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マレフィセント

2014年07月30日 | ま行 外国映画
最近、だれでも知ってる有名なお話・・・・という前置きが使えなくなってきている今日この頃です。果たして、「眠れる森の美女」を、きちんと知ってる若い面々がどのくらいいるのだろうかと。なぜにそう思うのかというと、産業革命で製糸業がどんどんと進化する過程で、糸車の話をするときに、この物語を引用するのですが、まあ、知らない。びっくりするほど知らない。

童話なんてもんに触れる機会が思いっきり少ないのですよ。結構、あたり前!と思ってることが、あたり前じゃなくなく、お話を聞かせてあげなくっちゃ!というようなことが起きてるのですよ。そんなこんなの「眠れる森の美女」ですが、私的にはなかなかお気に入りで、好きなお話でした。3人の魔女がやってくる!なんてのは、ギリシャ神話のパクリかなあ~とか、糸車のくだりとか、黒い森と言われるヨーロッパのおどろおどろしい世界観とか、いろんな要素が含まれてて、好きなんでございます。

さて、その「眠れる森の美女」が、こんなんなりました~~!!ってな感じ。なぜに妖精が悪の権化みたいになってしまったのか!!と。そこには、哀しい哀しい、裏切りの物語があった。人間の欲が、こんなに醜いものなんですよ~っていうもの。

モチーフになったのは、「眠れる森の美女」っていうより、「ロミオとジュリエット」?それもロミオが裏切るどろどろのシェークスピアもん。人間という邪悪な生き物を愛してしまった時点で、失敗っす。妖精は人間と愛し合い、そして裏切られ、翼をもがれる。

その人間の娘に呪いをかけた妖精。しかし、妖精は娘の行く末を見届ける・・・と言うより、いつの間にか守護天使のようになっていくのであります。ここは母性の目覚めですな。しかし運命は変えられず、呪いは施される。でも、その呪いを解くのは・・・・。

ということで、今や男なんぞに頼ってられない。強きものは女なり!なんでしょうか。なんだかディズニーの姿勢を見てると、女性に媚び売ってるような気がしないでもない。ま、圧倒的に映画を見るのは女性が多いでしょうから、そこは大事です。

とにかく良くも悪くもアンジーの映画。見てからだいぶ経ったというのに、覚えているのはアンジーのあの表情と、存在感!まじに妖精です!と言ってもいいくらいの圧倒的な存在感ですよ。もう他を完全に圧倒。こんなにすごい女優さんになるとは思わなかったのですが、あまりに他を圧倒しすぎてませんかね。エルちゃんなんか、しょぼく見えたし、王様、もしやシャルト?と思ったら、やっぱそうだったけど、なんかなああ~でした。

アンジーに負けない存在感だったのは、実の娘だけではなかったかと。。。。

◎◎◎●

「マレフィセント」

監督 ロバート・ストロンバーグ
出演 アンジェリーナ・ジョリー エル・ファニング サム・ライリー シャルト・コプリー イメルダ・スタウントン


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9 コメント

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こんにちはー♪ (kira)
2014-08-08 10:12:09
>なんだかディズニーの姿勢を見てると、女性に媚び売ってるような気がしないでもない

よくぞ言って下さいました(笑)
もう、ここ何年かずっとそういう路線ですよね~。
ま、興行的にもそれで当たってきたのもあり、仕方ないですけど、
こういう男女の愛<親子の愛としたことで、
夢は砕け散りました。
>kiraさま (sakurai)
2014-08-09 13:35:58
なんかあまりに露骨で。
いや、現実を映してるんだ!女性こそ大事!はよーくわかるんですが、なんかねえ。
落としどころはやっぱそこですか・・・みたいながっくり感がありました。
いい男に守られる女性でもいいと思うんですがね。
TB返し&コメントありがとうございました (西京極 紫)
2014-08-09 19:06:21
>アンジーに負けない存在感だったのは、実の娘だけではなかったかと。。。。

ホントですね。
大人になったオーロラを演じたエル・ファニングの印象の薄い事、薄い事…
共演者殺しですね、アンジー。
>西京極 紫さま (sakurai)
2014-08-10 09:52:27
いやしくも、眠れる森の美女ですから、圧倒的な美女じゃないとねえ。
可愛い美女じゃないような気がします。
童話の原題は何なんだろう。
共演する人は、戦々恐々でしょうね。
こんにちは (はらやん)
2014-08-12 10:45:34
sakuraiさん、こんにちは!

このところのディズニー作品は男性の存在感ないですよねー。
今の時代、王子様のキスでめでたしめでたしってのも違うのかもしれませんが。
男性より女性が元気という現代を反映しているのですかねー。
>はらやんさま (sakurai)
2014-08-22 20:33:28
そうなんですよ。
時代を反映してるのでしょうが、ここあたりで男性陣からの奮起を期待したい。
そして、あくまで同等で対等で存在しているってのがいいなああ~と思いますわ。
こんばんは! (ヒロ之)
2014-12-08 20:19:48
アンジーの存在感が凄かったです。
あんな奇抜な衣装でも似合ってしまうのですから、もうアンジー主演を想定して作られたかのような作品でした。
実娘を抱っこするシーンが好きです。
演技を忘れて母親の顔になっていたアンジーにえらくほっこりしました。
Unknown (Ageha)
2015-08-26 13:39:23
今頃かいっっていうTBやコメントで失礼いたします。(;´∀`)たまたまマレフィセントのTBがきまして、
あちこちまた読みに行ってました。
いつもTBはするもののなかなかコメントにこれなくてどうもです。m(_ _)m

アナ雪からこっち外れナシでディズニーはウハウハでしょうね。(イントゥザウッズはビミョーだったけどコメディ映画(!!)としては見れたし、メリルストリープががんばってたから○としとこう)

アンジ-のアンジーによるアンジーのための映画で
なんていうか顔は怖いけど慈愛に満ちてるんやで~、口が悪くてぶっきらぼうやけどただのツンデレやで~、でもやっぱり怒らせたらマジ半端なくこわいねんで~って
・・・それアンジーそのものちゃうんという作品だった気がします。(爆)
家でもこんなお母さんだったりしてね。(わわわわわ)
あ、娘出てましたよね~。(^_^;)
>Agehaさま (sakurai)
2015-10-05 17:22:03
いやいや、あたしなんざ、まるっと放置状態でございます。
気が向いたら、またおいでくださいませ。

「イントゥザウッズ」はダメでしょう。。。
今年1,2を争うワーストだと思いますよ。

こう見ると、やっぱアンジーってのはすごい人ですね。
もうその存在そのもので圧倒される。
こんな女優さんは、なかなかいないと思いますです。
最近の激やせがちょっと心配。

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