生野町の洋画家

2018年10月24日 | 但馬の人物
            十五夜の満月


(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成30年 第13回但馬検定(3級)問題より

【69】朝来市生野町出身画家の三巨匠と称される洋画家の一
人で、代表作「南風」が、2018年(平成30)に国の重要文
化財に指定されたのは、次のうち誰でしょうか。

(a) 白瀧幾之助         (b) 伊藤清永
(c) 青山熊治           (d) 和田三造


 国の重要文化財になる一般絵画があるのですね。昔むかし
の曼荼羅画となら分かりますが、近代の一般の洋画家が描い
た絵が、その素晴らしさのために国の重要文化財に指定され
ることってあるのですね。

今年、平成30年に国の重要文化財に指定された絵画は、生
野町出身の洋画家・和田三造(わださんぞう)氏の代表作
「南風」なのです。

ふるさと但馬の南の町、朝来市生野町には生野の三巨匠と称
される3人の洋画家がいます。
明治6年生まれの白瀧幾之助(しらたきいくのすけ)氏、明
治16年生まれの和田三造(わださんんぞう)氏、明治19
年生まれの青山熊冶(あおやまくまじ)氏、3人とも生野の
町に生まれた明治の同世代です。

それぞれ画家を志して上京し、東京美術学校西洋画科を三人
とも卒業です。
卒業後はそれぞれ素晴らしい絵画の制作に励み、数々の名誉
ある業績を残されました。

和田三造は、昭和33年(1958)に文化功労者に選ばれてい
ます。
代表作は重要文化財になった「南風」、それに「興亜曼荼羅」
など、映画「地獄門」の色彩デザインも指導しています。

答えは(d)の和田三造です。

 ちなみに、(b)の伊藤清永(いとうきよなが)は豊岡市
出石町に明治44年に生まれた日本を代表する洋画家です。

生野の三巨匠と同じく東京美術学校を卒業し、女性美を礼賛し
追求する作品を数多く描き、独自の画風を極めた洋画家なので
す。
平成8年(1996)には文化勲章を受章されています。

故郷・出石には、画伯の画業を顕彰して美術館・伊藤清永記念
館が建てられています。


『おもれ~』

 「ケンちゃんは、おもれ~な~」って言われたことないか。
「なにか、おもれ~ことして遊ぼうで」って誘われたことない
か。

「おもれ~」はね、「おもしろい」の但馬弁なんよ。

ケンちゃん達のこども園では、「おもれ~」なんて言わんかね。
じいちゃんの子供のころは、「おもれ~、おもれ~」って普通
に言ってたんよ。

「お~いみんな。おもれ~虫見つけたで~。このカマキリ腹か
らヘビ出しとるがな~、ああ気持ちわる」なんて、虫をつかま
えて遊んだんよ。