竈(かまど)に媚(こ)ぶ・・・ああ駄目だこんな日本に誰がした

2010年01月15日 | 世相雑感
       (夜半から外は猛烈な吹雪、店内に入れて一枚パチリ、
                      寒さにも雪にも強くキリッと咲く小粒な葉牡丹)

一日中どよんとした鉛色の空、雨やら雪やら分からぬ、びしょびしょのミゾレが降ります、寒いです。
夕食中、テレビに映る太田総理、いや間違いなのです、読売テレビのバラェティー番組「太田総理・・・秘書田中」と云う名の番組の中、青筋立ててカリカリしゃべる、あの太田総理の番組なのです。
面白おかしい番組の中とはいえ、タレントの太田さんに向って「総理、総理・・・・総理、総理」と連呼するって、私はあまり好きではありません。

今日のテーマは、「小沢一郎に辞任勧告・献金疑惑&鳩山を操る裏の顔・・・石破&元側近マル秘爆弾発言」と出ています。
例のごとく、青筋立てて顔を真っ赤にしながら太田総理のカリカリ声で、「出しゃばりすぎの小沢幹事長は議員辞職すべき」、「どちらが偉いか分からなかった、小沢幹事長が辞めれば鳩山首相の求心力が高まり、皆で選んだ総理の言うこと国民は納得して着いて行く」と、絶叫していた番組でした。

私も思いますね、どうもおかしい日本の政治、確か言ってましたね小沢さん、「政策は鳩山総理の政府のしごと、政策には口出ししません。幹事長は選挙対策に専念します」でしたね、
ところが12月には、党の幹部を引き連れ官邸に物申す、首相と幹事長どちらが偉いか分かりませんね。
恥ずかし気もなく、数の威をほしいままに、国会切り上げ中国詣に新年会、見ているほうが笑います。

論語・八佾(はちいつ)第三に出てきます。

「王孫賈、問曰、與其媚於奧寧媚於竈、何謂也子曰、不然獲罪於天無所祷也。《王孫賈、問ひて曰く、其の奧(おう)に媚(こ)びんより寧(むし)ろ竈(そう)に媚(こ)びよ、何と謂(い)いぞや。子曰く、然(しか)らず、罪を天に獲(え)ば、祷(いの)る所なきなり。》」なのです。

実力者の王孫賈(おうそんか)が、孔子に向かって「奥の部屋の神の機嫌をとるよりも、竈(かまど)の機嫌をとれ」と云うことわざの意味を尋ね、暗に主君よりも自分の要求を迫った、
その時、孔子は「そのことわざは間違っている、天に対して罪を犯したら、どこに祈っても無駄である」と、王孫賈の要求を拒絶したというお話なのです。

このブログを書いてる最中、テレビは「小沢幹事長の元秘書、石川知裕衆院議員を逮捕」のニュースです。
小沢幹事長は、「竈(かまど)に媚(こ)ぶ・・・・」の王孫賈(おうそんか)なのですか?、
出るわ出るわの「金、カネ、かね」の疑惑の連夜、ああ駄目だこんな日本に誰がした。
そんな気がする今宵です。
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