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壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:4月16日の日経「医師の働き方改革に壁」の問題の本質

2024年05月04日 15時17分28秒 | 社会全般
4月16日の日経に、「医師の働き方改革に壁」と云う記事があった。医師の残業が多い事が問題との事であるが、この問題を作っている原因の一部は、医療費が安い事と、医者の患者への対応の不適切さ(自業自得)ではないだろうか?

全般的に、医療現場での労働環境は良くないと云われている。その為、その問題を作り出している原因を整理し、明確にする必要がある。

その問題点の一つが、医療費が安い事にある。医療費が安い為、安易に病院や診療所に行く人が多い為、自ずと医師が忙しくなってしまっている。

昨今、子供の医療費をタダにしている自治体が多くあるが、そうする事で親は子供を安易に病院に連れて行く。その為、子供は病院に行く事になれてしまい、大人になっても躊躇なく病院に行くのではないだろうか?また高齢者も同じで、医療品が易い為、こちらも安易に病院に行っている。その為、老人ホーム化した病院が多く有る。

それから病院で診察してもらい、処方箋を貰う事で、市販薬より良く、しかも安価で薬を入手出来る場合もある。これも安易な病院通いを助長させている原因であろう。そして医者が、患者を薬漬けにしている感もある。

これを改善するには、子供の医療費は少額でも徴収すべきであろうし、高齢者は医療費をもう少し上げる必要がある。そして医療費が掛からない健康は高齢者には、謝礼の様なモノを渡すベキであろう。

二つ目の問題点は、医者としての理念や哲学の在り方についての課題であろう。医者の役割は、病気を治す事は当然ではあるが、病気にならない様なアドバイスをしている医者が少ないと感じる。少なくとも、数少ない自分が接した医者の中では、その様な医者は居なかった。そして患者を薬漬けにしている医者が大変多い。病院経営の為もあってか、利益優先の病院や診療所が多い様に感じている。そして本当に、患者の事を思って対応している医者が少ないのではないだろうか?勿論、手術を必要な患者に対する医療行為には敬意を表するが、ここで自分が言っているのは、病院に通院する程度の患者に対する対応の有り方の問題である。

この理念や哲学が素晴らしい医者の例として、アフガニスタンで活躍された中村医師であろう。病気になる原因が食事の貧しさだと気が付き、田畑を増やす為に運河を作る事業を始めた事は大変有名であろう。

自分自身、アメリカで3回医者にかかった事がある。一つ目は腎臓のトラブルの疑いで(幸い結果はシロ)、2回目は腫瘍(コブ)の除去、3回目は結膜炎だったのだが、アメリカの医者にはプロフェッショナリズムを感じた。しかし日本の医者にプロフェッショナリズムを感じたケースが大変少ない。



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