伝統文化★資料室

東京成徳大学・日本伝統文化学科の学生と教員が「伝統文化資料室」から、情報発信します!

第13回縄文体験フェスティバル「韓国衣装を着てみよう」

2013-03-31 15:35:47 | 日本伝統文化学科

毎年恒例、市川考古・歴史博物館の「縄文体験フェスティバル」が行われました。生憎の雨模様で、野外での催しはほとんど中止になってしまいましたが、私たちは歴史博物館の2階講堂で、10時~3時まで、韓国王朝装束の体験講座を行いました。メンバーは博物館実習生です。今年は「韓服メニュー」をつくったので、じっくり選んでいただけてとても好評でした。

着装練習の成果はばっちり!スムーズな着付けが出来ました。

子供さんの服も、サイズを見計らいながら、いろいろと組み合わせを工夫しました。

「一緒に写真を」ということで、お客さんとの交流もばっちり!

野外でも宣伝活動をしました。チラシはこちら。

ご家族連れにとても好評でした。来年は平安装束体験を予定しています。

本日のスタッフ=中村・中島・穂積・齊籐・河野・篠塚・中山


文台と硯箱

2013-03-30 16:43:26 | 伝統文化★資料室

和歌披講に用いる文台と硯箱です(星と森披講学習会)。冨士を望む浦景色が描かれています。

硯蓋を取りのけます。蓋の裏には梅の木が蒔絵されています。披講で懐紙を載せる際の硯蓋は、こういうふうに表裏に絵模様があるのが本来の姿です。

水滴(水差し)は、鉛で出来た屋形船という風情です。かわいい!


「州浜」資料室到着

2013-03-29 17:23:46 | 伝統文化★資料室

資料室に州浜が到着しました。「下机」には、筆返しのない蒔絵の文台を応用し、組紐はアリモノをゆわえたら、「右方州浜」のできあがり。いやいや、これはなかなかのもの。

州浜内をよく見ると、河亀のネコ耳がかわいかったり、金の鳥がとまっていたり、樹木がまるで『竹取』の蓬莱の玉の枝のようであったりして、見飽きません。

八條先生ありがとうございました。


天徳内裏歌合州浜

2013-03-28 18:12:35 | 伝統文化★資料室
平成17年9月「愛・地球博」の政府主催公演「宮内庁雅楽と歌合わせ」において、天徳内裏歌合の「文台の州浜」に擬せられた舞台道具です。
上が、左方の「沈の山、鏡を水にして、州にも銀の鶴二つ立てて、金の山吹に銀の葉に、歌は鶴に銜(く)はせたり」とされるもの。

下が、右方の「沈を山に作りて、沈の船浮けたり。銀の河亀二つ、甲の裏に色紙は歌を書きて入れたり」「歌は銀金を造花にして、歌にしたがひつつ枝につけたり」とされるものです。

この州浜は「州浜台」の上に載り、その州浜台は「下机」の上に載る、という三段構造になっています。
 
 
今般、八條忠基先生御謹製の「州浜台」をお譲りいただきました。「州浜型」に成型され、三本の「花足」が支えています。
天徳の歌合では「沈を造りて金の筋やれり、浅香の足組の結、裾濃の総したり」(左方)、「紫檀に造りて銀の筋やりて」(右方)のように、高価な材に蒔絵や組紐の房などが施されていました。現在は白木ですが、相応しく塗装をしたいと思います。
 
 
載せてみました!大きさもころあい、雰囲気が出ますね~、さあ塗装塗装。

新規の衣装

2013-03-27 13:22:48 | 伝統文化★資料室

男性貴族(両班)の「部屋着」、ペサというチョッキを着てくつろいだ姿ですが、頭の「程子冠(チョンジャグワン)」の三山構造が実に印象的ですね。日本で言えば烏帽子という感覚でしょうか。

儒巾は、儒生のための帽子ですが、「祭祀(チェサ)」という、祖先の命日の法事には、この姿で参列するのが正式です。

アヤンモという帽子、セクトンチョゴリと合っていて、かわいらしいですね。

トゥルマギ(外套)と併用して、防寒の意味もあります。


縄文体験フェスティバル、韓国伝統装束体験準備

2013-03-27 13:08:33 | 伝統文化★資料室

3月31日、市立市川考古・歴史博物館で行われる「第13回縄文体験フェスティバル」での韓国装束体験のため、着付けの練習と、「メニューブック」の作成を行いました。博物館実習の一環のため、3年生(新4年生)が担当します。

モデルのひとびと。

衣装チェックと梱包です。

ミニ打ち上げもやりました。


ないものは作る!

2013-03-25 22:19:07 | 伝統文化★資料室

束帯の正規の履物である「かのくつ(靴)」は、とても高価なものなので、なかなか手に入りません。そこで「ないものは作る」という八條先生の庭訓にしたがひて、それらしく見えるように制作を試みています。こちらはゴム長靴を改造した試作品1号です。ゴムパテや電線用の覆いなどを活用してみました。いかがでしょう?(靴帯の金輪が、実は「魚の目パット」であることは黙っておこうっと)