つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

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さて、ここはどこ?

2006-08-07 23:53:00 | 小説全般
さて、久々に読んだよの第615回は、

タイトル:地球から来た男
著者:星新一
文庫名:角川文庫

であります。

ショートショートの巨星・星新一の作品集です。
粗筋を紹介するのは無粋なので、ちょっとした雑感を書くにとどめます。

『地球から来た男』……真実と取るか、虚構と取るかで印象が大きく変わる作品。貴方はどちらだと思いますか?

『夜の迷路』……ショートホラーの逸品。最後にくすくす笑いの理由が明かされているのがいい。

『改善』……トライ&エラーの無限連鎖。しかし、可能な限り人はそれを続けてしまう。

『もてなし』……『ブルギさん』って、どこから来た名前なんだろう?

『ある種の刺激』……ツボ、だけで最後まで乗り切ってしまう凄い話。

『あと五十日』……期限切れ、を逆手に取った名品。オチの台詞がいい。

『包み』……現代のおとぎ話。お約束に始まり、お約束で締めてくれる。

『密会』……発想は面白いが、オチがちょっとイマイチだった。

『住む人』……密室を舞台にした二人芝居。オチはともかく、途中はちょっと退屈か。

『はやる店』……いわゆる取引物。私は遠慮したいが、貴方は受けますか?

『ゲーム』……三つの願い事という定番ネタを扱っているが、かなり捻ってある。オチも素晴らしい。

『戦士』……何とも言えない作品。特にこれといった印象なし。

『来客たち』……不思議なお話。誰と誰が存在して、誰と誰が存在しない? 考える内にどちらでも良くなってきて――。

『疑問』……深く考えてはいけないのは、魔法の基本らしい。(笑)

『向上』……悪とは? 正義とは? 結局、実行できるかできないか、なのか?

『ある日を境に』……自分が×の神になったら? という実験。

『能力』……強さのインフレに対する、一つの回答。

以上、十七編でした。
ブラックなものから、ちょっと幸せなもの、何ともコメントし辛い不思議なものまで、多様な作品が揃っています。
どちらかと言うと、悪魔に相当するキャラクターとの取引を描いた作品の質が高かった、かな。
ショートショート好きの方にはオススメです。
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