伝統文化★資料室

東京成徳大学・日本伝統文化学科の学生と教員が「伝統文化資料室」から、情報発信します!

【企画展】戦時下の<日常>と東京大空襲の記憶

2017-05-09 14:34:57 | 企画展示

今日の来館者は0人でした。

なので今日は展示物の「千人針」について紹介したいと思います!

「千人針」というのは、兵士の帰還を祈る多くの女性が一枚の布に一人一針ずつ結び目を作り、それをお守としたものです。兵士はそれを銃弾よけとしておなかに巻いたり、帽子に縫いつけたりしました。

虎には「千里を行き、千里を帰る」という言い伝えがあり、その願掛けから虎が描かれている千人針が多く存在します。

同様の理由で、一人一針と記述しましたが、寅年の女性は自分の年齢分結び目を作ったそうです。

さらに「千人針」には「死線を越える」=四銭を越える。「苦戦を越える」=九銭を越える。ということから、五銭硬貨や十銭硬貨が縫いつけられていました。

この写真には五銭硬貨が縫いつけられています。

私たち空襲展実行委員も空襲体験者の方からやり方を教わり、実際に千人針を作る体験をしました!

家庭科の授業がなくなってからほとんど針を持つことがなかったため、はじめは不格好な結び目でしたが、慣れてくると短い間に多くの結び目を作ることができるようになりました。

しかし先生の縫いつけた結び目は何回やっても不格好でした…ww

明日も13時から開館しております!

当時の女性達の思いが詰まったものなので、ぜひご覧になってください!


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