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霧中山歩

近くの山に自然観察をかねて登っています。
自然は新鮮な発見が一杯で、新しい感動が待っています。

函南原生林を歩く。

2016-09-09 17:10:58 | 自然観察

 暑さが長くてバテ気味です。

近くの山中城址から、函南の原生林を歩いて来ました。

 

 山中城は後北条氏が築いた山城のひとつです。

日本百名城にも指定されているようですが、豊臣秀吉の軍勢に攻められてわずか半日で

落ちてしまった歴史があります。

 

 非常に広い城址は管理が行き届いていて、散策していて気持ちが良いです。

見張り台からは、田方平野から駿河湾が一望です。

 

 山中新田のを迂回するバイパスが最近出来たので、旧国道一号線は車の往来が

ほとんどありません。

山中城址から函南原生林に向かう通りも、のんびり歩く事ができました。

 

 山中新田のの外れの旧東海道脇には、酒におぼれた雲助の墓があります。

たぶん、力が強くて、男気で、歌が上手かった親分だったと思います。

でなければ、いまだに慕われるはずがありません。

 

 函南原生林に向かう林道では、自然観察の始まりです。

この時期は、花が少ないので樹木の葉っぱの図鑑が活躍します。

高木は直に葉を観察できませんが、落ち葉が結構あるので、図鑑と比べられます。

 

 ネジバナの小さな花に、ヒラタアブ?の仲間。

ルーペの世界は、なかなか神秘的です。

 

 今回の小物たち。

単眼鏡は二千円もしませんが、結構出番が多くて使えます。

バードコールや小さな土笛があると、楽しみが増えます。

 

 いよいよ、函南原生林に入ります。

富士山のブナとも天城のブナとも違う、箱根のブナです。

ここのブナが貴重なのは、標高が600mから800m程のブナには環境が厳しい場所に

生息している点です。

 

 ブナばかりでなく、アカガシ、イヌシデ、ヒメシャラなどの大木が多く、昔の箱根の植生が

観察できます。

物の怪の住む森です。

往来の激しい国道1号線からわずかの距離にこんな素敵な原生林があるとは、奇跡的な事です。

近くに最近できた自称「日本一の吊り橋」とは全く質の違う場所です。

 

 帰りは、原生の森公園に寄り道して来ました。

函南原生林の入り口の施設です。

 

 帰りの林道で見つけた、ツクツクホウシの抜け殻。

賑やかだった蝉しぐれも、ツクツクホウシでおしまいです。

 

 山中城址近くの旧東海道の石畳は、当時の物らしく角が丸まっています。

1日約2万人の通行人の草鞋により、磨かれた石畳です。

 

 山中新田国道一号線バイパスのおかげで、山中城址は静かな環境になりました。

これから季節が良くなりますので、ぜひお出かけください。

 

 


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