あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

三浦大根の畑が広がる三浦市南部を歩く(神奈川)

2015-11-24 23:20:27 | カントリーウオーク
 2015年11月23日(月・祝)

 勤労感謝の日、山浦敬子さんの今年最後の「アートウオークセラピー」に参加した。集
合は京急久里浜線の三浦海岸駅。参加は敬子さんのほかは鶴見のIさんと私のみ。

 10時7分発のバスに乗ったが、下車予定の毘沙門天入口バス停は無く、終点の三崎港
バス停に着いた。ルートが違うと分かり、幸いすぐに来た剱崎経由三浦海岸駅行きバスに
乗り、毘沙門天入口バス停で10時55分に下りた。


 あたり一面にこの地特産の三浦大根の畑が広がり、近くの畑では家族3人が一心に大根
を収穫していた。


         
 「毘沙門尊天…」と「馬頭観世音菩薩」と刻まれた古い石像の並ぶ変則四差路を東に入
る。収穫期を迎えた一面大根畑の広がる農道を進むと、換気口のような円筒が並んでいる。

 近くで大根を収穫中の人に声をかけたが、少し離れていて聞くことは出来ない。

 別の畑には、珍しいピンクの大根が放置されていた。


 90度右カーブして南に下る途中に、三浦七福神の毘沙門天を祭る白浜毘沙門天のお堂
があった。

 慈雲寺の毘沙門堂で、本寺は応安元年(1368)の開山、毘沙門天は行基(ぎようき)
の作と伝えられるとか。

 正月3日の酉の刻(午後6時)には必ずありがたい神示があると信じられ、近郷から多
数の参拝者があり、知恵と勇武の守り神としてあがめられているという。

 堂内をのぞいてみたが、毘沙門天像を見ることはできない。無住で境内は手入れが行き
届かず、広葉樹などが乱雑に茂っていた。

 海辺まで下り、岩礁を西側の毘沙門湾に向かって回り込む「関東ふれあいの道」の「三
浦・岩礁のみち」を進むことにする。


 前回の9月27日に歩いた、凹凸の多かった東側の江奈湾付近を回る「岩礁のみち」よ
り、岩畳の凹凸は小さくてより歩きやすい。

    
 浜辺の砂地にたくさんのクコが実を付けていたので、つまんで口に入れたらほのかに甘
い。わずかなヤマブドウの実や、1輪だけ咲き残るハマユウも目に付いた。
        

    
 砂地には、たくさんの砕けた貝殻や、白っぽくて細かな海藻などが見られる。さらに進
むとタンポポに似た花が咲いていた。
         

 突端の尖った島との間を抜けると、毘沙門湾が見えてきた。そこで短時間のスケッチタ
イムとし、立ったまま毘沙門湾周辺を描く。


         

 毘沙門湾の向こうには、城ヶ島大橋と城ヶ島も望まれる。

   城    ヶ    島       城 ヶ 島 大 橋




 右手斜面が垂直の露岩になった辺りの下部に、ポッカリ大きな穴を見せる洞窟があった。



 「神奈川県指定史跡 毘沙門湾洞窟弥生時代住居阯群」の説明板があり、弥生時代から
平安時代に住居や墳墓として利用されたことなどが記されていた。


 その先は、ややゴツゴツした岩礁となり、コンクリート柱の上を渡ったりして通過する。
間もなく毘沙門湾の漁港に着き、岩礁の道と分かれた。



 エンジン付レジャーボートの保管所の横から、八浦集落の斜面を台地上のバス道路まで
上がる。北西に続く江奈集落に進み、12時13分に慈雲寺に入り、本堂左手横の濡れ縁
を借りて昼食にした。



 山門の外、道路際に古い地蔵尊などの石像が並び、境内にも石造の地蔵堂があり、青銅
の観音立像が色づくイチョウの下にあった。
         

 帰宅後に分かったのだが、ここ慈雲寺が最初に立ち寄った毘沙門堂の本寺で、正月に巡
る三浦七福神の毘沙門天の朱印などはここで押印するようだ。

 記念撮影をして12時38分に寺を後にした。

 近くの三差路を右折してバス道路の東に平行する旧道を進み、大根畑の中を回って再び
バス道へ。周辺の大根畑は収穫期を迎えたところが多く、よく太った大根は半分以上が地
上に姿を見せている。
    


 北側の斜面下から延びた広葉樹が色づき始め、その周辺に緑の大根畑が広がり、緩やか
な斜面上部まで続いている。


 道路の傍らに、首を補強したお地蔵さんが立っていた。台地上に吹く強風で折れたのだ
ろうか…。
     

 近くには、今を盛りと咲く皇帝ダリアが1本だけ、高く枝を伸ばして咲く。
          

 大根畑の真ん中にある大乗バス停の三差路まで進み、「海應寺入口」の石碑に従い、南
側の丸込集落に入る。海應寺は、変わった形の火の見やぐらの横を下ったところにあった。



 三浦地蔵尊37番と、三浦観世音第5番の札所で、どっしりした本堂の右手前に古い石
仏が並び、本堂左のモミジが淡い彩りを見せる。
     

 庫裡(くり)のそばのユズが、小さい実をたくさん付けていた。


 すぐ先の民家の納屋に、収穫して洗浄機で洗った大根がたくさん積んであった。

                      たいこん洗浄機↑      


 こんなに積んでは、下の大根はさぞかし重いだろうと気になるほど。ちょうど現在は収
穫期のようで、今日はあちこちで収穫中の畑を見ている。

 三差路の先辺りから大崎集落となり、集落を抜けると再び大根の畑になる。急斜面を、
西北に向かって毘沙門湾近くまで下る。



 りっぱな民家の横で家並みは途切れ、地図上の水田も大根畑に変わった低地を、狭い谷
間に回り込む。ここが三浦半島とは思えぬ静かなたたずまいである。



 谷間の奥まで進んでU字状に左に回り込み、ハゼ系らしい葉の色づく斜面を再び台地上
に上がる。

 大根畑の向こうに2基の発電用風車が近づき、1基は回転しているがもう1基は停止し
ている。

 よく見ると羽の方向が全く逆、季節により風向が変わるため、このように違う方向に向
いているのだろうか…。


 こちらも、一帯は緑一色の大根畑ばかり。わずかに違う色に見えたのはキャベツ畑だっ
た。



 その間を進んで宮川町の家並みに入り、今日のゴール、宮川町バス停に13時55分に
着いた。

 14時4分発、剱崎経由の三浦海岸駅行きバスに乗る。

(天気 曇、距離 6㎞、地図(1/2.5万) 三浦三崎、歩行地 三浦市、歩数
 11,800)


[追記]風車の風向について、横浜市のTさんからのアドバイスによると、風車は上部を
風向きに合わせて動かせるので、たまたま1台は止めてメンテナンスをしていたのではな
いかとのことでした。止まった風車も、180度回転させれば動いていた風車と同じにな
って稼働させられようです。




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