□「横須賀・逗子」作文の会
7月例会のお知らせ
夏の暑さですね。子どもたちのご指導も大変でしょう。
私は先週、『画文集 昭和の記憶』の祝賀会でお会いした、国分一太郎先生の教え子の菊地周介さんに、当時どんな教育を受けたのか、その聞き取りに山形のお宅に伺いました。92歳になられた周介さんは、私たちが、聞きたいと送った質問に、メモを用意して、熱っぽく答えてくれました。そのメモの一部です。
一 国分先生との出会いについて
三年生から六年生の半ばまで、「もんぺの弟」のクラスの先生として教壇に立たれた。若いが進取の気性に富んだ人だと子供心にも感じたような気がします。
一、人間はまず生きていかなければならない。それではどうするか、働くことだという基本理念について、いろいろなとき、それぞれの場面で語ってくれました。特に綴方の寸評で。
一、いつどこで誰がどうしってどうなったかを耳にタコができるほど言ってくれました。
一、一に身体に二に仕事、三に勉強、四に遊びを実行させた。
というのは、ある日、西の空が曇ってきた。先生が、今日は午後から雨だと言ったら、ある男の子があんあんと泣いたんです。先生、どうしたと聞いたら、雨が降ったら兎のものつみ(エサ取り)ができなくなるという。先生、それは大変だ、今から行ってつんでこいということで送り出してやりました。私たちは拍手でおうえんしました。先生のやっていることが異常なんですが、その異常を感じさせない異常さが国分一太郎先生の真骨頂である、と今でも思っております。
私は綴方が苦手だったから、綴方さえ書かせない先生だったら最高の先生だった。 (以下略)
周介さんは、文集「もんぺの弟」にたくさんの詩がのっていますが、やはり綴方は、昔から「苦役的労作」だったようです。
さて、今月、いまの教育現場も大変ですね。そんな苦労も語り合いながら、実践から学びましょう。
《提案》 「一年生の言葉」
菊池 佳奈さん
3年間続けて一年生を持っています。入学してすぐは読み書きはもちろん、発音さえも曖昧な子どももいます。話させて、読み聞かせして、書かせて、読んで、また書かせる、欲張りチャレンジが今年も始まりました。はじまりました。 国語・生活の学習を中心にして一年生の学びについてまとめようと思います。が、わたし自身の教育現場についての最近の疑問についてもご意見頂きたいです。 どうぞよろしくお願いいたします。 |
□日 時 2018年7月4日(水) 18:30~20:50
□場 所 横須賀市総合福祉会館 5階 第3会議室
□司会者 横山 千枝さん
□会 費 1回300円(年会費として3,000円を納めていただけると幸いです。)
□連絡先 田中 定幸 自宅 逗子市新宿3―2―45 ℡・FAX 046-873-4339
□次回例会 8月25日(土) 14:00~例会 17:30~お祝いの会 田中宅
■第67回全国作文教育研究大会・九州・福岡大会 8月3日~5日の宿泊申し込み締め切りが、6月30日(土)です。参加される方は、早めに申し込むと、ホテルも選べます。
■第14回国分一太郎「教育」と「文学」研究会(7月21,22日 山形東根)についても、何度かご案内しています。昭和の長瀞小学校で実践された「想画」と「綴方」は、教育の原点でもあります。是非、この機会にふれてみてはどうでしょう。