迷宮映画館

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グレート・ビューティ 追憶のローマ

2014年11月04日 | か行 外国映画
物語はあってないようなもん。主人公は初老のジャーナリスト、、、と言いながら、まるで夏目漱石の話に出てくるような高等遊民みたいな感じ。彼らの周りには、常人の持ている時計とは違う時の進み方のような気がする。

ゆったりと、優雅に、そして自堕落で、猥雑。脱力感と虚無感。そんな空気の中で日々を過ごしている・・・と言うより、周りが過ぎ去っていくだけで、彼の周りの空気は淀んでいるように感じた。

小説家と言いながら、書いた小説ははるか昔の一冊だけ。なぜ書かないの?と聞かれても明確な答えは出てこない。かつての恋人が死んだという知らせが彼を惑わせるが、そえrでも淀んだまま。



夜な夜な繰り広げられるパーティ、空虚な言葉のやりとり、若い人々がなぜかこの世を去っていく無情。時が動いているのか、止まっているのもわからなくなっていく。

結局変わらないのは、ここローマという悠久の街?・・・・なんて言うことでしょうか。はっきり言ってよー分からんかったのですが、とにかく圧倒されたのがローマの街並み、風景、あちらからこっちが見下ろされているというような圧倒するもの。人間なんて、小っちゃい・・・と思わせる



コロッセオなんかを眼前に毎日を送っていたら、価値観も変わるだろうなあ~と思えてしまう。



小っちゃいものの象徴みたいに出てくる人間のなんと矮小なこと。その代表がカメラぶら下げた日本人みたいだったけど、あれはどう見ても中○人だよね。
と、枢機卿がコメディそのもの。教皇には成んないでくださいね、ぜひとも。




結局のところ、主人公はローマ・・・ってことでお茶を濁したいと思います。



ますます行きたくなるローマ。。。。いつになったら行けるやら。



ちょこちょこセレブな人が顔を出すのだけど、これまたゴージャス。

◎◎◎◎

「グレート・ビューティ 追憶のローマ」

監督 パオロ・ソレンティーノ
出演 トニ・セルビッロ カルロ・ベルドーネ サブリナ・フェリッリ ファニー・アルダン カルロ・ブチロッソ


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