ツルピカ田中定幸先生

教育・作文教育・綴り方教育について。
神奈川県作文の会
綴方理論研究会
国分一太郎「教育」と「文学」研究会

「横須賀・逗子」作文の会 7月例会のお知らせ

2018-06-28 22:44:11 | Weblog

□「横須賀・逗子」作文の会

7月例会のお知らせ 

 夏の暑さですね。子どもたちのご指導も大変でしょう。

 私は先週、『画文集 昭和の記憶』の祝賀会でお会いした、国分一太郎先生の教え子の菊地周介さんに、当時どんな教育を受けたのか、その聞き取りに山形のお宅に伺いました。92歳になられた周介さんは、私たちが、聞きたいと送った質問に、メモを用意して、熱っぽく答えてくれました。そのメモの一部です。

一 国分先生との出会いについて

  三年生から六年生の半ばまで、「もんぺの弟」のクラスの先生として教壇に立たれた。若いが進取の気性に富んだ人だと子供心にも感じたような気がします。

一、人間はまず生きていかなければならない。それではどうするか、働くことだという基本理念について、いろいろなとき、それぞれの場面で語ってくれました。特に綴方の寸評で。

一、いつどこで誰がどうしってどうなったかを耳にタコができるほど言ってくれました。

一、一に身体に二に仕事、三に勉強、四に遊びを実行させた。

 というのは、ある日、西の空が曇ってきた。先生が、今日は午後から雨だと言ったら、ある男の子があんあんと泣いたんです。先生、どうしたと聞いたら、雨が降ったら兎のものつみ(エサ取り)ができなくなるという。先生、それは大変だ、今から行ってつんでこいということで送り出してやりました。私たちは拍手でおうえんしました。先生のやっていることが異常なんですが、その異常を感じさせない異常さが国分一太郎先生の真骨頂である、と今でも思っております。

 私は綴方が苦手だったから、綴方さえ書かせない先生だったら最高の先生だった。                                          (以下略)

 周介さんは、文集「もんぺの弟」にたくさんの詩がのっていますが、やはり綴方は、昔から「苦役的労作」だったようです。

さて、今月、いまの教育現場も大変ですね。そんな苦労も語り合いながら、実践から学びましょう。

 

《提案》 「一年生の言葉」

                 菊池 佳奈さん

 3年間続けて一年生を持っています。入学してすぐは読み書きはもちろん、発音さえも曖昧な子どももいます。話させて、読み聞かせして、書かせて、読んで、また書かせる、欲張りチャレンジが今年も始まりました。はじまりました。

 国語・生活の学習を中心にして一年生の学びについてまとめようと思います。が、わたし自身の教育現場についての最近の疑問についてもご意見頂きたいです。

 どうぞよろしくお願いいたします。

                             

 □日 時   2018年7月4日(水) 18:30~20:50

 □場 所   横須賀市総合福祉会館 5階 第3会議室

 □司会者   横山 千枝さん

 □会 費   1回300円(年会費として3,000円を納めていただけると幸いです。) 

 □連絡先   田中 定幸  自宅 逗子市新宿3―2―45  ℡・FAX 046-873-4339   

 □次回例会  8月25日(土) 14:00~例会  17:30~お祝いの会  田中宅 

 

■第67回全国作文教育研究大会・九州・福岡大会 8月3日~5日の宿泊申し込み締め切りが、6月30日(土)です。参加される方は、早めに申し込むと、ホテルも選べます。

■第14回国分一太郎「教育」と「文学」研究会(7月21,22日 山形東根)についても、何度かご案内しています。昭和の長瀞小学校で実践された「想画」と「綴方」は、教育の原点でもあります。是非、この機会にふれてみてはどうでしょう。


□「横須賀・逗子」作文の会 6月例会のお知らせ

2018-06-15 10:34:03 | Weblog

 この詩の題はなんでしょう。

 

   □□□

        一年 ふくもと だいち

 かまきりがいました

 おおきくて

 こわそうな かまきり

 ては ぎざぎざ

 こわそうでした

 

 こわかったので

 みるだけにしました


「横須賀・逗子」作文の会 6月例会のご案内です。17日(日)の神奈川県作文の会に引き続き「子どもの詩」の指導について話し合われます。

 ところで、上の詩の題は、「かまきり」では、ありません。答えは、県作のときにお伝えします。

  

  

  


「絵本の世界に入ってみませんか」 神奈川県作文の会のご案内

2018-06-12 05:32:44 | Weblog

 絵本の「読み聞かせ」に役に立つおはなし会  

 

 絵本を読むこと、読み聞かせのおもしろさを体験できる会のご案内です。

 先着は30名です。満員の時はとなりの逗子市の図書館で本をお読みください。

  

 


「雨の季節」 おすすめの17冊の絵本

2018-06-12 05:03:41 | Weblog

     雨の季節におすすめの絵本

 梅雨に入りましたね。こんな季節に、子どもたちに読んでほしい本、そして、読み聞かせをしたい本を、地域や学校で、本の紹介をしたり読み聞かせをしている、斉藤仁子(きみこ)さんがえらんでくれました。

 まずは、絵本について、斉藤さんは、つぎのように語っています。(「横須賀・逗子」作文の会の案内より。)

                            

 5月の例会の斉藤仁子さんの提案は、「☂雨の降る日は天気が悪い! そういう時こそ、ぜひ絵本を手に教室へ」というお話でした。

 感覚的な表現になりますが、「言葉と絵と音(こえ)のコラボ」だったと思います。感激しました。

 

 はじめに、「絵本」とは…。次のようなキーワードを示して、話されました。

  絵本…赤ちゃんから大人までのすべての人のもの。

  読み聞かせ…子どもと本の橋渡し/共通の話題・喜びを共に/自分の心に響いた本を・ゆっくりと

  読み方…本の開きぐせ・カバーをはずす/「語り」と「会話」・登場人物・大事な一音目

    聞き手に見える? 聞こえる?

    表紙・見返し・裏表紙も見せる 作者・絵を描いた人、訳者も紹介する

    ページをめくった瞬間は読まない(一呼吸おいて)

    めり張り(声の高低・緩急・大小・明暗)をつける。

 このキーワードをもとに、想像をふくらませて考えて下さい。そのあとは、本を実際に読んだりしながら、A雨の季節の絵本、B絵本と作文関係ある? C紹介できたらあんな本も、こんな本も…と本のリストもあげて、38冊の本をとりあげました。そして、「ありがとうございました。いつも手に絵本を!!そして、声で届けて下さると嬉しいです。」とむすばれました。 

 

斉藤 仁子(きみこ)さんおすすめの

     「雨の季節の絵本」

 

①「みずたまのたび」アンヌ・クロザ・さく/こだましおり・やく(西村書店)2015

②「空の絵本」作・長田弘/絵・荒井良二(講談社)2011

③「あめぽぽぽ」ひがしなおこ・さく/きうちたつろう・え(くもん出版)2009

④「ずーっとずーっとあめ」織茂恭子さく(福音館)2006

⑤「わたしのかさはそらのいろ」あまんきみこ・さく/垂石眞子・え(福音館)2006

⑥「かさもっておむかえ」征矢清さく/長新太・え(福音館)1969

⑦「かえるのかさやさん」戸田和代・作/よしおかひろこ・絵(岩崎書店)2003

⑧「かさどろぼう」シビル・ウェッタシンハ 作・絵/いのくまようこ訳(徳間書店)2007

⑨「おじいさんのかさ」佐野洋子作・絵(講談社)1992

⑩「ピッツァぼうや」ウィリアム・スタイグ作/木坂涼訳(セーラー出版)2000

⑪「コックさんとあめふり」片山健さく・え(福音館)1991

⑫「みずたまり」吉崎正巳さく(福音館)1979

⑬「しずく」越智典子ぶん/野口満一月え(福音館)2017

⑭「あめあがり」加藤幸子ぶん/沢田としき・え(福音館)2004

⑮「てるてるぼうずとふりぼうず」せなけいこ作・絵(金の星社)2016

⑯「あめふりうります」文平田昌広/絵・原案野村たかあき(講談社)2014

⑰「なつのいちにち」はたこうしろう(偕成社)2004 …梅雨のおわりによむ本

  斉藤仁子さんは、6月17日(日)にも、「絵本の世界に入ってみませんか」というタイトルでおはなしをしてくださいます。

                 


第14回 国分一太郎「教育」と「文学」研究会のご案内

2018-06-11 21:38:20 | Weblog

  「想画」と「綴方」のコラボレーション

 山形県東根で、昭和のはじめ、そこで生活人々や、子どもの思いにふれてみませんか。

 たった2日間の日程ですが、昭和の風景と、そこで生活していた子どもや親御さんの思いや願いにふれることができます。「いなかのうまいもの」にも、出あうことがあるかもしれません。

   


『画文集 昭和の記憶』のご案内

2018-06-11 21:17:03 | Weblog

     「画文集 昭和の記憶」が増刷されました

 あらためて、ご案内を差し上げます。あわせて、7月21日(土)22日(日)には、〈「想画」と「綴方」の出会い〉をテーマに、研究会も開かれます。子どもの生活と表現をすることの大切さを、今とつなげて考えます。

 今の子どもたちにも、書いてほしい「生活画」(想画)と「綴方」(作文)。興味のある方は読んでください。そして、山形、東北で暮らした方々にも、手に取ってご覧になっていただきたい本です。本当は、「画文集」にのった作品が、どういう歴史の流れの中でうまれた作品なのか、もっと皆さん知っていただきたいのですが…。