記憶探偵と鍵のかかった少女

他人の記憶に入りこみ、事件を探ることができる特殊能力を持った記憶探偵として名を馳せたジョン。しかし、ジョンは今のところ休職中。妻の自殺が彼を苦しめて、どうしても他人の記憶に入りこめずにいたため。でも、さすがにいつまでも仕事をしないわけにもいかず、ごく簡単そうな仕事からリハビリがてらやることに。

絶食をしている少女の原因を探ってほしいというもの。ごく簡単なケースのはずだった。大きな屋敷に住む、ずば抜けて頭のいいアナ。アナの記憶に入りこみ、彼女のたどってきた人生を見つめるジョン。いやーー、これが悲惨そのもの。養父に虐待され、学校でもいじめられ、教師のとんでもなければ、こんなんなるのも道理・・・。

でも、アナの周りの人たちからアナの事を調べていくと、彼女が見せた記憶とは全く違う。一体真実はどっちなのか？彼女の周りで起きる事件にアナは関係がないのか？それとも、すべてはこの少女が仕組んだことなのか？？

つうことで、筋書きを書いてる誰かがいて、その筋書き通りに行ってるのか、それとも、どっかでカタストロフィー点があるのか、どうなのか？見てない人は、そのサスペンス具合を楽しんでいただいて、適度にやられてください。それほど、衝撃的に「やられた～！！！」ってほどではないのですが、あくまでも適度な感じ。

脚本はなかなかよくできてると思うのですが、繰り返される映像が若干しつこいのと、マーク・ストロングがいつもおんなじ表情で、ちょっと乗らない。強面のマークさんが、弱い部分を見せるのがいいのかもしれませんが、ちょっと違うかな・・・って思ったところ。ブライアン・コックスが出ると、何もしなくても黒幕に見えちゃう。

アナ役の女の子は、ヴェラ・ファーミガの妹さんなのだとか。へーーー、美人だね。ミステリアスな感じがよーく出てたと思いますです。邦題がちょっとなあ。ミスリードさせちゃうような題名。インパクトはあるけど、ちと長い。「記憶探偵」だけだと、「悪夢探偵」と間違えられそう。。。

◎◎◎●

「記憶探偵と鍵のかかった少女」

監督　ホルヘ・ドラド
出演　マーク・ストロング　タイッサ・ファーミガ　ブライアン・コックス　サスキア・リーブス　リチャード・ディレイン