つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

実は高周波ブレードが最強?

2006-08-10 18:23:02 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、何年描いてるんだとツッコンではいけない第618回は、

タイトル:強殖装甲ガイバー(1~23巻:以下続刊)
著者:高屋良樹
出版社:角川書店

であります。

扇:ちょっと雅になったSENでーす。

鈴:紫って欲求不満の色って聞いたことがあるLINNで~す。

扇:ロスト手前の色の奴に言われたくないSENでーす。

鈴:ロストってな……。思いっきりWizを知らないと理解できんぞ、そのネタは。

扇:詳しくは、『ウィザードリィのすべて』をご覧下さい。
CM~CM~♪

鈴:自分の記事をここでCMして虚しくないか?(笑)

扇:全然っ!(素)
まぁ、これだけ記事があると、読み返すのも恐ろしいものも……それなりにはあるが。

鈴:読み返すって絶対無理!
なんか目録からでさえ削除したくなるようなのがけっこうあるからなぁ(爆)

扇:あ~、例えば……って、言わすなよ!
とりあえず、『十二国記』までの96回はダークゾーンだな。
かなり好きな作品も紹介してるので、書き直したいと思うこともある……。

鈴:そりゃー、時間があればいくらでも書き直したいのはあるのぅ。

扇:ま、究極的にネタがなくなった時は再紹介もありかもね。
『十二国記』は担当分けて書いたろ? それを逆にしてもう一度もありだと思う。
単なるクロス・レビューって噂もあるが。(笑)

鈴:再紹介はね、確かにやりたいくらいのものはあるからなぁ。
「十二国記」は……新刊出たら考えるかな。いつ出るかわからんが~(笑)

扇:言うな。
御本人は幸せなんだろうがなぁ……。
つーか、家事の合間にゲームやってそうで何か萎える。

鈴:……なんか、書けよ……って言いたくなるよな、このままだと。
まぁ、最新刊とその前の黄昏~の間もかなり長かったしなぁ。
でもマジで本職の割合がゲームよりも少ない気がしてくるよな、デイジーデイジー読んだ人間としては。

扇:あれはいい本だ。
『閃凛電脳遊戯館』で紹介してもいいぐらい、良くできた本だ。
ただ、読んでると……この人、本職とゲーム天秤にかけてるかも? って気はするわな。

鈴:あれはなぁ……。
ホントにゲーマーが書いた本、って感じだったからなぁ。
まぁ、「悪霊シリーズ」のあとがきだと、声優さんの話題とか、各キャラに声優の誰がいいとかというのをあてたファンレターにかなり萌えてたひとだから、はまるとかなり行ってしまいそうだしなぁ。

扇:一言で言えば――
ミーハーだよな。
まぁ、そこが可愛らしいと言えば、可愛らしいんだが。

鈴:かわいらしい割には、初っぱなの陽子の扱いは酷かったよなぁ、このひと。
やはり女性作家らしいと言えばらしいか。

扇:女性作家って、女性に対して結構シビアだよね。
まぁ逆に、自分の影を主人公にして甘やかしまくる奴もいるけどさ。(久々の毒)

鈴:甘やかす……ってレベルじゃないと思うがな、そういうヤツは。
完全に陶酔してるからなぁ、自分を主人公にして。
こういう自己満足に付き合わされる物語は、反吐が出るから読む気はしないがな、まったく、これっぽっちも、原子核ほどもな。

扇:これこれ、トリカブト並みの毒をまき散らすでない。
まったく、ノリだすと俺より遙かにひどい毒を吐くんだからなぁ、も~。

鈴:仕方あるまい、つれづれの最初の毒吐きは私だからなぁ(爆)
……なんか、いい加減、本題に入らんといかん気がしてきたな……。

扇:では、真面目に解説しよう。
宇宙から飛来したパワードスーツを身に付けた教師が、ミュータント化した不良学生と熱いトークバトルを繰り広げる、学園バイオレンス・アクションです。

鈴:ぜんぜんちゃうわっ!
やり直しっ!

扇:えぇぇぇ~、違うのぉ~?
両肩に北斗パッドを装着した機動教師が、教育界の支配を企むカリスマ高校生と闘う晩春カンフー・アクションです。
読む時は、スクール・ウォーズの主題歌『HERO』必須。(笑)

鈴:どっかの転校生マンガのパクリみたいだな。
……って、それもちが~うっっっ!!!!
ったく、仕方がない、私が紹介するか。
人外の技術によって宇宙船から蒸着することが出来るようになった主人公が……。

扇:ドルギラン呼んで燃すぞ、テメェ!
やり直しぃぃぃっ!

鈴:いったいどれだけの人間がその単語を理解できると思ってんだっ!!!!
ったく、じゃぁ、まじめにストーリー紹介を……と思ったが、どんな話だったっけ?(爆)

扇:謎の異星人が残した『ユニット』を発見したことにより、『ガイバー』と呼ばれる強力な戦闘者となった主人公が、悪の秘密結社『クロノス』と戦うサイバー・バトル・アクションです。
特撮物をそのまま漫画にしたような世界観で、いわゆる『怪人』に当たる『獣化兵(ゾアノイド)』や、幹部である『獣神将(ゾアロード)』との戦いをシリアスに描きます。
ちなみに、敵組織である『クロノス』が世界征服達成してしまうという、希有な展開を見せた漫画でもあったりします。

鈴:じゃぁ、ストーリー紹介も終わったことだし、キャラ紹介……の前に、CM~。

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つれづれ読書日記、爆睡中

『作家別目録』、新しい作家を追加してないぃぃ……。
『怪しいページ』、あったっけそんなの……。
御覧になりたい方は、最新記事の『目録へのショートカット』、もしくはこちらから!
で、さらに実はこんなん作ってみましたの『閃鈴電脳遊戯館』。古今東西の新古取り混ぜたゲームの四方山話のサイトでございます。


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扇:では、深町晶。
偶然に変身キットを手に入れ、成り行きで悪の組織と戦い、強い他のキャラにフォローしてもらって友情に目覚めていく、典型的なヘタレ主人公。
変身後はガイバーIと呼ばれ、数多くの敵を倒したものの、結局日本支部を潰すに留まり、世界はクロノスに支配された……やれやれ。
なお、巨人殖装(ガイバー・ギガンティック)と呼ばれる強力なアイテムを手に入れるも、自分より精神力の強い巻島にあっさり奪われ弱体化――今はノーマルガイバーの状態で地味に立ち回っている。(本当に主人公か、こいつ?)

鈴:次に、瀬川瑞紀。
主人公の晶の幼馴染みの高校生で、晶がガイバーとなったためにクロノスとの戦いに巻き込まれることとなった子。
当初は巻島に惚れていたが、ストーリーが進むに連れ、晶へとシフトする、また、晶の戦闘のモチベーションの理由となるなど、まったくストーリー上、役に立たず、いてもいなくてもいいという少年マンガ的な典型的なヒロイン。

扇:うわっ、ひどっ! 確かにそのまんまだけど。
では、多分ラスボスのアルカンフェル。
異常に強くて偉そうなクロノスのボス。
かなり長生きの筈だが、精神的にも肉体的にもバルカス翁よりかなり若く見えるのは……まぁ、仕方のないことか。
ちなみに、やたらと持ち上げられてる割には、こいつ自身も『遠い星のもっと偉い奴』の使いっ走りでしかないことが後に判明――株が暴落した。
私は一言、「総裁Xじゃん」で済ますことにしている。(笑)

鈴:総裁X……わっはっはっはっはっはっ……って笑い声が聞こえそうだな(笑)
じゃぁ、次、巻島顎人。もともとクロノス側の人間だが、内心では反クロノス。ガイバーIIIであり、知略、度胸、戦闘能力すべてにおいてガイバーI(=晶)を上回る。
見た目、クロノス側よりも悪役の顔、性格をしており、かなりストーリー上、幅をきかせているが、きっと完結時には臭いセリフを吐いて、晶のラストをお膳立てしてくれるに違いない。

扇:つか、巻島死ぬしかないよな。
では、微妙に影の薄い顔キャラ村上征樹。
いわゆる仮面ライダー的な役回りで、クロノスに調整された後に反乱を起こすも失敗。その後、脱出してガイバー達の協力者になるが、ギュオーにゾアクリスタルを破壊されて死亡する。
しかししかし、そのギュオーが倒された後、アルカンフェルによってギュオーのゾアクリスタルを移植され、十三番目の獣神将イマカラム・ミラービリス(安直!)として復活。以後、アルカンフェルのくぐつとして地味に姿を現す。
もしかしたら、最後の最後に、巻島にとどめを刺す役割だったりするかも知れないが、今のところは負けっ放しの影の薄い奴である。

鈴:そうねぇ、初っぱなから負けっぱなしだし……哀れ……。
で、負けっ放しっぽいのは同様のアプトム。
ロストナンバー=ゾアノイドの失敗作だったが、ゾアノイドとしての度重なる調整などにより、通常のゾアノイドとは異なる特殊能力を得ることとなり、いつの間にかその辺のゾアノイドよりも圧倒的な強さを誇る存在となる。
しかし、元はおなじ失敗作仲間のためにガイバーを付け狙うなど、動機はまっとう。一匹狼、斜に構えた性格だがけっこう性格そのものはまっすぐだと思われる。

扇:この漫画、アプトムのためだけにあると言っても過言ではないっ!
役回り的には二番手なんだが、性格はモロにダーク系主人公だしねぇ。
一匹狼、成長キャラ、義理と人情でピンチに陥るタイプ、どれ取っても主人公より格好いいしな。

鈴:まぁ、主人公自体がかなりヘタレだからなぁ(笑)
まぁでも、ヘタレだからこそ、周りのキャラが目立ってるんだろうがね。

扇:それだけなら、他の少年漫画でもよくいるんだけどさ……ようやく新たな力を手に入れて敵幹部とも互角に戦えるって時に、精神力のせめぎ合いで二番手キャラに破れて弱体化する主人公って、この漫画ぐらいだと思うぞ。(笑)
まぁ、どこかのアニメーションの主人公は、構成作家の偏愛のおかげで最終回でも前作の主人公のひとりにボロ負けしたけどさ。

鈴:まぁなぁ……あれは、構成作家が作家とは思えないくらい史上最悪最凶の、同人誌でもここまで偏愛しないぞと突っ込みたくなるほどの最低の作家だから仕方あるまい。
しかし、ホントにこのマンガの主人公って、いい意味で言おうとすれば、ふつうの男の子、ってことなんだろうなぁ。
少年マンガ的にはちと物足りないところは否めないんだろうがねぇ。

扇:女性に言わせると、可愛いタイプ、なのかも知れんな。
でも、そのヘタレっぷりのおかげで作品が迷走しているのは誰の目にも明らかだろう。
一年半経ってようやく23巻目が出たという超スローペースで、さて、どうやって終わらせるのやら……。
あ~、何か、褒めるタイミングを失ったので、このへんで終わっておきます。
次回は、『口から酸を撒き散らす異星生物通り』を描いた方の作品、の予定。
では、さようならぁ~。

鈴:そうね。
ある意味、どういうふうに終わらせるか、ってのには興味あるなぁ。
全員殺して、ヒロインが主人公の名前を叫ぶところがクライマックス……なーんてのも王道としては想像できるだけに、いい終わらせ方が出来るか……ってとこだな。
さて、今回はちょっと試験的にやってみたところもあったりして、次はどうするかはわからないながらも、この辺で。
さよ~なら~