アメリカに久しぶりに帰ってきたラナ。アフリカ、イスラエルで伝道している家族を離れ、伯父を探すために戻ってきた。「家族のいいところをだけを受け継いだよう・・」と母が言うように、やさしく、勇気に溢れ、前向きに生きようとしている。
ポール。ベトナム戦争を体験し、誇り高く、今もアメリカを守るのは自分だと、強く自戒している。フル装備のワゴンに乗り、パトロールを怠らない。シュレッダーに掛けられたゴミを回収し . . . 本文を読む
最近、映画ばっかりだったので、少々マイナーなことを。
もうすぐ、セント・ヴァレンタインデー。スーパーに行っても、例年の如く、チョコレートが山と積まれている。そして、私はいつものようにこつこつとチョコ詰をしていると。自分の12月から3月までというのは、ここ10年以上、全然かわらない。うーん、これは進歩がないという事か・・・。
もともとアウトドア人間ではないので、(コンだけ映画見てれば、言うに及ば . . . 本文を読む
寒風吹きすさぶ日本海、波の華(舞ってなかったけど)の中に一人佇む男、健さん。こんな姿がさまになるのはあなたしかいません、というくらいのはまりの構図だったが、うらぶれた漁村に停泊している船になんと『加茂港』の文字が!!え、私の故郷で撮ったの?と思わず身を乗り出してしまいました。鶴岡に健さんやらイーモウ監督やらが来たのか、などということで、つかみはOK。本編の始まり、始まり。
しばらく絶縁状態だっ . . . 本文を読む
1850年、メキシコ領だったカリフォルニアがアメリカの州になるか、いなかを争っていた頃。10年後には、たまりにたまった鬱憤がはじけて、南北戦争が始まってしまうのだが、その頃のきな臭いアメリカ西部が舞台。
怪傑ゾロを受け継いで弱きを助け、強きをくじいていたアレハンドロ・ゾロ。カリフォルニアがアメリカに加われば自分の影の仕事も終わるはずと、今日もせっせと悪人をやっつけていた。家族は妻にまかせっきり。 . . . 本文を読む
しっとりと、ヨーロッパの伝統に息づく職人技を見せつつ、若い女性の心の動きと、子供を失ってしまった女性の悲しみ、再生を描いた小品。
あまり日本ではなじみのないビーズ刺繍がクローズアップされる。17歳のクレールは意に添わない妊娠をしてしまう。フランスでは伝統的に『匿名出産』という制度があるそうな。名前を出すことなく、出産をし、子供を養子に出す。18世紀、革命の頃、堕胎を防止するために始められたそうな . . . 本文を読む
クリスマス・イブの夜。重病の母の看病をする中年の女性、もうすぐ結婚なのだが、不安を抱えるカップル、どうしてもクリスマス・パーティをしたい寂しい男・・・。幸せが降るはずの夜なのに、クリスマスなんて。
アメリカ人の友人や、アメリカに住んでいた日本人の友達に言わせると、クリスマスというのは、特別なもの。日本人みたいに24日近辺になると、にわかクリスチャンになって、プレゼント買って、ケーキ食って、わいわ . . . 本文を読む
昨今、取り上げられることの多い『記憶』についての物語である。原作は去年話題になった本屋大賞受賞作、同名の本だ。事故によって記憶障害を持つようになってしまった数学者、博士。その記憶は80分しか持たない。自分が持つ記憶は事故が起きた10数年前から一歩も進んでいない。毎朝、起きたときに自分の記憶は80分しか持たないということを、毎日毎日刻み込んで、絶望する。それが博士の毎日。その博士のもとに一人の女性が . . . 本文を読む
ブラジル・リオデジャネイロで起こったバスジャック事件を追ったドキュメンタリー映画。「シティ・オブ・ゴッド」の衝撃も覚めやらず、あの映画の背景を掘り下げた現実!という看板がついていたのだが、・・・・。
親を目の前で殺され、ストリート・チルドレンになってしまった加害者・サンドロ。何も出来なかった子供が、その日を生き抜く術を身につけていく。そうして大人になっていくのだが、とにかくその日一日をなんとか生 . . . 本文を読む
夫の暴力に耐えかねて、実家に子供をつれて戻ってきたジョージーは、子供を自分の手で養うために、高給の鉱山で働きだす。しかし、そこは完全な男の社会。同じ鉱山で働く父親も、まったくいい顔をしない。身持ちの悪い娘を恥と思っている。母親もしかり。妻は夫のもとに帰るのが一番と思って疑わない。
鉱山で働き出したジョージーは、同僚のグローリーの言葉から、生半可な職場ではないと覚悟していたのだが、その過酷さは半端 . . . 本文を読む
舞台劇として完成された世界を映画にもってきてくれるということは、舞台が物理的に見ることが出来ないものにとって非常にありがたい。これもその一つ。舞台でもグイネスが主人公を演じ、マッデン監督が作り上げた。これを約1000円くらいで、気軽に見るという事は、ものすごい贅沢な事なのかもしれない・・・。
天才数学者を父に持つキャサリン。才気と美貌に溢れていたが、精神的にかなり来ていた。天才で美人で、その上普 . . . 本文を読む
「8年先までスケジュールは埋まっている!」・・・ソレは凄い。高名な指揮者のダニエルは、情熱的なコンダクター。音楽で全ての人の心を開きたいとの夢を小さな頃から抱いていた。
しかし、超人的な忙しさとストレスとプレッシャーで心臓はぼろぼろ。オーケストラの華やかな世界から離れ、故郷のスウェーデンの片田舎に帰ってきた。幼い頃にいじめられ、あまりいい思い出はない。名前も変えたので、ダニエルがこの村の出身だと . . . 本文を読む
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日本映画部門
【作品賞】(5本以上10本まで)
「Always 三丁目の夕日」 5点
「いつか読書する日」 5点
「蝉しぐれ」 5点
「空中庭園」 5点
「村の写真集」 4点
「運命じゃない人」 3点
「NANA ナナ」 3点
【コメント】
エンターテイメント系と、ミニ系のバランスもなかなか良かったような。
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18世紀末から、19世紀にかけて活躍したイギリスの女流作家ジェーン・オースティンの最高傑作と言われる『高慢と偏見』。「プライドと偏見」という邦題になり、『プライド』という言葉が、すっかり日本語となって、理解の助けになっている。当時の女性の生き方が、本当に生き生きとあらわされていて、面白い。
彼女お得意の○○○&○○○。対比や、並列や、比較などいろいろな意味合いがこめられる。「男&女」、「上品& . . . 本文を読む
キネ旬のベスト10が発表された。気になるところだが、「あら、キネ旬はそうきたの・・」なんて比べるのも面白い。クセがあるっちゃ、クセだらけ。でも今年のラインナップを見ると、随分ノーマルだなと感じる。
【日本映画】
1 パッチギ!
2 ALWAYS 三丁目の夕日
3 いつか読書する日
4 メゾン・ド・ヒミコ
5 運命じゃない人
6 リンダ リンダ リンダ
7 カナリア
8 男たちの大 . . . 本文を読む
シェークスピア作品の中でも異色を放つ「ヴェニスの商人」。この映画がなかったのというのは意外だったが、見ればさもありなん・・・だった。
シェークスピア作品には、さまざまなジャンルがある。言わずと知れた悲劇。四大悲劇といわれる作品群は、人間の欲望・ねたみ・復讐心・裏切り・等々、人間のもろさと悲しさをよくも描いたものばかり。そして、映画にはぴったりの話。美しい姫君、愛と欲望、他人の足を掬おうと虎視眈々 . . . 本文を読む