業務&ITコンサルタントのひとり言

コンサルティング活動を通じて感じることを勝手気ままに記載

コンサルタントの問題・課題認識と解決策:エスカレータ

2018年09月29日 07時51分19秒 | 社会全般
一時期、エスカレータを歩いて(または走って)上り下りする事の危険性が取りざたされていた。一般的な認識としてエレベータに乗ってからは、そのままの状態で乗り続け、エレベータの端に着いたら降りる事を想定している。この認識を前提とした場合、歩いて上り下りする事が、世間では危険な行動とみなしている。これが意味する事は、普通の階段を歩いて上り下りする事が”危険”と云う意味なのだろうか?普通の階段は、自分の足で上り下りしているにも関わらず...。

エスカレータには、60cm幅と100cm幅の2種類があるらしい。60cm幅は一列になって乗り、100cm幅は2列になって乗る事を想定しているだと思う。その場合、60cm幅のエスカレータで、歩いて上り下りしたら”危険”なのだろうか?勿論、前に乗っている人を追い抜かさない事が大前提ではあるが...。もし、階段よりも、60cm幅のエスカレータを歩いて上り下りする方が”危険”と云う人がいたら、是非その理由を聞きたい。

60cm幅のエスカレータには通常左右に手すりがついていて、その両方の手すりに軽くてを掛けながら、上り下りする事ができる。個人的には危険を感じたことは一度もない。一方、普通の階段の場合、自宅や一部の階段を除けば、手すりはない場合が多い。仮にあったとしても、自宅以外での階段は幅が広く、手すりを使う事はほとんどない。また、階段の奥行はエレベータより狭く、踏み外しそうになった事は何回もある。(幸い、踏み外した事はないが...。)

では100cm幅のエスカレータの場合はどうだろう。一応、2列になって上り下りできる幅なので、急ぎたいときはどうしても追い抜かしたくなる。その為、歩いて(または小走りのように歩いて)上り下りする事がある。その際、止まっている人に体が触れ(またはぶつかり)、倒れそうになる事が時々あるのだと思う。だから”エレベータを歩いて上り下りする事は危険だ...”と云う主張は判るが、同意できない。なぜなら、60cm幅のエスカレータでの上り下りは決して危険ではないから...。

もし、100cm幅の階段があるとしよう。その階段で2人が同時に下ろうとすると、危険ではないのだろうか?また、2人の内一人が上から下り、もう一人が下から上り、階段途中ですれ違う場合はどうだろう。多分、エスカレータ同様に危険だと思うし、階段の段の奥行が狭い分、階段の方がより危険ではないだろうか?なのに、階段を上り下りする事は危険とは云われない。と云うよりは、上り下りするしかないので、多少危険ではあるがが、道を歩く事のほぼ延長線上にある。では、150cm幅の階段の場合はどうだろうか?2人が同時に行き来する場合、危険なのだろうか?100cm幅と比べると、危険度はグッと下がるのではないだろうか。

となると、100cm幅の階段と100cm幅のエスカレータを比較した場合、100cm幅の階段の方が危険度が高いと云える。エスカレータの各段の奥行は階段よりは広い。そしてエスカレータには手すりがほぼ100%ついているが、階段には手すりが無い場合もある。但し、100cm幅の階段は少ないとおもうが...。であれば、問題点は100cm幅のエスカレータの存在が問題であり、幅を120~140cm程度にする事で解決するのではないだろうか。幅が広すぎると、3人乗りになってしまうので、140cm位が最大ではないだろうか。

そもそも、エスカレータでは歩かない(上り下りをしない)事を想定したモノの作りをしている事が問題であり、歩く(上り下りする)または小走りする事を前提とした設計をすべきである。100cm幅だと狭いのでぶつかるのであり、少し広めの幅にする事で課題は解決できる。
コメント
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