心のケアと自立のための日記指導-16
(2)「会話」のある場面を日記の題材に
ちょっとしたはたらきかけの工夫で、子どもたちは、「会話」の入った日記を書くようになります。
① 「ただいま。」と いったら
「ただいま。」といった、あとの場面を、日記にスケッチ風に書くようにすすめます。そして、その作品を、つぎのようなことばをそえて、紹介します。
② きっかけになる会話から書き出す
―きっかけになる会話を意識化させるために―
・自分から、話しかけた時のことを日記に書く
ある日、ある時、自分から、( )に、話しかけた時のことを書こう。
(例)朝、家で、登校の時、学校の中で、
その時の自分が話したことばを会話で書くことから。
その時、自分の話したことばが、「書き出し」にはいるかたちで、
・だれかに、話かけられた時のことを日記に書く
ある日、ある時、( )から、話しかけられ時のことを書こう。
誰かに話しかけられたことばを「書き出しに」入れて書くことから。
こんな取り組みは、会話に」耳やこころをよせて、とらえる力を高めるだけでなく、日記がマンネリ化してきたときに有効です。新しい題材として、また、記述力を高めるための取り組みとして、とてもいいものです。是非、実践してみて作品を交流し合えたらと思っています。