伝統文化★資料室

東京成徳大学・日本伝統文化学科の学生と教員が「伝統文化資料室」から、情報発信します!

活字をはみだすもの 第二回

2011-05-27 06:45:27 | 庄司達也先生

昨秋につづいて、東京・神田神保町の八木書店が主催する特別講座「近代文学 活字をはみだすもの 第2回」のお手伝いをいたします。この講座は、「若い方々が作家の生の資料に間近で触れる機会を持ってほしい」という八木書店さんの思いから企画されました。
僕は、芥川龍之介の初版本を中心とした本の装幀のお話をします。龍之介自身がデザインした『羅生門』や友人に依頼した『影燈籠』など多くの初版本を取り上げて、龍之介の美意識に迫ります。また、「目次」や本文の異同にも注目し、作品読解の手がかりとなることがらについてもお話をする予定です。僕の回は10日(金)と11日(土)の2回です。関心のある方は、八木書店までご連絡ください。もちろん、受講料は無料です。


記憶遺産

2011-05-26 20:40:12 | 日本文化

Memory of the world(記憶遺産)の認定を受けた山本作兵衛氏の炭坑絵、父の蔵書の中にあった岩波新書『地の底の笑い話』の挿絵となっていて、小学生の頃に見たために強烈な印象として残っていますが、新書では白黒だった絵が、テレビで見ると鮮やかな極彩色だったということに、改めて気づかされました。閉所恐怖症のくせに、そののち、炭坑にはなぜか関心を覚え、夏目漱石でも『猫』の次に『坑夫』を読んだりしたのを思い出します。


増尾先生近著

2011-05-25 00:22:48 | 増尾伸一郎先生

昨年10月16日・17日、北京外国語大学で行われた北京日本学研究センター創立25周年記念国際シンポジウム「世界における日本学研究の趨勢と連携ー次世代研究者への継承」での増尾先生の発表が「日語学習与研究」に掲載されました。タイトルは「日本古代の漢詩文と道教的医方書ー『医心方』房内篇以前ー」です。