京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

寿初春大歌舞伎

2017-01-25 22:40:29 | ちょっと立ち話
友人に誘われて久しぶりに歌舞伎座に。

        
        寒いので、昼の部に出かけた。「将軍江戸を去る」…徳川慶喜演ずる市川染五郎さんの声が
        お父さんの幸四郎三にそっくり。若いと思っていた染五郎さんが重厚な役もするんだなあと
        時の速さを思った。恥ずかしながら、徳川慶喜が江戸城を明け渡したあと、水戸に移ったこと
        を初めて知りました。「大津絵道成寺」は片岡愛之助さんの五役早変わりの舞踊劇、藤娘
        から大津絵の鬼まで見事な早変わりで、美しく、おもしろく、楽しめました。最後の演目
        「沼津」は最後のどんでん返しの筋立てがちょっとわかりにくかった。主演の吉右衛門さんと
        歌六さんが林の中の道を歩くシーンで、その階段を下りると近道、と言って観客席におりて
        来て通路を縦に横に、きれいな花が咲いてるねェ、と言いながら歩いて回るというサービス!
        こんなことがいつもあると楽しいのにネ。一等席にはちらほら空きがみられましたから。

        
        芝居が跳ねた後は高揚した観客が賑やかに出てくる雰囲気が歌舞伎座の建物と相まって
        華やかさを醸していました。

        
        緞帳の富士山も晴れやかで豪華。

        
        劇場に入ってから幕の内弁当とお茶を買って、文字通り幕の内に昼食。席でお弁当を
        食べると、いかにも芝居見物という気分になります。

        美味しい芸術も味わった一日でした。