業務&ITコンサルタントのひとり言

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能登復興に向けた私案(8回目): 6.地域が今後目指す方向 (A)観光(その2)

2024年05月15日 19時00分44秒 | 経済
 二つ目の観光の目玉は、既に石川県全体で幾つかのイベントが開催されているサイクリングであろう。既に内灘からの東側の海岸線沿いにはサイクリングロードが整備されている。そしてサイクリング関連のイベントも開催されている事から、これをもっと推進するのはどうだろうか?但し、課題が一つある。それは、穴水町から珠洲市にかけてのサイクリング用の道の整備が不十分である事だ。国道249号線や、海岸を通る県道34と35号線の道が狭すぎ、自転車で走るには一寸怖い。特に、子供を含めた家族で走るには、全く適さない。交通量が少ない事が幸いではあるが、この様な狭い道を自転車で走る事は、かなり気が引ける。

この問題を解決する方法として、のと鉄道能登線の跡地を活用して、サイクリングロードとして整備するのはどうだろうか?元々鉄道が走っていた為に高低差は少なく、家族でのサイクリングでも楽しめる。但し、この線路跡地はかなり崩壊している様で、これを整備するには相当のお金が掛かると思われるが、既存の国道や県道を整備するよりは安価に出来るであろう。陸橋が撤去されており、これらの鉄橋を作り直す必要があるので、この分のコストは高くなるが、自転車専用道路として整備する事で、自転車の愛好家だけでなく、小学生程度の子供を持つ親にも注目を浴びるであろう。

普段はサイクリングをしないが、能登観光でサイクリングをしたいと云う人向けに、能登空港にて自転車のレンタルを出来る様にするのはどうだろうか?これは若干無謀なアイデアかも知れないが、飛行機を使って現地に入る観光客にとって、利便性が高まる。10万円以上する様な自転車を持っている愛好家は自分の自転車でサイクリングを楽しみたいだろうが、それ程の愛好家でない人は、ギア付きのママチャリでも十分である。

空港で自転車をレンタルし、北上して輪島市を観光してから、国道249号線を北東に向かって曽々木海岸や珠洲市辺りの民宿に宿泊する。曾々木海岸で宿泊する場合、綺麗が夕日を見る事が出来、一方珠洲辺りで宿泊した場合は朝日を見る事ができる。勿論、輪島での宿泊も良いだろう。翌日は、珠洲市からの内浦を南下し、イカキング越しの九十九湾を見ながらランチを取る。サイクリングに疲れたら、穴水辺りで自転車を返却し、送迎バスまたはタクシーで空港に向かうのも良いだろう。その為にも、自転車で安心して走れる道の整備は必須である。

このルートで観光し、珠洲で宿泊する場合、震源に最も近い珠洲ビーチホテルが大きくダメージを受けている事が大変残念である。是非一日も早く、営業を再開できる事を願っている。

それから、穴水町の東側と、能登島の祖母ケ浦町辺りを結ぶ橋を作る事で、能登のこの辺りと能登島を合わせた観光開発が出来る。能登島には観光地が複数あるが、珠洲辺りからの能登島へのアクセスは全く良くない。内浦から能登島に橋を掛ける事でアクセスが各段に良くなり、珠洲辺りの内浦と能登島との相乗効果を期待出来るのではないだろうか。そして、サイクリングコースを能登島の中にも設定する事で、より多くのサイクリストが能登に訪れる事になるであろう。


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