットは、ニューパルかキングパルサー打ってりゃ負けっこないんだが(一回ビッグ引いたらそこでやめるし)、最近どこのパチ屋にも置いてないんだよ……。
徹マンは、付き合いで何回かやったことがあるが、途中からどーでもよくなるね。好きな人にゃ悪いが、何で俺、こんな無駄な時間過ごしてんだろ? って思ってしまう。

鈴:徹マンがどうでもよくなるのは、よくわかるわ。
どう考えても、半荘2回やった時点で、あとは時間の無駄。
まず別のことやってりゃよかったって後悔するに決まってるからなぁ。
しかし、今回のWikiのテーマとはまた相容れないネタで始まってんな(笑)

扇:なに、まだ『おしゃべり』始めて三回目だが、毎度のことだ。
んじゃ、真面目にいつものコーナーに移りますかね。


『Wikipediaに聞け!』


扇:今日のテーマはぁぁぁ~~~~~!(鹿賀丈史調)
四輪車?

鈴:国産車だ!
で、国産車だとどこのメーカーがひいき?

扇:突っ込み早いな……。
贔屓を挙げられる程詳しくはないけど、ホンダは好きだな~。
つーか、ASIMO可愛い。

鈴:ASIMOはなぁ。
自動車メーカーがなにやってんだと思ったが、逆に当時どこも出来なかった二足歩行をやらかしちまったんだから、さすがに「技術のHONDA」だとは思ったわな。
つか、車作れよ、ってツッコミ入れたくはなったが(笑)

扇:いや~、あれだけでファンになったわ、ホンダ。
バッテリー内蔵で、配線とかが一切見えないスマートなデザインに加え、歩く時の身体の揺れ方が人間そのものだったんで、初めて見た時はマヂで驚いた。
ホンダのCMの顔になったり、ニュースステーションに出演したり、映画『ロボコン』の中で出演者の写真撮ってたり、どこでも引っ張りだこなのもよく解る。

鈴:そうね。賃貸料はべらぼうに高いのに(笑)
だが、HONDAで、車と言えばやっぱりシビック、インテグラ、NSXだろうなぁ。
VTECとか、いろんないいエンジンを開発して、いい車作ってるからなぁ。

扇:シビックは大学時代に猫も杓子も乗ってたなぁ。
って、全然Wiki引いてねぇぢゃん。(爆)

鈴:!Σ( ̄□ ̄;)
えーっと、じゃぁ、HONDA……で、本田技研工業か。
……なんか、意外なんだか、エンジンメーカーとしては当然なんだか、よくわからんが、「芝刈り機のシェアは世界一を誇る」っていったい……(笑)

扇:なぜに芝刈り機……まぁ、確かにエンジン使うけどさ。
子供を自社に入れないって方針はありだね。
企業がでかくなればなるほど、親族経営は破綻し易くなるからなぁ。

鈴:有能ならばそれもいいかもしれんが、基本的にあんまりいいもんではないわな。
だいたい、最近でもいろいろと不祥事起こしたパロマガスだっけか。
これも親族経営だったはずだしな。

扇:まぁ、宗一郎のWiki見る限り、親族が社内にいなかったわけじゃないらしいけど、縁故入社は基本的にやらなかったみたいだぁね。
俺は真っ先にホンダを挙げたが、そっちの好きなメーカーは何かね?
あ、マツダは地元だから別枠ね。

鈴:いきなりMAZDAを除くなよ(笑)
じゃぁ、MAZDA以外だと、SUBARUかねぇ。
水平対抗と言う一風変わったエンジンを積んだインプレッサとか、WRCでの活躍とかあるからなぁ。

扇:へ~、スバルって『富士重工』って名前だったんだ。(無知)
インプレッサは好きだけど、それ以外に強烈なイメージがない……。

鈴:……それを言うてやるな……。
確かに、車好きにはインプレッサ、アウトドア好きにはフォレスター、レガシィとか、いろいろといい車はあるんだが……いかんせん一般的ではないわな、このメーカー。
……って、SAABなんか出してたんだ、この会社……知らんかった……(笑)

扇:前身が中島飛行機だから、驚くほどではないな。
って言うか、かなり手広くやってるんだな、風力発電にバスに鉄道に果てはスノボまで。
名前だけは知ってるけど、実体知らない会社って他にいくつあるんだらう……。(爆)

鈴:意外に……って言うか、かなりあるだろうなぁ。
SUBARUだって、WRCやインプレッサとか、そのあたりのことは知ってるけど、それ以外はぜんぜんだもんなぁ。
つーか、さすがWIki。そういうマイナーなところまでしっかりサポートしてるとこがすごいわな(笑)

扇:人によっちゃ、知りたくないことまで書いてあるのかも知れんがな。(笑)
んじゃ、最後にMATUDAを引いとくかね?

鈴:MAZDAやっ!
またスペルを間違いおって。
すなおにローマ字じゃなくて、アフラ・マズダーから来てるから、「Z」になってるってのに(Wiki参照。ちなみに、私は知らなかった爆))

扇:俺も知らなかった。
確かに、素直に読んだらマズダだわな。
でも、拝火教って千年ぐらい前にすたれたんぢゃなかったか?

鈴:確か、Wikiによるとかなり信者は少ない宗教だったはずだ。
……って、だからMAZDAってマイナーなのか!?(爆)

扇:日本で唯一ロータリーエンジンにこだわってる会社だしなぁ……。

鈴:なにおぅっ!?
そこがいいのではないかいっ、そこがっ!!
HONDAのVTECしかり、SUBARUの水平対抗しかり、独自性のあるところだからいいのではぬぁいかっ!!
(ちなみに私の愛車ロータリーツインターボのRX-7 FD3S~)

扇:でも、燃費悪すぎだろ。
ま、オリジナリティーのない会社って寂しいのは確かだが。
(ちなみに私は、車なんて走りゃいいと思ってる人間~)

鈴:それを言うなぁっ!!
まぁ、いまどき、ハイオク積んで街乗りリッター5キロ、ってアメ車並じゃん? って気はしないでもないが、ロータリーだからいいんだよ(爆)
まぁでも、実際、NISSANなんかは、昔スカイラインなんていうすごい車作ったりしてたし、基本的に自動車メーカーって、独自性のあるものを作るもんだけどね。
どっかのメーカーを除いて(毒)

扇:よくねぇよ。
耐久性・メンテナンス等の面でもレシプロエンジンに比べて不利である、って記述もあるぞ。
で、どっかのメーカーってどこだ? 最初がトで最後がタかな?

鈴:!Σ( ̄□ ̄;)
ま、まぁ、環境的にはちょっといまいちかもしれんわな、あははははは……。
どっかのメーカー……それははっきり言ってはヤボってもんだよ。

扇:じゃあ、野暮な話は置いといて次の話に行こう。


『今週の一冊』


鈴:では、「今週の一冊」のお時間が参りました。
今週は……ぢつは、企画でやっててもう一度、読む本を逆転させてやりたいよなぁ、なんて言ってて実現していなかった「十二国記」シリーズであります。

扇:記事に記載はありませんが、陽子と珠晶が主役を張っている巻はLINNが、それ以外はSENが担当しました。
お互いが好きな作品も、大体その分け方で合ってるよね。

鈴:せやな。
まぁ、陽子と珠晶を私が担当したのは、作品が好きだと言うのもあるけど、ある意味、キャラ萌えだったり……(笑)

扇:ある意味じゃなくてキャラ萌えだろ。
どっちも、お前さんの好みにダイレクト・ヒットだしな。

鈴:違うっ!
断じて違うっ!!
ストーリーもいいから好きなのだ!
ダイレクトヒットってのは認めるが……(爆)

扇:というわけで、今回は萌え萌えなLINN君オススメの一作目『月影』です。

鈴:野際○子を思い出すからその短縮はやめい。
ともあれ、記念すべき第1作目の「月の影 影の海」やな。
これは確か、私が本屋でバイトしてるとき、イラスト買いしたんだが、おもしろくて相棒に薦めたんだよな。

扇:あれは似すぎだろう。本人曰く、撮影中ずっとまぶたが痒かったらしいが。(笑)
そうそう、上巻は女子高生が苦しみもだえる話だから、読むなら上下巻一緒に買え、って言ったんだよな。

鈴:そりゃ、痒かろう(経験者(笑))
って、誰もそんなことは言っとらんわっ!
あまりにも上巻が暗くて重いから、下巻一緒に買っとかんときついから、って意味だ。
まぁ、あのころはそこまで耐えられるか、ってのがわかってないころだったからなぁ。
いまなら確実に、暗いから好みだろ? って言うわ(笑)

扇:まるで俺が暗いのばかり読んでるような言い方だな。
ちょっとブラックなのが好きなだけだっ!
ともあれ、確かに『月の影 影の海』の上巻は暗かったね。
主人公の陽子、周り全部敵みたいな状態からスタートして、謎の美形に誘われるわ、謎の美女に襲われるわ、同類に嫉妬されるわ、女郎屋に売られるわ、魔物と戦うわで、ハードコア全開って感じだ。
性格もいい感じに荒んでいくし、あのまま続いてくれれば十二国世界最強の殺し屋が誕生してたかも知れない……あ、その前に失道するか。(笑)

鈴:ちょっとか? ……まぁ、「ちょっと」って言ってもひとそれぞれ、幅があると言うことで(笑)
だが、確かにハードだったよなぁ、上巻。
あれで荒まない人間がいたら見てみたい、ってくらいだったし。
下巻でもしばらく楽俊のことをまったく信用してなかったが、やはり陽子も「ほたほた」の魔力には勝てなかったようだな(笑)

扇:でも、その荒み具合が面白くて、速攻で下巻読んだけどね。
いや、「ほたほた」関係ねーから。
やっぱりあれだ、女性読者垂涎の「楽俊人間体フルヌード」で堕ちたと見るべきだろう。

鈴:それも関係ないわっ!
実際は、打算があったとは言え、お人好しの楽俊の心意気に打たれた……とまともに言えば、これだな。
まぁ、そうは言ってもストーリー上のこととは言え、楽俊がいなければ確かに殺し屋稼業まっしぐらだろうなぁ。

扇:だろう。
どう考えても、あのまま行ったら夜盗の頭とかになってるぞ。
性格とか年齢をさっ引いても、強さだけなら十二国でトップクラスだし。

鈴:剣は景国の宝剣で切れ味落ちないし、折れないし、動きは冗佑憑いてるからOKだし、青猿がいるから情報戦には強そうだし……。
なんか夜盗集団の中でも一目も二目も置かれそうだな。

扇:王ぢゃなかったのかよ。
ま、まぁ……巧国の情勢だと早死にしそうなお人好し親娘と楽俊の四連コンボで改心し、ちゃんと自分の国に戻って来たんだから良しとしよう。
前にも言ったが、現世で迫害されてたのが、本人自身の責任じゃなく、胎果だったから……ってのは今でも引っかかってるけどね。
だって、初登場時の陽子って、明らかに嫌われ者って性格してるし。

鈴:まぁ、とは言え、その時代らしいとは言えるし、家庭環境も家庭環境だったからなぁ。
もっとも、根がまじめすぎるってとこもあるんだろうがな。
まぁ、そのまじめすぎる性格がその後の陽子の話でも、自分を追い詰めてるんだが。

扇:それと、もう一つ難点を言えば……景麒って役立たずだよね。
コミュニケーション能力0だし、後のシリーズ見る限り陽子のパシリ以上になってないし、そもそも、長生きしてる割に中身はガキだし。

鈴:次の「風の海 迷宮の岸」で、いちおう泰麒の役には立った……って王の役に立ってないな、こいつ……。
しかし……思いっきりケンカ売ってるなぁと思う割には、私もほとんど否定しないな、これ。
少なくとも、キャラとして陽子を支えている、と言う意味では「風の万里 黎明の空」以降、王宮に入った鈴と祥瓊のほうが上だな。

扇:それもあるし、『海岸』で陽子が万能超人になっちまったから、補佐役いらねーんだよな。
だからこそ、このシリーズは本編がまったく言っていいほど進まないんだろうが。
元は、地上人の三人組『陽子&高里&尚隆』がバイストン・ウェルにオーラ・マシンを持ち込む話だった筈なんだが、迷走してる感は否めないやねぇ。

鈴:迷走以前にいつからどっかのロボットアニメになったんだっ!!


to be continued……



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やっぱ最強!

2007-05-17 00:30:06 | おしゃべり
さて、第884回であります。


鈴:やっぱり数字ばっかりは嫌いだなぁと思ってるLINNで~す。

扇:数字が表示されれば何でも理解出来るSENでーす

鈴:何でも……。
じゃぁ、ちょっと数字が出るのでいままで誰も証明できてないのをググってくるわ(笑)

扇:あ、妙な記号が入ってる方程式とかはパスね。

鈴:妙? じゃぁ、三角関数とかもダメ?
sinとかcosとかtanとかあるぞ。

扇:懐かしい~。
筆記体の書き方で順番覚えるんだよな、これ。

鈴:……そんなの憶えてねぇ……。
と言うか、習ってたときにそんなの聞いた憶えがない。
そゆのがあればまだ憶えやすかったんだろうになぁ。

扇:数学に限らず、妙な記憶法は沢山あったな。
水平リーベ僕の船七曲がりシップスクラーク化、って知ってるか?

鈴:「水平リーベ僕の船」までは有名だからなぁ。
そのあとはどうだろなぁ。いろんなのがありそうだし。
……しかし、今週のWikiのテーマとは激しくかけ離れたネタだな(笑)

扇:じゃあ、それは次回に回そう。
今日は何だっけ?


『Wikipediaに聞け!』


鈴:今週のWikipediaは「相撲」
まぁ、またスポーツの方面だけどね。
相撲と言えば、最近あんまり見てないけど、昔はよく見てたんだよなぁ。
やっぱり、あのひとがいたからね。

扇:あの人? 雷電爲右エ門か?

鈴:古すぎやっ!
ウルフこと千代の富士だろ。

扇:あ~、史上最高の力士だな。(独断)

鈴:確かに独断だわな。
ただ、お互い、相撲と言えば、やはりこのひとだよなぁ。
歴史上はいろいろといるにはいるが、現実に見てたときだからなぁ。

扇:戦前に生きてりゃ、双葉山って答えるとこなんだろうがね。
さておき、この千代の富士……洒落にならんほど強い、を地でいってたよなぁ。
Wikiにも書いてあるけど、優勝決定戦、六回すべて負けなしって何よ?

鈴:勝負強さを証明するエピソードだよなぁ。
まぁ、5月6日のメントレGでは、千代の富士(九重親方)曰く、「勝たなかったら嫁さんに家に入れてもらえない」から勝負強かったらしいけど(笑)

扇:なんつーか……庶民的だなぁ。(笑)
趣味でハマってたゴルフの話も結構きてるな。
そもそも、初めてコース回って、86叩き出すってかなり間違ってると思う。
(※18ホールズ、パー72なので、つまり14オーバー。大会とか出る人ならともかく、ごくごく普通のアマチュアでこのスコア出せる人ってそう多くないです)

鈴:だいたいゴルフ初めては、100オーバーがふつうだろうになぁ。
ゴルフネタと言えば、やはり九重親方のゴルフ好きで、九重部屋のゴルフコンペとかもやってる、って言ってたなぁ。

扇:満面に笑みを浮かべてクラブ振ってる姿がすらっと想像できちゃうのが、この人の不思議なとこだな。
現役時代で既に、凛とした顔つきでスマートな体型してたから、何やらせても違和感ないんだよね。
スポーツ万能だったって言うから、相撲に行かなかったら、サッカー選手になってたりしたかも。(笑)

鈴:そうねぇ。
メントレGでの話でも、一度も練習せず、助っ人で出た陸上の地方大会、三段跳びで優勝した、って言うわけわからんひとだったらしいからなぁ。
だいたい、ゴルフの86といい、中学校時代の三段跳び練習なしいきなり優勝といい、身体能力はずば抜けてたから、どの競技でもそれなりの成績残したんじゃないか、このひと。

扇:そだね。
つーか中学時代、相撲やりながら陸上で区大会入賞とかしてたみたいだし。
ああ、変と言えば……1981年、北の湖との優勝決定戦で瞬間最高視聴率65.3%って……何人見てたんだよ、をい! ってのがあるな。

鈴:視聴率は、逆に、いかに北の湖が嫌われてたか、って言う証左のひとつかもな。
あと、千代の富士のエピソードと言えば……昭和以降、双葉山に次ぐ53連勝、愛娘の死を弔うための数珠をかけての土俵入り、その場所での優勝、脱臼癖を直すための筋トレ、負けた相手に二度と負けないための出稽古、優勝回数31回……相撲界に入ってからもいろいろとあるからなぁ。

扇:北の湖って……そんなに嫌な力士かなぁ? 個人的にはかなり格好いいイメージがあるんだけど。
しかし、千代の富士はほんと話題に事欠かないね。今言ったのに加えて、十年横綱続けたってのもあるし、書けば書く程、化物だと思い知らされる。
俺は相撲はあんまり詳しくないけど、他に気になる人っている?

鈴:北の湖は、確かにふてぶてしいとは言われてたが、冷静に見ると信念持ってやってるひとだったら、嫌いと言うより、けっこう好きなほうだよな。
で、千代の富士以外かぁ……。
すまん、力士じゃないが、第27代木村庄之助はよく憶えている(笑)
確実ではないが、結びの一番の「この相撲一番にて、本日の打ち止め~」って言うあの声がよかったんだよなぁ。
未だに私の中では、結びの一番での声はこのひとが基準だ(笑)

扇:あー、あの人の声はよく覚えてるな。
よく通るいい声なんだよねぇ。
記憶に残ってると言ったら、旭道山だな。
何年前か忘れたけど、跳び箱跳びやったんだぜ!
相手の背後に着地して、ひょいって感じで背中押して勝利、名付けて旭道山スペシャル!(勝手に命名)
もっとも、すぐ後に物言い付いて取り直しだったけどな……今でも納得いかん。

鈴:そうなんだよなぁ。
いまもたまに相撲中継は見てるが、第27代に匹敵する美声の持ち主には出会ったことがない(笑)
しかし、旭道山かぁ。
小兵としては、千代の富士の時代では名を残したひとではあるわな。
ただ、その後、舞の海と、引退してからの政界進出のおかげで、力士としての名前はちょいと薄れた感はあるな。

扇:いいの、俺にとってはあの一番がとにかく面白かったから。
まだまだ話は続きそうだけど、あんまり長すぎるのも問題なんで、次のコーナーに移るとしますか。


『今週の一冊』


鈴:では、今週の1冊は、クロスレビューでお互い、「○」をつけた「付喪堂骨董店 ”不思議取り扱います”」であります。

扇:我々としては非常に珍しく、褒めてる短編とけなしてる短編がぴったり一致した作品だったな。
お互い、第一章を酷評して、第三章を絶賛って……ありえねぇ~~~~~。

鈴:ありえねぇ……ってのはわかるわなぁ。
本来、感性型と分析型で見るところが違うはずなのに、合致するって言うところがなぁ。
そう言う意味では、2章の違いがいかにもなんだろうがな。

扇:俺が引っかかってる部分がなぁ……単純に流れが不自然な箇所だものな。
ま、いかにも強引に運命の相手的な方向に持っていこうとしてるあたり、そういう恋愛物が大っ嫌いな俺の探知機に引っかかったってのもあるんだろうがな。

鈴:だが、運命の相手ってのが、また人気が出るひとつの要因なんだよねぇ。
だいたい、現実には100万分の1もねぇだろう現象だろうが、それを夢見て読むのが読者ってもんだろう。

扇:惰弱なっ!
だ~か~ら、ファンタジーは現実逃避だ、とかいう筋違いな意見が出てくるのではないか!
都合のいい夢を見るな! 偶然だけで幸せを勝ち取ろうと思うな! すぐ身近に美味しい景品が転がってるなどという御都合主義全開の展開など吐き気がするわっ! 

鈴:ご都合主義を時代劇で認めたのは、はて、先週だったかな?

扇:世の中には二つの御都合主義がある。
時代劇で、主役が待ってましたとばかりに現場に現れたり、数十人に囲まれても全部一振りの刀だけで倒したり、名前明かしただけで敵があっさり降服するのは、いい御都合主義だ。
それ以外は全部悪!(横暴)

鈴:思いっきり前回のを引きずった発言だな(笑)
とは言え、ご都合主義も何も、あの第三章のよさは、やはり認めてるところであろう?
実際、記事でも絶賛してたし。

扇:いや、あの第三章に御都合主義なんて欠片もないし。
例の男があのポジションにいるのも極めて自然だしね。
特にラストは良かったなぁ……もう、呪いかかってるんじゃないかって言うぐらいブラックで。

鈴:呪いがかかってるかどうかは、感覚型の私にはかなりどーでもいいんだが、あのラストの秀逸さだけは誰にでも言えるわな。
実際、あのセリフで終わったところも見事だったしなぁ。
なんか、いま思うと、確かにあの第三章だけでごちそうさま、って言う気がせんでもないわな。

扇:キャラ、伏線、流れ、すべてに文句の付けようがない、完璧な作品だな。
少なくとも、ラノベでこれ以上の完成度を誇る短編は今のところ読んだことがない。
第三章以外は……第二章はまだいいとしても、第一章はグダグダだし、四章は……あ~、お幸せにって感じだしなぁ。

鈴:わははははは(笑)
やはり、第四章は、そうだよなぁ。
あれは、ラノベ的ラブコメのためだけにあるような話だからなぁ。
それでも雰囲気はいいほうだし、まださぶいぼ症候群を発症していない私はぜんぜん耐えられるものだったから、いいけどね。

扇:まぁ、第一章から既にラブコメ的仕掛けはしてあるから、主役二人が多少進展するのは自然っちゃ自然なんだが……お前ら恋愛精神年齢十歳以下だろ? って突っ込みたくなるような甘ったるいすれ違いはどうもなぁ。

鈴:だが、そういうところが人気の出る要因なんだがな。
人気のためには仕方がないところだと、割り切ってあげやうではないか。

扇:ま、ラノベ的にはオッケーだとは思うがね。
そいや、続きが出そうで出てないな、これ。各章で伏線張りまくってるのに。

鈴:せやなぁ。
続き出てないからなぁ。けっこう、ファンはやきもきしてんじゃないか?

扇:とりあえず、伝説の十二のアンティークをめぐって、咲の母親と戦う話は書かんといかんわな。

鈴:12のアンティークってな……これからどうやって聖闘士○矢ごっこやらせんだよ!
あ、でも星座絡みのアンティークって、出そうだな……。

扇:そう、所持者に光速拳の能力を与えるゾディアックという名前のアンティークが登場してだな……。
咲が天舞宝輪使ったり、刻也が積尸気冥界波かましたりするわけだ!

鈴:するわきゃねぇだろっ!!


to be continued……



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祝? 新企画

2007-05-10 21:14:27 | おしゃべり
さて、なにげにアクセスIPはそんなに減ってないなぁの第883回であります。


扇:時間に余裕ができたので、逆に本読むペースが上がったSENでーす。

鈴:他のことにかまけてペースが逆に下がってる(爆)LINNで~す。

扇:駄目じゃん。
まぁ、記事書こうと思ったら倍の労力がかかるんだけどさ。(爆)

鈴:記事のほうが早かったりして……(笑)
だいたい1冊読むのに2時間~3時間、記事書くのに1時間ってとこかなぁ。

扇:まるっきり逆だな。
俺は書くのがやたら遅い……って言うか、ノリだけで書くと自分で納得がいかなくなる。

鈴:ノリだけで書いてる……わけではない……はずだと思う。
まぁでも、時間がないときはノリの部分が大きいかなぁ。
職場で読み終わって、帰るまでにいろいろと気付いたことを考えながらだったりすると充実するんだがなぁ。

扇:ん? 君からノリを取ったら何か残るのか?
別のことをやってる時に、ふと何かに気付く時はあるやね。
ミステリなんかだと、あー、そういやあれって伏線だったんだなって感じで。

鈴:それを言うなぁっ!
でもミステリじゃなくても、そういう伏線に気付くときはあるぞ(笑)

扇:ああ、すまん、わざとだ。
そだな~、名前だけ登場してたキャラとか、印象薄いキャラが後で登場した時なんか、すっかり忘れてることが多いからな。

鈴:をい。
だが、まぁ、たまに分析的なときがあるけどな。
印象薄い……つーか、確実に忘れられるキャラだろ、ってのが重要だったりする話があったりするからなぁ。

扇:思い出した頃に帰ってくる奴って、存在自体が伏線だよな。
で、前の時は目立たなかったくせして、再登場したら主役並みに強くなってたりするんだ。

鈴:再登場したら、って少年マンガでは多いわなぁ。
特に敵だったヤツが味方になったりすると、そんな技があるなら最初っから使えよ、ってツッコミたくなるくらいだしな(笑)

扇:そう、主人公戦では使わなかった凶悪な技をがんがん使ったりして、平然と勝ち星挙げてくんだよなぁ。
某伊達×人なんて、何で桃に負けたのかさっぱり不明だし。

鈴:伊×臣人なぁ……。
こいつほどなぜ負けたのかってのが疑問なキャラはおらんわなぁ。
たいていは、いちおう主人公より若干劣るところがあったりするもんだが、こいつだけは桃なみに無傷で勝ったりしてたからなぁ。

扇:明らかに別格だわな……って、何で男塾の話になってるんだろう?
さりげに、木劇の二回目で紹介してたりする作品だが……。(爆)

鈴:そういや、2回目で紹介してたなぁ。
だが、忘れたころにまたネタにすると笑えるんだよな、これ(笑)
たいてい、前も話したような気がする話なんだけど(爆)

扇:民明書房だけで数時間はネタが保つしな。
ちなみに木劇初回は『あかく咲く声』……なんつーか、凄いギャップやね。

鈴:民明書房……確か、どっかのサイトに詳しく書いてあるところがあって、このサイトだけで延々腹抱えて笑った憶えがあるな(笑)
でも確かに、「あかく咲く声」かぁ。
片や破天荒で笑えるバトル物、片や雰囲気のあるかわいらしい少年少女の物語。
……ちぃとバランス考えたほうがよかった気がしてきた……(笑)

扇:つーか、それを言い出したら、毎日の記事なんか無茶苦茶だぞ。
講談社学術文庫の後に、花とゆめコミックスの紹介とか平気でやってるからな……。
木劇のディープな話をしだすと長くなるので、ちょっと話を変えるとしましょう。


新企画! 『Wikipediaに聞け!』


扇:と、言うわけで、今週以降しばらく続ける予定の『Wikipediaに聞け!』のコーナーに入りたいと思います~。
読んで字の如く、思いついたことをWikipediaで引いて、うだうだ喋ろうという、本代のかからない実に環境に優しい企画ですね。

鈴:なんか他力本願な感じだけど、でも実際、Wikiってけっこう、そうなんだってのがあったり、とことんマニアックだったりと読み物としてもおもしろいからなぁ。
さて、じゃぁ、記念すべき第1回目のテーマは?

扇:そう、ハマると長いんだよ、Wikiは。
てなわけで、今日のテーマはぁぁぁ~~~~~!(鹿賀丈史調)
カァプ坊や?

鈴:いきなりマスコットに走るなっ!
ったく、そのマスコットを使っている「広島東洋カープ」だろう。

扇:ああ、そっちだったかな。
唐突ですが、LINN君は生まれてからずっと熱狂的なカープファンです。
ちなみに、私は微妙に西武ファンでしたが、森が辞めてからはどこの球団も応援してません。
あ、でも日ハムのSHINJO劇場は面白かったなぁ。(軟派)

鈴:確かに唐突。
と言うか、これだけやってて、私が生粋のカープファンだと言うことを木曜劇場でさえもやってなかったもんなぁ。

扇:私の記憶が確かならばぁ~、カープは九年連続Bクラスの筈であ~る。(またも鹿賀丈史調)

鈴:はずであ~る。
じゃなくて、思いっきりWikiの「球団の歴史」に書いてあるじゃねぇかっ!
つか、テンション下がることを言うな……。

扇:だってぇ~、事実だっしぃ~♪
ま、懐事情を考えるとよくやってるよなぁ、とは思うけどね。

鈴:ええいっ、言うなっつってんだろっ!
今年こそ……今年こそは~~っ!
とは言っても、今年はけっこう期待してるのさ~。……Aクラス

扇:思いっきり、希望を下方修正したな。(笑)
ともあれ、せっかくWikiを引いたんだから、そっちの話をしよう。
つーか、あれね……今の楽天と似たよーなキツーいスタートだったのね、カープって。
(※SENは一応広島出身です)

鈴:いいんだよ、今年からセ・リーグもプレイオフが導入されたから。
いまの楽天……まぁ、確かに球団設立当時はなぁ。
でも、実際にそのときに生まれていたわけではないが、樽募金とかは知ってたぞ。
(ちなみにLINNも広島出身)

扇:ちゃ~ん、タル募金って何?
(※しつこいようですが、SENは広島出身です)

鈴:知らんのかっ!?
Wikiでは、「キーワード―8人の侍」にあって、カープ解散か太洋ホエールズとの合併か!? ってときに球場の前に樽を置いて募金を募り、無事独立を守った、と言う話だ。
(なお、私もさっき書いたとおり広島出身です)

扇:何か……市民球団らしいエピソードだよなぁ。
いや、俺もカープ自体は別に嫌いじゃないんだぜ。
勝とうが負けようが、モチベーションに1ミクロンの影響も食らわないってだけで。(笑)
(だ~か~ら、広島出身者がカープファンなのは至ってフツーだからどうでもいいんだよ)

鈴:まぁな。
モチベーションなぁ……。負けるとちょっとへこむが、巨人に負けるとかなり腹立つ(笑)
(ふつーかぁ? けっこういるぞ、カープ以外の球団のファン)

扇:かなり腹立つ? 無茶苦茶不機嫌になって、テレビに当たり散らすの間違いじゃないか?
わっ! 今初めて知ったけど、カープって親会社なかったんだ!
(そりゃ、いないとは言わんがね。でも心情的にカープに勝って欲しいと思ってる人間は多いんぢゃないかね?)

鈴:見てるときは、な……(遠い目(笑))
あぁ、親会社がないってのはそうだな。もとが市民球団で始まったから、反発が強いんだろうなぁ。
ホリエモンが買収、なんて報道があったときなんか、失せろとか本気で思ったしなぁ(あれ?)
(心情的にと言うか、やっぱ地元だからな。特に野球好きでなくても地元のが勝つほうがええわな)

扇:悪いな。俺、地元意識皆無だわ。
広島の選手も、真っ先に大野が上がって、あとちらほら五、六人知ってる程度だからな。
(堀江は俺も嫌いだからいーけどね)

鈴:ったく……まぁ、わかってるからいいけどさ。
あと5,6人……あげろと言われれば、やっぱり2桁は軽く出るわなぁ。
だが、比較的最近で絞るとなると、やはり大野さんほどの投手はおらんわなぁ。

扇:んじゃ、大野の項目に飛んで、と。
(しばらく記事を読んでいます……now loading)
あの~、野球に詳しいリンリンさん。
五十歳越えて140キロ投げる人って人外だと思うのは私だけでしょうか?

鈴:まぁ、投球フォームもあるだろうが、確実に人外だな。
だいたい引退試合で140キロオーバーを当たり前のように投げてたからなぁ(ちなみに引退は43歳)
引退試合テレビで見てたけど、引退するひとの球じゃねぇよな、って思ったし。

扇:村田と並んで、見事なまでの人外だな。
43歳まで現役、チーム在籍22年。通算148勝138セーブ、生涯防御率2.90、極めつけは38歳の時にメジャーからオファーが来た……って、ここまで凄いとけなしようがないやね。
まー、だからこそ、この人がいなくなってからカープに対する興味がさらに薄れたんだけどさ。(爆)

鈴:まぁなぁ。
だからこそ、地方球団で野球人生を終えたにもかかわらず、NHKで解説やったりできるほど、知名度は高かったな。
それにしても、興味がってな……。まぁ、大野さんほどの逸材はなかなかおらんわな。
……そういえば、野球の話が盛り上がって忘れていたんだが、もうひとつ、コーナー作ったんじゃなかったっけ?

扇:!Σ( ̄□ ̄;)


すっかり忘れてましたが、『今週の一冊』です。


扇:え~、大幅にペースダウンしましたが、読書日記の体裁だけは守ろうってことで、その週に読んだ本を紹介するコーナーです。
今週の一冊は、加納朋子『掌の中の小鳥』
さりげにクロスレビューだったりしますが……短いね、以前の記事。(笑)

鈴:せやなぁ。
いまなら各短編ごとのストーリー紹介をするだろうから、倍くらいの記事量になってんだろうなぁ。

扇:何なら今からやってもいいんだが……覚えてるか、内容?

鈴:何とな~く、程度だな、記憶は。
記事見て、そういやこんな話だったなぁ、ってくらいだもんなぁ。
……って、いまからやってどこまで記事長くするつもりだ?

扇:無問題無問題。
実質、一週間分まとめてここにつぎ込んでるから、少々長くなってもなんくるないさ~。

鈴:いったいいつから沖縄県人になったんだ、相棒……。
あ、無問題があるから中国系沖縄人?(笑)

扇:華僑ぢゃないんだから……。
内容は、アリスシリーズに登場した仁木さんのヤング・バージョン――みたいな男の冬城と、天上天下唯我独尊な女性・紗英の、少々ツンデレ気味なロマンス……ってとこかね。

鈴:仁木さんって圭介ほどクールじゃなかったような気がするがな。
ロマンス……ロマンスと言えばロマンスだが……そこまでさぶいぼではなかった憶えがあるがね。
まぁ、予定通りではあるが。

扇:いや、クール云々じゃなくて、思考回路がよく似てるんだよ。特に、女性への気の回し方が。(笑)
つーか、ちょっと前に読んだ『いちばん初めにあった海』に出てきた〈ぼく〉も含めて、みんな加納男でくくっちまっていいと思う。
恐らくと言うか、ほぼ確実に作者のツボなんだろうが……すいません、それが見えた瞬間にしばらくこの方の作品読む気失せました。

鈴:そういうもんかねぇ。
……と言うか、そういうところを気にして読まないからなぁ。
特に、このひとの作品はかなり私好みの雰囲気を持った作品が多いから、浸ってしまえば読んでるときに思考回路は働かないし~(爆)

扇:一時期、加納時空に引きずり込まれてたからな、君は。
俺も、作品の空気自体は嫌いじゃないんだが、いかんせん、『少年漫画の男女逆バージョン』とも言えるキャラ配置はちと引っかかるねぇ。
あれって、作者の願望と御都合主義が目に付くから、あんま好きではない。

鈴:まぁなぁ。
たいていは、ひとつふたつよくても、あとが続かないことが多いからそこまでは行くことは少ないんだが……。
だが、男女逆バージョンってまんま少女マンガの定番のひとつではないか。
あぁ、だからほとんど少女マンガしか読まない私には合うのか(笑)

扇:都合のいい彼女が出てきて、男が好き勝手に生きるのが少年漫画のパターン。
で、その逆が少女漫画のパターンではあるわなぁ。
やはり、御都合主義でも何でも、自分が幸せならそれでいいってのは一つの心理ではあるか……。

鈴:まぁ、時代劇もご都合主義だし、そういうところがまた人気が根強い理由ではあるんだろうしな。

扇:いや、あれは面白いからいいんだよ。(素)

鈴:てめぇっ、いま言ったのとぜんぜん逆のこと言ってんじゃねぇかっ!

扇:!Σ( ̄□ ̄;)


to be continued……

お知らせ

2007-05-06 20:56:31 | 雑記
扇:突然ですが悲しいお知らせです。
本日未明、LINN君が――。

鈴:何を勝手に殺しとるかっ!

扇:これが昼なら、ワイドショーにするつもりだったんだがな。
「あ~、今、相方のSEN氏がお見えになりました。悲痛な表情で――」

鈴:いつからこのブログ、そんなに有名になったんだ?
つーか、死んどらんっつーに。

扇:私は死んでるけどな。(爆)
毎日見て下さっている読者の方々はよく御存知でしょうが、最近、私遅刻しまくりです。
少々仕事が多忙なもので、読むだけで精一杯の状態だったりします……。

鈴:そうねぇ。
まぁ、私も今年の人事異動でなかなか忙しいところに配置されたために、やっぱり読む時間も書く時間もなかなか取れてないのが現状なんだよねぇ。

扇:というわけで、誠に遺憾ながら、
つれづれ読書日記はしばらくの充電期間に入りたいと思います。
今月以降の方針は――

(1)毎週木曜日のお喋りは継続。
今の木劇の通りにするかは未定ですが、無駄話はずっと書きたいと思います。
その週に買った本、読んだ本(小説、漫画)に関して色々書ければいいなと思っています。

(2)不定期に単発記事を入れる場合もあります。
既に読み終わっていて、まだ記事を書いていない本もあるため、時間があれば、いつものように単品記事を入れたいと思っています。

鈴:そうね、これくらいならどうにか出来そうだし。
と言うわけで、毎日ご覧になってくださった方々には、申し訳ありませんが、不定期でも完全にやめるわけではありませんので、ご容赦くださいませ。

扇:あ、トップに書いてある、毎日更新の文字を修正しとかないと……。

鈴:そいやそうだな。
……削ったぞ。

扇:ああっ、ウチの唯一のウリが消えたっ!(爆)

祝、完結(いまさら)

2007-05-03 23:55:55 | 木曜漫画劇場(紅組)
さて、ぢつはあと1巻だったのねの第882回は、

タイトル:月夜烏草紙(全6巻)
著者:及川七生
出版社:白泉社 花とゆめコミックス(初版:H14~)

であります。

鈴:やっぱ888回は、特に何もネタになるような数字じゃないけど記念したほうがいいのかなぁと思うLINNで~す。

扇:何か、666回の時も似たよーなこと言ってなかったか? と突っ込むSENでーす。

鈴:あー、たぶん、似たような話はしてたと思うぞ~。
あやふやなまま、結局、記念も何もせんかったからなぁ。
これを超えてしまうと、あとは銀河鉄道か、SEN記念日にしかならんからなぁ。

扇:いや、語呂合わせでいいならいくつかあるぞ。
971回記念とか、894回記念とか、893回記念とか。

鈴:記念か、それっ!?
まぁ、素直でないのがうちの記念日とは言え……。

扇:第893回はカラダ記念日。

鈴:いかがわしい記念日を作るんじゃねぇっ!

扇:いかがわしくない記念日ってあったか?
ちなみに、『カラダ記念日』という作品は実在する。(笑)

鈴:少なくとも、「国民の祝日に関する法律」にはいかがわしいものはなかったはずやぞ。
ごくごく個人的な記念日までは知らんがな。

扇:ちなみに君の結婚記念日は?

鈴:結婚してない人間にそんな記念日あるかいっ!!
じゃぁ、相棒の離婚記念日は?

扇:えーと……何日あったかなぁ~?

鈴:……そうだったのか……。
そんなに女を泣かせてきたとは……。
すんげぇろくでなしやん(笑)

扇:なぁに、366日よりは少ないさ――って、何を言わせる。
茶道の君じゃあるまいし、そんなことはせんわい。(笑)

鈴:少ない……と言うことは、365日泣かせてきたんだな?
いったいどっちが茶道なんだか……ふぅ……。

扇:お互いの過去について、一度じっくり話し合う必要がありそうだな。(怒)

鈴:お互いってことは相棒の過去も白日の下に晒されるんだな。
ふっふっふっ……楽しみだ……。

扇:オフレコに決まっとろうが、たわけっ!(怒)
あ、ディレクター、こっから先五分ぐらいカットね。
(明後日の方向を見ながら)

鈴:あ、ディレクター、5秒でいいから(爆)


(五秒間お待ち下さい)


扇:お前、その発言はちょっとヤヴァイだろ……。

鈴:……まぁ、そう言うな。
だから5秒間、伏せてんじゃないか(爆)

扇:五秒で言えることってかなり限られてるけどな。
ま、いいや、危険な発言はほっといて解説に入ろう。
第429回で紹介した明治妖怪奇譚です。
かな~り前にめでたく完結したので、もう一回紹介することに致しました。

鈴:では、ストーリー……はもう紹介してるからいっか。
と言うわけで、CMでございまする。


つれづれ読書日記


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新規作家続々登場!
初回からの総目録、作家一覧、どちらも継続更新中!
カテゴリーを大幅に追加しました!
曖昧だった分類を細かくし、より使い易くなっております。是非御利用下さい。
もちろん、姉妹サイト『閃鈴電脳遊戯館』も毎週きっちり更新中。

御覧になりたい方は、最新記事の☆『目録へのショートカット』兼『総合案内板』、もしくはこちらから!


つれづれ読書日記


鈴:では、本編の主人公兼ヒロインの熱田千鶴。
資産家の娘ながら、剛毅な姐さん肌で、キモのぶっとい子で、「箱入り娘」という言葉とは極めて無縁なヒロイン。
祖母の死を引き金に出会うこととなった妖怪の紫紅と若葉。そのうち、紫紅に気に入られ、まとわりつかれ、紫紅のほうにぐらついたりしたものの、千鶴に求婚した弟の友人、宮ノ原敬……2巻で登場以来、延々と口説かれ続けていた……とゴールイン(笑)
ラストでは、人間として天寿を全うするも、迎えに来た紫紅とともに闇の世界へランデブーすると言う、「1度の人生2度おいしい」(?)をやらかしてくれた、人生においてもぶっといヒロイン。

扇:良くも悪くも、最後までキャラが崩れなかったのは高評価である。
では、五巻で堂々とスーツで登場し、現実世界にも干渉し始めた妖怪二人組の片割れ、紫紅。
最終巻では、さらにフラレ要素が増幅しており、色々策を練った挙げ句、結局の所千鶴を理解してないことを露呈して見事に袖にされた。(笑)
心が手に入らないのなら、死んだ時に自分の能力で強引に連れて行くという脅しをかけるも、その程度で千鶴が動揺するわけがないことに気付けなかったあたり、悲しい奴ではある。(敬を理解し、事実上、妖怪であることをやめてしまった若葉とは偉い違いだ)
ちなみに六巻の表紙だけ見ると、いかにも勝利を手にしたように見えるが、そんなシーンは一コマもない。(さらに笑)

鈴:そんなシーンっつってなぁ。表紙開いたら、思いっきり千鶴に邪魔されてんぞ(笑)
しかし、なんだかなぁ。紫紅も、どーせ長く生きるんだから、とっとと死ぬまで待ってりゃよかったのに。
さて、では、紫紅の片割れ、若葉。
紫紅に較べ、遅咲きながら、敬くんに惚れ、なんとな~くくっついていったりして、最後には戦地で死にかけた敬くんの頼みを聞いて喰らい、その心を千鶴に持って帰って、さらに敬に殉じて妖怪をやめてしまう、と言う、たいてい紫紅のおまけのはずだったのに、ラストのみで完全に紫紅を喰ってしまったおいしい子。
まぁ、若葉のおかげで紫紅のヘタレ度が相対的に上がってしまった感は否めまい。

扇:え、若葉ってヒロインじゃなかったの?

鈴:んなわけあるかっ!
まぁでも、6巻だけならヒロインって言ってもいいぞ(笑)

扇:だよな。妙に積極的に敬に絡むシーンの彼女はなかなか可愛い。
では、大人の余裕を見せて見事に恋愛戦線から脱落した修司さん……は置いといて、見事本懐を遂げた(?)宮ノ原敬。
飽くまで一人の男性として見てもらいたい気持ちも虚しく、千鶴からは半分弟扱いされ、若葉にはベタベタと引っ付かれて不機嫌街道まっしぐらだったが、ある事件をきっかけに千鶴のハートをゲットした。
ただ、一本気な彼としては、そのやり方があまりにも男らしくないのがずっと引っかかっていたらしく、半ば自決のような形で若葉に肉体を差し出して果てる……真面目やねぇ。
いい男ではあるが、いささか自立心を持つのが早すぎた、ちと可哀相な子である。
せめて、千鶴さんと肩が並ぶまで待てれば良かったんだろうが……ま、世の中、なかなか上手くいかんものだねぇ。

鈴:まじめな子だったねぇ。
まぁ、まじめなのがそのまんま育ってくれたみたいだから、まだよかったがな、敬くん。
それにしても、意外にも最終巻は最終巻で、ポッと出の若葉の話をうまくまとめつつ、ラストを作ったねぇ。
個人的に、修司さんとの話があっさり終わったのが物足りんかったが、それ以外はおもしろく読めて、ラストもOKとなかなかない作品ではある。
でも、やっぱり、ラストの見せ場は、祝言を上げるぞと言ったが、速攻千鶴に「夫はただひとり」と言われ、最後の最後までヘタレ度全開の紫紅だろうなぁ。
闇の世界に行ってもきっと尻に敷かれているに違いない(笑)

扇:そうヘタレヘタレと言うてやるな。
確かに、全身白一色でトーンなしという振られ要素全開のビジュアルに、千鶴に一方的に惚れてるだけで殆ど突っぱねられている悲しいポジション、おまけに、彼女の目の前で人を食ってしまうことで自ら幕を下ろしてしまった、いかにもな二枚目半だが、ま、妖怪なんだから仕方がないと流してやるのが大人の対応だろう。
修司さんが簡単に身を引いたのは俺もちと気になったがね。つーか、一巻のあの凄まじい恋の炎は何だったんだ? まぁ、タイミングを逃したのが運の尽きなんだろうが。

鈴:大人の対応と言う割に、もっと酷いこと言ってないか?
さておき、やはり修司さんのとこがネックだよなぁ。
やはり、集英社系列、人気なかったから切られた、と言う線が濃厚であろうなぁ。
これをもうちょい、続けてきちんと別れていれば、不足がなくなるんだがなぁ。
とは言え、全体的におもしろく、何よりラストがうまい具合に終わらせているがいい。
ぐだぐだなん多いからなぁ。
と言うわけで、最終巻のみを残した前回を引き継いだ今回の木劇は、この辺でお開きであります。
では、Auf Wiedersehen~

扇:打ち切りの線は……結構濃いな。
だが、かなり上手く終わらせてくれてるので、これで良かったのであらう。
若葉の話だけで、一巻ぐらいは増やせそうだが、そうなるとまた千鶴と敬がこじれそうだしな。
と言うわけで、久々に読み返してみたのですが、やはり良い作品でした。オススメ。
いつもなら毒を吐くところですが、今日は素直に賛辞を述べつつ、さよーならー


☆リバイバルレビュー!☆
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