今朝の土居井堰

2017年06月10日 | 季節




 楽(たの)しみは   人に代わりて  今朝の堰  川鵜ならんで  アユ狙うとき



この季節、円山川を堰き止めた土居井堰には、
毎朝6時から、人がずらっと5~6人立って並びます。

等間隔にコンクリートの魚道の横に立って、
じっと川面を眺めているのです。

何をしているのでしょうか。
聞いて分かったのですが、アユの遡上をじっと見つめて、大体の量を計っているそうです。

なかなか変わった仕事です。

本日早朝、毎日の日課、
蓼川用水の水量測定に向かいます。

水量深さ70センチ、ちょっと2~3センチ足りないな。
本当はこの時期、73センチくらいが最良なのです。

とこ、とこ、とこと。
道路の坂道を歩いて、水門操作場に向かいます。

坂道を進む足は軽やか、健やかです。
朝のこの作業でこの坂道を歩く時、今日の健康状態がよ~く分かります。

水門上下のハンドルを、開門の方に10回転ばかり回します。
本流の水位を見て、用水路の水位を計り、ハンドルの回転数はカンで分かります。

操作場から、下流の土居井堰を眺めます。
今朝は5~6人の人ではありません。5~6羽の川鵜がコンクリートに等間隔に並びます。

羽を広げて陽を浴びているモノもいます。
体を震わせて、くちばしを天に向けているモノもいます。

ただし、時々何を思うのか川面をじっと狙います。
遡上してくるアユを狙って、じっとじっと川面です。

今朝の井堰は人ではありませんでした。
アユを狙って川鵜です。
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