但東町の安国寺

2018年10月11日 | 但馬の寺院
        日高町水上 コスモスの花にぎやかに


(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成30年 第13回但馬検定(3級)問題より

【44】豊岡市但東町にある「安国寺」は、ドウダンツツジで
有名ですが、ある生き物を手厚く保護していることでも有
名です。ある生き物とは、次のうちどれでしょうか。

(a) ハッチョウトンボ     (b) ヤイロチョウ

(c) ギフチョウ         (d) モリアオガエル


 豊岡市但東町相田(あいだ)の安国寺は、本堂から眺める
裏庭の「ドウダンツツジ」がとても有名です。

縁側を額縁にして、深紅のドウダンツツジに影絵のように映
る住職さんやネコの姿が素晴らしいです。

その安国寺には、モリアオガエルが生息していることも有名
です。
体は緑色で、アマガエルよりかなり大きいモリアオガエルは、
但馬では香美町小代区秋岡の小代神社での生息が有名ですが、
この安国寺にも生息していて手厚く保護されています。

安国寺は、「モリアオガエルの寺」とも呼ばれています。
答えは、(d)のモリアオガエルです。

ちなみに、(a)のハッチョウトンボは、但馬では豊岡市、養父
市、朝来市の3ヶ所からのみに生息する、体長1cmあまりの
日本最小種のトンボです。

(b)のヤイロチョウは、但馬全域に生息する「声はすれど、姿
は見えぬ」と言われる極彩色の渡り鳥です。
漢字で「八色鳥」と書きます。但馬では30年ほど前から「ホ
ホヘン、ホホヘン」と鳴き声は知られていますが、姿は希にし
か見られません。

(c)のギフチョウは、但馬の扇ノ山など高い山地から豊岡市の
大師山など低山地まで生息する、アゲハチョウの仲間の色鮮や
かなチョウです。


『よっこらせ やっこらせ』

 ケンちゃんね、きのうばあちゃんが椅子から立ち上がる時
「よっこらせ」なんて言ってたね。
「よっこらせ」なんて面白い言葉だね。

これも但馬弁なの。「よっこいしょ」の但馬ん弁なんよ。

昔の老人はよ~く使ってたんよ。何かと声をかけながら作業を
する時なんか、「さ~さ~、そっち持ったか、よっこらせ」と、
合図の掛け声に使ってたのが始まりだったようだよ。

そのうち、体の向きをかえたり立ちあがる時に、動作を切り替
える合図に、「よっこらせ」と使ったんよ。

「(座ってたじいちゃんが腰を上げながら)よっこらせ」って
言ったんよ。

面白い掛け声だろ。

それからね、よ~く似た言葉に「やっこらせ」があるんよ。
「やっこらせ」は「やっとのこと、やっとこれくらい」の但馬
弁なんだわ。

「やっこらせ、この仕事片付いたわ」とか、「年をとって、お
宮さんまで行くのやっこらせだわ」なんて言うんよ。
やっとのこと、これくらいが精いっぱいよと言う時に使います。

昔のばあちゃんじいちゃんは、「よっこらせ」と椅子から立ち
上がり、なんぼ頑張ってもこんだけするのが「やっこらせ」、

わいわいわいわいしゃべって、口ほどに動作は鈍くてしゃあ~
なかったんよ。