業務&ITコンサルタントのひとり言

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能登復興に向けた私案(6回目):   第二部:地域の復興について

2024年05月13日 18時47分17秒 | 社会全般
これから本題の、能登の復興について勝手に考えて行きたい。能登といっても広く、ここでは珠洲市から能登町、そして穴水町辺りの内浦の復興を中心に考えて行きたい。

輪島を除いた理由は、輪島には他の地域よりは観光地としてのブランド価値が高く、今回被災した朝一や、輪島塗などを復興出来れば、ある程度元に戻れると思っているからである。和倉温泉以北の能登半島のでの観光資源は輪島が一人勝ち状態なので、他の地域の価値を上げる事で、輪島に来る人も増えるであろうし、日帰りではなく、宿泊してくれる人も増える可能性がある。実際、和倉温泉以北の能登半島には、宿泊施設が少なく、殆どの能登への観光客は、和倉温泉で宿泊している。逆の言い方では、和倉温泉という一級レベルの宿泊場所がる為、和倉以北に宿泊施設が少ない理由でもあろう。しかしこれでは能登半島、特に珠洲市から内浦にかけた地域の復興は成り立たない。因みに、能登半島の外浦では、能登金剛や巌門といった景勝地があり、アクセスの便が良い事もあって、訪れる人も多いが、経由地としてのみとなっている。

5.現状の把握

能登は全体的に人口の減少が著しい所であるが、特に七尾市より北の地域の人口減少が著しい。次の様に、輪島市や珠洲市の人口減少は著しく、1960年との比較において、三分の一近くまで減少している。しかし、この傾向を止める事は大変難しであろう。残る道は、人口が少なくてもキラリと光る町、または地域の構築である。因みに、七尾市と輪島市は2004年と2006年に合併した為、人口の減り具合は珠洲市より少ない。また能登町も平成17年に合併してい。

七尾市:73,627人 → 49,146人(R5年)
輪島市:57,244人 → 24,442 人(R4年, 19,515輪島地区のみの場合)
珠洲市:35,827人 → 12,947人 (R4年)
能都町:31,277人 (1980) → 17,568人 (2015年)
穴水町:18,179人 → 7,890人

そしてこの人口減少を拍車をかける様に、鉄道が廃線になった。具体的には、珠洲市まで延びていたJR能登線は1964年に全線開通したが、1988年にJRから分離して能登鉄道になり、2004年3月に廃止が決定し、2005年4月に廃止となった。そして輪島線は1925年に運用が開始されていたが、2001年に廃止となった。

鉄道の廃止と人口の減少の関連を詳細に分析してはいないが、鉄道の廃止が人口の減少に拍車をかけたのではないだろうか?
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